有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002AMQ
日清食品ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)
(1)実績
当連結会計年度の我が国経済は、政府・日銀の各種政策が実体経済に徐々に波及し、企業・家計の内需をけん引役と
して回復傾向が持続しております。
一方で、円安により原材料価格上昇圧力が続くなか、消費者の生活防衛意識や節約志向には根強いものがあり引き続き楽観視できない状況となりました。また、消費者の食に対する安全・安心志向が続き、品質保証体制の一層の強化が改めて求められました。
このような状況の下、当社グループは「“EARTH FOOD CREATOR”~人々を『食』の楽しみや喜びで満たすことで社会に貢献する~」という企業理念の下、グループの強みである技術イノベーション力とマーケティング力を活かした商品開発を行うとともに、一層のブランド価値向上に努めました。また、成長性の高い新興国を中心にグローバル戦略を推進し、世界を舞台に戦える競争力とスピーディな戦略実行が可能な体制の強化に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高では前期比9.1%増の4,176億20百万円となりました。利益面では営業利益は前期比15.7%増の277億5百万円、経常利益は前期比12.5%増の348億40百万円、当期純利益は前期比2.2%増の192億68百万円となりました。
(単位:百万円)
報告セグメント別の業績の状況は、次のとおりです。
① 日清食品
日清食品㈱の販売状況は、袋めん類では、ノンフライ袋めんの伸長が著しく“まるで、生めん。”の「日清ラ王」群が引き続き好調に推移しました。「日清のどん兵衛 生うどん食感、生そば食感」も年末需要を取り込み、売上拡大に貢献しました。また、8月に発売55周年を迎えた「チキンラーメン」は卵つけ麺や煮込みチキンラーメン等、新しい食べ方の提案など積極的なマーケティング活動を継続的に展開し、好調に推移しました。
カップめん類では、主力既存ブランドの「カップヌードル」群、「日清のどん兵衛」群、「日清焼そばU.F.O.」
群及び「チキンラーメンどんぶり」群が引き続き好調に推移し売上・利益に貢献しました。
この結果、報告セグメントにおける日清食品の売上高は、前期比5.0%増の2,109億6百万円となり、セグメント利
益は、前期比7.9%増の256億88百万円となりました。
② 明星食品
明星食品㈱の販売状況は、袋めん類では、生めん食感を訴求した「明星 究麺」の全国展開で売上に寄与しました。
カップめん類では、「明星一平ちゃん 夜店の焼そば」シリーズのバリエーション展開が奏功するなどして、主力ブラ
ンドが引き続き堅調に推移したことから、即席めん全体として増収・増益となりました。
この結果、報告セグメントにおける明星食品の売上高は、前期比0.6%増の395億61百万円となり、セグメント利益
は、前期比14.6%増の19億63百万円となりました。
③ 低温事業
日清食品チルド㈱の販売状況は、チルドめん市場の需要停滞が継続する中、秋以降は堅調に推移し、前期比売上増となりました。特にチルド麺のおいしさにこだわった付加価値商品が好調で、主力ブランドの「つけ麺の達人」及び「行列のできる店のラーメン」等の売上が伸長しました。
日清食品冷凍㈱の販売状況は、「冷凍 日清スパ王プレミアム」シリーズを中心に主力既存ブランドのラインナップ拡充や品質向上を図り、引き続き好調に推移しました。なかでも、食べごたえ十分の「冷凍 日清スパ王プレミアムBIG」シリーズが消費者に受け入れられ、売上を伸ばしました。また、改良によりご飯のふっくら感を向上した米飯類の「冷凍 日清カプセルスタイルおにぎり」やスナック類の寄与もあり全体として売上増となりました。利益面では、積極的な販売活動等による販売費増の影響で前年を下回りました。
この結果、報告セグメントにおける低温事業の売上高は、前期比4.2%増の547億89百万円となり、セグメント利益は、前期比42.2%減の4億72百万円となりました。
④ 米州地域
米州地域は、価格競争の影響を受けにくい企業体質への改善を目指し、高付加価値商品の強化に取り組んでおります。将来の基軸商品となる「BIG CUP NOODLES」が大手小売りに定番採用され販売拡大に貢献しました。また、ロングセラー商品の「Top Ramen」及び「CUP NOODLES」も引き続き堅調な売上となりました。
この結果、報告セグメントにおける米州地域の売上高は前期比24.3%増の322億19百万円、セグメント利益は前期比130.0%増の5億43百万円となりました。
⑤ 中国地域
中国地域は、中間所得者層の増加が続く中国大陸市場での営業販売網・営業人員拡大とブランド戦略が奏功し、増収増益となりました。特にカップヌードルは、高付加価値商品の「合味道」ブランドの積極的な販売戦略により売上が伸長しております。また、香港製「出前一丁」も引き続き好調に推移しております。
この結果、報告セグメントにおける中国地域の売上高は、前期比43.4%増の299億3百万円となり、セグメント利益は、前期比55.0%増の28億45百万円となりました。
また、報告セグメントに含まれない事業セグメントである国内の菓子事業、飲料事業、外食事業及び欧州地域、ア
ジア地域を含んだ「その他」の売上高は前期比16.1%増の502億38百万円となり、セグメント損益は、前期比6億74
百万円減少の5億76百万円の損失となりました。
(単位:百万円)
(注)セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という。)は、802億1百万円となり、前連結会計年度
