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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G7AX

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。
即席めんでは、ビタミン、ミネラルなど1日に必要な栄養素の1/3を摂取することのできる完全栄養食「All-in PASTA」を発売しました。新開発の「栄養ホールドプレス製法」(特許出願中)により、調理時に流出しやすいビタミンやミネラルをめんに閉じ込め、栄養素特有の苦みを感じにくいパスタを実現しました。
また「カップヌードル ナイス」シリーズにおいては、脂質だけでなく、糖質50%オフを実現し、カロリーが低いにも関わらず、食べ応えのある「カップヌードル コッテリーナイス」としてリニューアル発売致しました。
健康関連では、細胞にヒアルロン酸を作らせるヒアルモイスト乳酸菌(ラクトバチルス・ガセリ N320株)を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト乳酸液」の販売を開始しました。また、食物繊維(サイリウム)を含む機能性表示食品「Deruno」、リフレクト乳酸菌配合の「アレルライトハイパー」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。その他、研究所で新たに発見したビフィズス菌の脳機能に対する効果の検証、腸内細菌に関する研究、サイリウムの深耕研究・開発に取り組んでおります。
また生産設備関連では、「the WAVE」の独自開発による最新鋭設備を関西工場に導入し、自動化と効率化を進めることで、「次世代型スマートファクトリー」の竣工を支援いたしました。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。
今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。

(2)明星食品
めんを究め、品質を究め、一歩すすんだおいしさを求めて研究開発を行っております。
フライめんの麺線内の気泡をコントロールする研究を鋭意進め、効果的な原料配合や製造条件を見出し、麺線内に均一な気泡をつくることによってふっくらとしたうどんの食感を表現できるようになりました。この技術を用いて「明星 旨だし屋 きつねうどん 大盛」を2019年2月にリニューアル発売しました。また、めんだけでなく、同商品の乾燥油揚げも、一から製法を見直し、油揚げ生地の製法、味付けの全てを一新することで、ジューシーな味わいのある油揚げができました。
麺線内の気泡をコントロールする技術は、更に応用を進めることで、戻し時間短縮が可能となり、汁なしフライめんにおいて明星史上最大麺厚の極太めんを使用した「明星 ぶぶか 油そば」を2019年3月にリニューアル発売することができました。
ノンフライめんにおきましては、明星食品独自の技術であるスチームノンフライ製法を、さらに見直し、しなやかでつるみのある生めんのような食感のめん質を実現しました。この製法を用いて「明星 中華三昧タテ型ビッグ 重慶飯店 麻婆麺」を2018年12月に商品化しました。
縦型カップめんの段ボールについて、SRP(シェルフレディパッケージ)の考え方を取り入れ、運ぶための段ボールから、店頭で誰でも簡単に開封・陳列できる様な設計に変更しています。商品を品出しする際、開封時の作業性が向上し時間短縮や省力化にも繋がります。また開封時にジッパーなどのゴミが出ない形態になりました。2018年9月に発売した「中華三昧タテ型 四川飯店 担々麺」「中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺」「中華三昧タテ型 重慶飯店 麻婆麺」から順次変更しております。
また、今後の商品開発を支える基盤の一つとなるように、着香油の研究を進めており、より香りの力価の強い着香油を得るための研究を行っております。
今後とも技術の進歩と、お客様のニーズを取り入れた付加価値の高い商品の研究・開発に努めてまいります。

