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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002AMQ

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)日清食品
食品総合研究所は、グループの主力商品である即席めんを中心とした商品開発並びに生産技術の開発を行うと共
に、新技術に関する工業所有権を国内外で取得するなど技術力でグループ活動を支えてまいりました。
当期の主な成果としては、袋めんで「日清ラ王 袋麺」のブランド強化を行いました。前期に新発売した「醤油
味」、「味噌味」に加え、当期は「冷やし中華」、「塩味」ならびに「豚骨味」を発売し、「日清ラ王 袋麺」ブラ
ンドの拡大を行いました。また、当社独自のノンフライ製法を用いて、生うどんや生そばのようなコシとつるみを表
現した袋麺「日清どん兵衛 生うどん食感」並びに「日清のどん兵衛 生そば食感」を発売しました。
カップめんでは、「日清ラ王 カップ麺」のリニューアルを行い、より生めんに近い麺に変更すると共に「塩味」
を加え、「日清ラ王 カップ麺」ブランドを全5品としました。
ライス商品では、「日清カップカレーライス ビーフカレー(甘口、中辛、辛口)」を発売しました。本商品は、
水を入れるだけの簡単調理を実現したレンジ調理商品で、調理感のある味と共に調理の簡便さが特徴の商品です。
スナック菓子では、ノンフライポテトチップスを開発し、株式会社湖池屋から「ポテのん」の商品名で発売しまし
た。本商品は当社独自のノンフライ麺製造技術をポテトチップスに応用したもので、従来のフライタイプと比べ、
100gあたり131kcalのカロリーダウンを実現しました。
食品総合研究所は、新研究所「グローバルイノベーション研究センター(東京都八王子市)」に活動の拠点を移
し、研究開発に適した環境と充実した設備のもとで研究開発を進めております。新研究所では、即席めんを中心とし
た日清食品の商品開発と共に、チルドめん、冷凍めんを中心とした低温事業商品の開発や菓子開発、飲料開発も行
い、シナジー効果を図りつつグループ全体の商品開発を担います。引き続き、新技術の開発による付加価値の高い商
品開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく、より短期間に効率よく商品開発を行ってまいります。

(2)明星食品
フライ製法によるカップ麺では、「一平ちゃん」ブランドの20周年を機に、シリーズ3種について具材のボリュー
ムアップと喫食時の簡便性アップを目的に具材を直充填とする刷新を図り、味覚につきましては豚だし、香味オイ
ル、にんにくを使用した当ブランドらしい濃厚な味に仕上げ、麺質はそれぞれのフレーバーとの相性を考慮した改良
を行いました。独自のスチームノンフライ製法タテ型カップ麺では、地域の隠れたラーメンを発掘する企画の「美味
しさ新発見」や「ラーメン紀行」シリーズで各地域の味覚・麺質を再現した商品を5品種開発致しました。なお、こ
のスチームノンフライ麺製法につきましては2014年2月特許取得に至りました。
スーパーノンフライ製法による麺では、ミディアムサイズの丼商品で麺重量がアップ出来るよう製造設備を改造
し、バリエーションを増やすことに対応致しました。
また、スーパーノンフライ製法のノンフライワンタンでは、餡のボリューム感をよりアップさせる改良を行い、
「つるぷりワンタン麺」「ワンタンの底力」他の具材に用いて商品化致しました。
研究部門では、新機軸の乾燥機を発掘し、これを応用した新ノンフライ麺製法の研究に取り組み、工程を確立させ
ました。また、この研究成果に基づいて当製法について特許を出願致しました。
来期の「中華三昧」「究麺」リニューアル発売に向け商品化作業を進めております。