末に比べ161億86百万円の増加となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおり
であります。
(単位:百万円)
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は302億13百万円(前年同期比18億31百万円の資金の減少)となりました。これは主 に、売上債権の増減額が減少したことにより資金が29億17百万円減少したことがあり、これを税金等調整前当期純 利益に減価償却費等の非資金項目などを加算した営業活動による収入が下回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は95億7百万円(前年同期比217億44百万円の資金の増加)となりました。これは主 に、投資有価証券等の売却及び償還による収入が192億51百万円増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は85億25百万円(前年同期比15億44百万円の資金の増加)となりました。これは主
に、短期借入金の増減額の増加により資金が24億81百万円増加したこと、長期借入れによる収入が36億34百万円増
加したこと及び長期借入金の返済による支出が45億53百万円増加したことによるものであります。
当連結会計年度の我が国経済は、政府・日銀の各種政策が実体経済に徐々に波及し、企業・家計の内需をけん引役と
して回復傾向が持続しております。
一方で、円安により原材料価格上昇圧力が続くなか、消費者の生活防衛意識や節約志向には根強いものがあり引き続き楽観視できない状況となりました。また、消費者の食に対する安全・安心志向が続き、品質保証体制の一層の強化が改めて求められました。
このような状況の下、当社グループは「“EARTH FOOD CREATOR”~人々を『食』の楽しみや喜びで満たすことで社会に貢献する~」という企業理念の下、グループの強みである技術イノベーション力とマーケティング力を活かした商品開発を行うとともに、一層のブランド価値向上に努めました。また、成長性の高い新興国を中心にグローバル戦略を推進し、世界を舞台に戦える競争力とスピーディな戦略実行が可能な体制の強化に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高では前期比9.1%増の4,176億20百万円となりました。利益面では営業利益は前期比15.7%増の277億5百万円、経常利益は前期比12.5%増の348億40百万円、当期純利益は前期比2.2%増の192億68百万円となりました。
(単位:百万円)
区分 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 対前期比 | |
自 2012年4月1日 至 2013年3月31日 | 自 2013年4月1日 至 2014年3月31日 | 金額 | % | |
売上高 | 382,793 | 417,620 | +34,827 | +9.1 |
営業利益 | 23,954 | 27,705 | +3,751 | +15.7 |
経常利益 | 30,964 | 34,840 | +3,876 | +12.5 |
当期純利益 | 18,855 | 19,268 | +413 | +2.2 |
報告セグメント別の業績の状況は、次のとおりです。
① 日清食品
日清食品㈱の販売状況は、袋めん類では、ノンフライ袋めんの伸長が著しく“まるで、生めん。”の「日清ラ王」群が引き続き好調に推移しました。「日清のどん兵衛 生うどん食感、生そば食感」も年末需要を取り込み、売上拡大に貢献しました。また、8月に発売55周年を迎えた「チキンラーメン」は卵つけ麺や煮込みチキンラーメン等、新しい食べ方の提案など積極的なマーケティング活動を継続的に展開し、好調に推移しました。
カップめん類では、主力既存ブランドの「カップヌードル」群、「日清のどん兵衛」群、「日清焼そばU.F.O.」
群及び「チキンラーメンどんぶり」群が引き続き好調に推移し売上・利益に貢献しました。
この結果、報告セグメントにおける日清食品の売上高は、前期比5.0%増の2,109億6百万円となり、セグメント利
益は、前期比7.9%増の256億88百万円となりました。
② 明星食品
明星食品㈱の販売状況は、袋めん類では、生めん食感を訴求した「明星 究麺」の全国展開で売上に寄与しました。
カップめん類では、「明星一平ちゃん 夜店の焼そば」シリーズのバリエーション展開が奏功するなどして、主力ブラ
ンドが引き続き堅調に推移したことから、即席めん全体として増収・増益となりました。
この結果、報告セグメントにおける明星食品の売上高は、前期比0.6%増の395億61百万円となり、セグメント利益
は、前期比14.6%増の19億63百万円となりました。
③ 低温事業
日清食品チルド㈱の販売状況は、チルドめん市場の需要停滞が継続する中、秋以降は堅調に推移し、前期比売上増となりました。特にチルド麺のおいしさにこだわった付加価値商品が好調で、主力ブランドの「つけ麺の達人」及び「行列のできる店のラーメン」等の売上が伸長しました。
日清食品冷凍㈱の販売状況は、「冷凍 日清スパ王プレミアム」シリーズを中心に主力既存ブランドのラインナップ拡充や品質向上を図り、引き続き好調に推移しました。なかでも、食べごたえ十分の「冷凍 日清スパ王プレミアムBIG」シリーズが消費者に受け入れられ、売上を伸ばしました。また、改良によりご飯のふっくら感を向上した米飯類の「冷凍 日清カプセルスタイルおにぎり」やスナック類の寄与もあり全体として売上増となりました。利益面では、積極的な販売活動等による販売費増の影響で前年を下回りました。
この結果、報告セグメントにおける低温事業の売上高は、前期比4.2%増の547億89百万円となり、セグメント利益は、前期比42.2%減の4億72百万円となりました。
