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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007YR4

有価証券報告書抜粋 日本ライフライン株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

当社が事業を行っております医療機器業界におきましては、高齢化の進行等により疾患数が増加傾向にある一方、年々増加する医療費を抑制するため、政府により医療機器の公定価格である保険償還価格が2年毎に改定され、引き下げられる傾向にあります。さらに、経営環境が厳しさを増すなか、医療機関は、採算性を従来以上に重視しており、また、小規模な販売代理店の集約により、販売代理店の大規模化が進んでいることから、当社に対する価格引き下げ圧力が高まっております。
また、新規性の高い医療機器の開発を促進し、国際競争力を高める政府方針の下、低侵襲であり優れた治療効果を有する医療機器は、保険償還価格の面においても評価されることや、新たな医療機器を国内で使用するために必要となる薬事承認の審査期間も短縮傾向にあることから、競合各社ともに新商品の導入に積極的に取り組んでおります。
こうしたなか、当社といたしましては、循環器領域における長年の事業活動から得た経験やネットワークを活用し、医療現場のニーズを的確に捉えた自社製品の開発に努めており、近年では、心腔内除細動システムやオープンステントグラフトといった、低侵襲であり治療の効率化に資するオンリーワン製品を相次いで導入いたしました。同時に、当社におけるもう一つの事業の柱である、海外の最新の医療機器の国内への導入にも積極的に取り組んでおります。当社は、海外の医療機器の薬事承認取得における豊富な経験を有しており、また、全国をカバーする販売網を有していることから、日本に足場のない海外メーカーに代わり、新たな医療機器を国内の医療現場に速やかに提供しております。
当期の販売実績といたしましては、リズムディバイスにおいて、販売数量が減少傾向にあった心臓ペースメーカにつき、昨年3月にMRI(磁気共鳴画像)検査に対応した商品を導入したことにより、販売が回復基調に転換いたしました。また、EP/アブレーションにおきましては、新製品である食道温モニタリングシステムの専用カテーテル「Esophastar(エソファスター)」の市場における評価が高く、計画を上回り好調に推移したことに加え、オンリーワン製品である心腔内除細動システムの専用カテーテル「BeeAT(ビート)」が引き続き堅調に推移したことから、売上高が増加いたしました。
さらに、外科関連におきましては、人工血管やオープンステントグラフト等の自社製品の販売が好調であったことに加え、仕入商品のステントグラフトにおいても、従来の胸部用に加え、新たに腹部用ステントグラフトを発売したことが寄与いたしました。
その一方で、インターベンションにおきましては、貫通用カテーテルの販売数量が増加したものの、一部の仕入商品の販売を前期末で終了したことにより、売上高は減少いたしました。
以上により、当期の売上高は305億4千万円(前期比18.9%増)となりました。
損益面におきましては、オンリーワン製品を中心に収益性の高い自社製品の売上構成比が上昇したことから、売上総利益率は前期に比べ2.2ポイント改善いたしました。その一方で、新商品導入のための薬事関連費用の増加や、今後の自社製品の拡充に向けて新製品開発を積極的に実施していること等により、販売費及び一般管理費が前期に比べ増加いたしました。以上のことから、当期の営業利益は、37億円(前期比100.5%増)となりました。
これに、受取利息等の営業外収益2億4千万円及び支払利息及び自己株式取得に係るシンジケートローン手数料等の営業外費用を3億6千5百万円計上したことから、当期の経常利益は、35億7千4百万円(前期比75.5%増)となりました。
さらに、昨年4月22日付の「投資有価証券売却益(特別利益)の計上に関するお知らせ」にて開示しております投資有価証券売却益10億2千8百万円及び小山ファクトリーに係る助成金7千3百万円を特別利益として計上した一方、一部製品の自主回収に伴う廃棄損6千万円及び子会社工場の閉鎖に伴う固定資産除却損6千2百万円を特別損失として計上したことから、当期の親会社株主に帰属する当期純利益は28億4百万円(前期比149.4%増)となりました。


品目別の販売状況は以下のとおりです。

(単位:百万円)
区分前連結会計年度
(自 2014年4月1日
至 2015年3月31日)
当連結会計年度
(自 2015年4月1日
至 2016年3月31日)
増減率
リズムディバイス4,1735,55733.2%
EP/アブレーション11,44814,37125.5%
外科関連6,2327,15814.9%
インターベンション2,6172,252△13.9%
その他1,2241,200△2.0%
合計25,69630,54018.9%

※各品目区分に分類される主たる商品は以下のとおりです。
リズムディバイス心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)
EP/アブレーションEP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、
心腔内除細動カテーテル、高周波心房中隔穿刺針
外科関連人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、人工心臓弁、人工弁輪
インターベンションバルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル
その他血液浄化関連商品