(3)低温事業
(チルド食品)
本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった商品開発を進めています。
こだわり抜いた本物の味を再現した「行列のできる店のラーメン」では、上質でコクのある海鮮だしをテーマに「行
列のできる店のラーメン 海老だし塩豚骨」を発売しました。更に復刻した札幌、徳島を加え、ご当地シリーズもラ
インナップが充実しました。
また、簡単調理でチルド品質を併せもったフライパンひとつでシリーズ、容器入りレンジでチンするだけシリーズ
など、簡便商品をより充実させました。麺の新技術として太ストレート麺製法、いつでも打ちたて製法、生めんワン
タッチ製法などにより「太麺焼そば」「生うどん職人」「日清のあんかけラーメン」などの商品を開発し、本物の味
を追求し、品質を向上させています。
(冷凍食品)
「おうちレストラン」をテーマに冷凍ならではの美味しさを追求し、簡便性が高く、コストパフォーマンスに優れ
た冷凍商品を開発しています。
米飯ジャンルでは「冷凍日清カプセルスタイル カップヌードルおにぎり」「同 チキンラーメンおにぎり」の品
質改良、「同 どん兵衛鴨だしおにぎり」を新発売しました。冷凍どん兵衛鴨南蛮そばの特徴である鴨の炭焼き風味
とねぎの香りがきいた風味豊かな味付けの「おにぎり」を開発しました。
昨年に引き続き販売が好調なパスタジャンルでは、大盛りシリーズで「スパ王プレミアム BIG カルボナー
ラ」を、レギュラーサイズで「スパ王プレミアム完熟トマト&バジル」「スパ王プレミアムチーズクリーム」を開発
しました。もちっとした弾力感となめらかな食感の生パスタ商品として「もちっと生パスタ牛挽肉とまいたけのクリ
ーミーボロネーゼ」を、また本格イタリアンメニューをご家庭で楽しめるシリーズの「日清リストランテの生パスタ
牛すね肉の赤ワインソース」「同 小柱の明太子クリーム」なども開発しました。
惣菜ジャンルでは「日清の直火焼カリコリ鶏つくね」「チキンラーメンチキンナゲット」をリニューアル、「日清
焼そばU.F.O.ソースキャベツメンチカツ」「五目肉詰めいなり風」を開発し、充実した品揃えとなりました。

(4)その他
日清シスコ(株)では、技術革新的な商品及びコストパフォーマンスに優れた商品の研究開発に注力し、既存ブラ
ンドの定着強化を推進するとともに消費者の視点に立った新商品の開発を行っております。
開発は「シリアル」「洋菓子(クッキー、半生ケーキなどのソフト系)」「ハードビスケットとチョコレート菓
子」の3部門に分かれて行っており、商品開発以外に商品の包装資材に関する研究開発も行っております。また、日
清食品ホールディングス(株)グローバルイノベーション研究センターには、当研究所からも数名が出向しており、シ
リアル及び菓子の開発に従事しております。
シリアルでは、近年市場で急激に拡大しているグラノーラに対し消費者のニーズを改めて調査・検討いたしまし
た。その結果グラノーラが朝食の一つのスタイルとして定着しつつあり、食感や食べごたえ感を求める傾向が強かっ
たことから、ごろっとした具材を使用し、今までに無い「楽しい食感」や「食べごたえ感」が特長の「ごろっとグラ
ノーラ」シリーズを開発いたしました。
洋菓子商品では、1994年より続くロングセラー半生ケーキ「しっとりケーキ」シリーズのブランド強化を目的とし
て、「しっとりケーキ 豆乳チーズケーキ」、「しっとりケーキ 苺のチーズケーキ」、「しっとりケーキ 西尾の抹
茶チーズケーキ」を開発いたしました。
ビスケット商品では、ターゲットをシニア層にフォーカスし、元来、洋菓子であるビスケットを「和風」という新
しい切り口で捉えた、素材の味が楽しめるボリューム感たっぷりのビスケット「和びすけ」シリーズとして、「練乳
いちご」、「黒糖」、「抹茶」を開発いたしました。
チョコレート菓子の主力ブランド、「チョコフレーク」シリーズにおいては、消費者の多様なニーズに対応するた
めに、ホワイトチョコを使用した期間限定商品「チョコフレーク バナナ味」、「チョコフレークいちご味 練乳仕
立て」を開発いたしました。
当研究所では今後も、既存技術に留まらない革新的技術の研究を志し、日清食品ホールディングス(株)グローバ
ルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所との連携を図りながら、楽しく健康的で独創性のある商
品の開発に取り組んでまいります。