④ 米州地域
米州地域は、価格競争の影響を受けにくい企業体質への改善を目指し、高付加価値商品の強化に取り組んでおります。将来の基軸商品となる「BIG CUP NOODLES」が大手小売りに定番採用され販売拡大に貢献しました。また、ロングセラー商品の「Top Ramen」及び「CUP NOODLES」も引き続き堅調な売上となりました。
この結果、報告セグメントにおける米州地域の売上高は前期比24.3%増の322億19百万円、セグメント利益は前期比130.0%増の5億43百万円となりました。
⑤ 中国地域
中国地域は、中間所得者層の増加が続く中国大陸市場での営業販売網・営業人員拡大とブランド戦略が奏功し、増収増益となりました。特にカップヌードルは、高付加価値商品の「合味道」ブランドの積極的な販売戦略により売上が伸長しております。また、香港製「出前一丁」も引き続き好調に推移しております。
この結果、報告セグメントにおける中国地域の売上高は、前期比43.4%増の299億3百万円となり、セグメント利益は、前期比55.0%増の28億45百万円となりました。
また、報告セグメントに含まれない事業セグメントである国内の菓子事業、飲料事業、外食事業及び欧州地域、ア
ジア地域を含んだ「その他」の売上高は前期比16.1%増の502億38百万円となり、セグメント損益は、前期比6億74
百万円減少の5億76百万円の損失となりました。
(単位:百万円)
区分 | 売上高 | 増減額 | セグメント利益又は損失 | 増減額 | ||
2013年3月期 | 2014年3月期 | 2013年3月期 | 2014年3月期 | |||
日清食品 | 200,841 | 210,906 | +10,064 | 23,810 | 25,688 | +1,878 |
明星食品 | 39,335 | 39,561 | +226 | 1,712 | 1,963 | +250 |
低温事業 | 52,565 | 54,789 | +2,224 | 818 | 472 | △345 |
米州地域 | 25,916 | 32,219 | +6,303 | 236 | 543 | +306 |
中国地域 | 20,848 | 29,903 | +9,055 | 1,835 | 2,845 | +1,009 |
そ の 他 | 43,286 | 50,238 | +6,952 | 98 | △576 | △674 |
合 計 | 382,793 | 417,620 | +34,827 | 28,512 | 30,937 | +2,425 |
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という。)は、802億1百万円となり、前連結会計年度
末に比べ161億86百万円の増加となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおり
であります。
(単位:百万円)
区分 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減額 |
自 2012年4月1日 至 2013年3月31日 | 自 2013年4月1日 至 2014年3月31日 | ||
営業活動によるキャッシュ・フロー | 32,045 | 30,213 | △1,831 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △31,251 | △9,507 | +21,744 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △10,070 | △8,525 | +1,544 |
現金及び現金同等物に係る換算差額 | 1,550 | 2,822 | +1,271 |
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | △7,726 | 15,003 | +22,729 |
現金及び現金同等物の期首残高 | 71,740 | 64,014 | △7,726 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 64,014 | 80,201 | +16,186 |
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は302億13百万円(前年同期比18億31百万円の資金の減少)となりました。これは主 に、売上債権の増減額が減少したことにより資金が29億17百万円減少したことがあり、これを税金等調整前当期純 利益に減価償却費等の非資金項目などを加算した営業活動による収入が下回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は95億7百万円(前年同期比217億44百万円の資金の増加)となりました。これは主 に、投資有価証券等の売却及び償還による収入が192億51百万円増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は85億25百万円(前年同期比15億44百万円の資金の増加)となりました。これは主
に、短期借入金の増減額の増加により資金が24億81百万円増加したこと、長期借入れによる収入が36億34百万円増
加したこと及び長期借入金の返済による支出が45億53百万円増加したことによるものであります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S1002AMQ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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