日水製薬株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社は臨床診断薬事業、産業検査薬事業、医薬事業、化粧品事業において基礎研究、応用研究、実用化研究に関する研究開発業務を、2014年度に新たに策定された中期経営計画のロードマップに沿って進めております。
臨床診断薬事業・産業検査薬事業では、新技術導入を目的とした大学・研究機関との交流の活性化および主力品の海外展開に向けた国際基準への準拠体制の構築を進めております。当事業年度においては、今後成長が期待される再生医療分野において、大学や企業との共同研究を複数件実施し、当社の既存培養技術を活かした研究活動を推進いたしました。また、当社の得意分野である微生物分野において、菌数測定用簡易培地コンパクトドライの海外認証の適用の拡大および全自動微生物検査装置ライサスの改良を行いました。
医薬・化粧品事業では、新規販売チャネル向け商品開発と自社原料を活かした医薬品・健康食品・化粧品の開発を進めております。当事業年度においては、当社のこだわりである天然素材を活用した製品として、植物発酵エキス含有製品「魔法の華 しずく」および海洋資源由来の天然オイルをベースとしたスキンオイル「リスブラン ナチュラルスキンオイル」を開発し、医薬直販ルートおよび化粧品ルートで販売を開始いたしました。また、原料から一貫生産をしている肝臓加水分解物の付加価値向上を目的として、将来的な機能性表示制度への適用を視野に入れて動物を用いた機能性評価も進めております。
当事業年度における研究開発費の総額は5億35百万円で、その内訳は臨床診断薬事業2億29百万円、産業検査薬事業1億61百万円、医薬事業1億31百万円、化粧品事業12百万円です。