日清ヨーク㈱においては、開発研究所にて新商品の開発・既存品のリニューアルといった応用研究と、乳酸菌に関
する基礎研究の両面を行なっております。
開発商品群としては、はっ酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子であり、「みんなイキイ
キ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」の一層のブランド強化を図る
とともに、美味しさとお客様の健康に考慮した付加価値製品の開発に重点を置き商品開発を行なっております。
はっ酵乳としては十勝のむヨーグルトのシリーズ品である「ラ・フランス」・「いちご」・「ブルーベリー」・
「もも」といったフルーツフレーバーを発売し、十勝のむヨーグルトのブランド強化に繋げました。乳製品乳酸菌飲
料では、500ml紙容器で「ピルクルホワイト」、65mlボトルタイプで「白いピルクル」を発売し、ピルクルブランド
の活性化を行いました。
乳酸菌飲料では「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「フルーツミックス」・「巨峰」・「みかん」・「ライ
チ」・「マンゴー」・「白ぶどう」を順次発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新たなブランドの育成を図りました。
一方で乳酸菌の基礎研究にも注力し、トマト由来の植物性乳酸菌「LP14株」に非常に強い消化液耐性があることを
見い出し、本菌株について東京農業大学と共同で特許(「新規乳酸菌」特許第5425337号)を取得しました。また商
品への応用研究も進め、野菜汁・果汁と乳酸菌を一緒に摂れる飲料として200mlスリムパック「トマトの乳酸菌」を
開発、発売しました。

(5)製品の品質保証と環境に対する取組み
日清食品グループの製品に使用される農産物、畜産物及び水産物原材料は多岐に亘り、かつ世界各地から取り寄
せています。グローバル食品安全研究所では、これらの原材料の品質を確保するために、混入のおそれのある食品危
害物質(残留農薬、動物用医薬品、重金属など)の分析法を自ら開発してきました。
2013年度は動物用医薬品一斉分析における対象医薬品数を80増やして188としました。これは、原材料の主な輸入
先である中国で基準が定められている医薬品も分析できるようにしたものです。これにより、残留農薬一斉分析にお
ける対象化合物の545化合物と合わせて、700以上の化合物を一斉に分析できるようにいたしました(NASRAD-700)。
また、2013年9月より食物アレルギー表示推奨食品として、ごまとカシューナッツが追加されたことに伴い、すで
に特許を取得していたごまの遺伝子を用いた検出方法を受託分析会社にライセンスアウトしました。
さらに、グローバル食品安全研究所では、分析による品質保証に加え、独自に定めた日清食品・食品安全検査基準
(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety:「NISFOS」)による工場現場に対する品質調査や製造工程に
関与する原料(Material)、方法(Method)、機器(Machine)及び人(Man)について、きめ細かく確認する品質工
程管理(4M管理)を行い、製品の品質確保に努めています。2013年度は、過去にNISFOS評価が低かった工場の底上
げに注力し、工場の品質レベルの向上につなげました。
一方、地球環境を守るためには、企業責任として、環境法規制の遵守を徹底するとともに、環境に対するリスクマ
ネジメントを推進していく必要があります。このため、グローバル食品安全研究所 環境推進部では、2013年度よ
り、日清食品グループの生産工場に対する環境調査のための独自の基準(Food Safety Research Institute’s
Inspection Standards for Environmental Activities:RISEA)を用い、各工場の環境法規制の遵守状況や自主的な
環境活動への取り組み状況の調査を行い、改善活動を促すことでレベルアップを図っております。

当連結会計年度の研究開発費は53億13百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S1002AMQ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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