(3)低温事業
(チルド食品)
本格感とフレッシュ感を大切にしたチルド食品ならではのおいしさに加え、家族構成の変化や食の多様性に対応した「個食」、めんの湯切りが不要でお鍋ひとつやフライパンで調理できる「簡便性」、化学調味料不使用や減塩の「安心」 といった新たな付加価値を創造していく商品の開発を進めております。個食は、コアターゲットに向けた個性豊かなフレーバーを発売し、チルドめんユーザーとは異なる新たなユーザーを獲得しております。発売30周年を迎えた「日清のラーメン屋さん」を日清食品チルド㈱独自の技術で可能にしたお鍋ひとつで作れる簡便調理にリニューアルし、また「フライパンひとつで」シリーズの新商品が寄与したことで、共に大きく伸長いたしました。化学調味料不使用にした冷し中華や減塩生うどんは、少しでも安心して食べて頂けるよう開発いたしました。その他に、ミシュランガイド東京2017の一つ星掲載店とのタイアップ商品「一度は食べてみたかった日本の名店 鳴龍」は有名店の味をご家庭で味わえる商品としてご好評を頂いております。「まぜ麺の匠」シリーズは大豆たんぱく等の具入りたれへリニューアルを行い、販売は拡大しております。
今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
「本格的なおいしい料理を、お手軽に」というニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」、「時短」商品の開発に取り組んでいます。
パスタジャンルでは、オイル系やトマト系メニューの刷新など、メニュー戦略による新商品開発を積極的に行いました。また、オーベルジュ・パスタシリーズでは、「海老の濃厚トマトクリーム」、「濃厚ボロネーゼ」、「うにの濃厚カルボナーラ」を刷新し、めん、ソースのみならず、トレーまでこだわり、新たなユーザーを取り込む製品開発を行いました。
汁なし中華めんジャンルでは、「日清中華汁なし担々麺大盛り」を軸にした「汁なし麻婆麺 大盛り」、「上海焼そば 大盛り」、「ジャージャー麺 大盛り」によるメニュー展開により販売実績を大きく伸ばしました。
総菜ジャンルでは、さくさく衣にこだわった日清のビストロコロッケシリーズ「濃厚!チーズコロッケ」、「薫る!スモークベーコンコロッケ」を上市し、他ジャンルでの挑戦となる製品開発を行いました。
これからも、「調理の簡便化」と「本格的な美味しさ」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。

(4)その他
日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は「シリアル」「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」「包装資材」「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。
シリアルカテゴリーでは、「具ood(グッド)!シリアル」戦略に基づき、日清シスコの「具」の価値の高さを消費者に再認識して頂くために、「ごろっとグラノーラ具材30%増量」(贅沢果実、充実大豆、いちごづくし)を市場投入致しました。また日清シスコ㈱の強みの一つであるチョコレート技術を生かし、「ごろっとグラノーラ チョコナッツ」を開発導入しました。更に新しい試みとして、コーンフレークに具材を加えた高付加価値の「ごろっと果実のコーンフレーク」を発売致しました。2月にはごろっとグラノーラシリーズ、3月にはシスコーンシリーズの価値向上のためのリニューアルを行いました。
ビスケットカテゴリーでは、「トコナッツサブレ~ココナッツ&パイン~」「ベイクドチーズ」「焼きいもサブレ」「キャラメルマキアート」「薫る抹茶」を開発し、ココナッツサブレブランドの活性化と価値の向上に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは9月に消費者の利便性を高めるために、「チョコフレーク」の包装形態をチャック付きスタンドパックに変更致しました。それにより消費シーンが拡大し、ブランド価値が高まりました。
今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるような日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んでまいります。

日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「レモン」「巨峰」「みかん」「白桃」といったフルーツフレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。
乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとして「ピルクルマルチビタミン」を定番化するとともに、カルシウムを強化した「白いピルクルカルシウム」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料では、「乳酸菌SHOT!」や「ヨークル冬の54字物語」といったネットユーザー間での話題喚起型商品や、幼児から小児を対象とした乳児用規格適用商品の「トーマス乳酸菌」を発売するなど、新たなユーザー層の獲得を図りました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。

(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。その一部は、製薬会社へライセンス契約の上技術提供しております。また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた二重管理及び集中管理体制を、新規事業や海外事業へ拡大する分析体制を推進しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による調査に加え、2017年度下期より開始した商品回収の事故を防止するために品質保証の有効性を検証する品質保証監査を継続し、品質や食品安全の管理水準のさらなる向上に努めてまいります。
また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。さらに、2017年度からグループ事業の中核であるドライ事業におけるスコープ3のCO2排出量算定を開始し、事業全体での環境負荷の把握と改善計画の策定を進め、今後も環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。
なお、グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2018年度では論文発表3件と特許出願2件の学術的成果も創出しております。

当連結会計年度の研究開発費は9,335百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S100G7AX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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