(リズムディバイス)
心臓ペースメーカにおきましては、昨年3月より条件付きMRI(磁気共鳴画像)検査対応ペースメーカ「KORA100(コーラ100)」の販売を開始したことから、販売数量が前期に比べ増加いたしました。さらに、本年3月から、「KORA100」では制約のあった胸部のMRI撮像も可能となる新商品「KORA250(コーラ250)」 を導入いたしました。心臓ペースメーカは、前期実績に対して大幅に販売数量が増加いたしましたが、計画に対しては未達であったことから、今後、「KORA250」の販売数量の増加を図ってまいります。
また、ICD(植込み型除細動器)におきましては、昨年11月より新商品「PLATINIUM(プラティニウム)」の販売を開始いたしました。同商品は、本体サイズが小型であり、世界最長クラスの電池寿命を有する点が評価されていることから、今後も拡販に努めてまいります。
以上により、リズムディバイスの売上高は、55億5千7百万円(前期比33.2%増)となりました。

(EP/アブレーション)
EPカテーテルにおきましては、昨年4月より販売を開始した食道温モニタリングシステム用カテーテル「Esophastar(エソファスター)」が、医療現場からの評価も高く、市場へ急速に浸透したことにより計画を大きく上回り推移いたしました。また、オンリーワン製品である心腔内除細動システムの専用カテーテルである「BeeAT(ビート)」も引き続き好調に推移いたしました。
また、上記の二つの製品と同じく心房細動のアブレーション治療に用いられる医療機器であり、オンリーワン商品でもある高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」につきましても、症例数の増加を背景として、販売数量が伸長いたしました。
アブレーションカテーテルにおきましては、イリゲーション機能付きアブレーションカテーテル「Bernoulli(ベルヌーイ)」の本格的な販売開始が遅れており、販売数量は前期に比べ減少いたしました。
以上により、EP/アブレーションの売上高は、143億7千1百万円(前期比25.5%増)となりました。

(外科関連)
人工血管関連におきましては、自社製品でオンリーワン製品でもある「J-Graft(ジェイ・グラフト)オープンステントグラフト」が一昨年の7月の販売開始以降、開胸手術を伴う胸部大動脈瘤治療の低侵襲化に寄与する新たな医療機器として医療現場に浸透したことから、販売数量は前期に対して倍増いたしました。
また、ステントグラフトにつきましては、胸部用の商品については保険償還価格の段階的な引き下げの影響があったものの、本年1月より、エンドロジックス社製の「AFXステントグラフトシステム」を導入し、新たに腹部領域へ参入したことが寄与いたしました。胸部用ステントグラフトにおける経験を生かし、腹部領域におきましても早期の普及を図ってまいります。
人工弁関連におきましては、昨年4月からの保険償還価格の段階的引き下げにより、生体弁の売上高が前期に比べ減少しておりましたが、昨年12月に抗石灰化処理を施して耐久性を高めた新商品「CROWN PRT(クラウン・PRT)」を発売したことから、第4四半期には売上高が増加に転じております。
以上により、外科関連の売上高は71億5千8百万円(前期比14.9%増)となりました。

(インターベンション)
バルーンカテーテルにおきましては、従来の商品から、自社製品である「canPass(キャンパス)」や拡張力が高いタイプの仕入商品である「Pantera LEO(パンテラ・レオ)」への切り替えが進んだことにより利益率が改善いたしました。また、ガイドワイヤーにおきましては、企業間競争が厳しいことから、前期に比べ売上高は減少いたしました。
その他の品目におきましては、冠動脈の狭窄部における治療機器の通過をサポートし、手技の効率化を可能とする貫通用カテーテル「Guideliner(ガイドライナー)」が伸長いたしました。また、本年2月より、新たに心房中隔欠損閉鎖器具「Figulla FlexⅡ(フィギュラ・フレックスⅡ)」の販売を開始いたしました。同商品は、左右の心房を隔てる壁である心房中隔に先天的に穴が開いている疾患に対し、カテーテルを用いた低侵襲な治療を可能とするものであり、既に医療現場における評価を得ていることから、さらなる普及に向けて取り組んでまいります。なお、その他の品目としては、一部の仕入商品の取扱いを前期末で終了していることから、売上高は前期に比べ減少いたしました。
以上により、インターベンションの売上高は、22億5千2百万円(前期比13.9%減)となりました。

(その他)
連結子会社で販売する血液浄化関連商品等のその他の売上高は12億円(前期比2.0%減)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02881] S1007YR4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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