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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001XQ6

有価証券報告書抜粋 日鉄ソリューションズ株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当連結会計年度の研究開発活動は、クラウド・コンピューティングを中心とした企業情報システムのアーキテクチャ、サービスインテグレーション(注1)及びITアウトソーシングのビジネスに関する高度かつ差別性のある情報技術の開発を進めてまいりました。またビッグデータを安価・安全・確実・高速に保管・利用する技術をビジネスに活用するための研究を行う部署として、「データ分析・基盤研究部」を昨年7月に設置いたしました。データから新しい知見を得るための手法、プロセス及びプラットフォームの整備を精力的に進めております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,488百万円であり、主な研究開発成果は以下のとおりです。

(1)企業情報システムのアーキテクチャの追求
本格的なクラウド・コンピューティング時代を迎え、重要性を増しているハイブリッド・クラウド(複数のクラウド環境の混在)環境での性能管理技術や、異なるクラウド間でのシステム移行技術に関する検証を行っております。特に性能管理では、大規模なシステムの性能試験を行うための設備及びプロセスの整備を続けております。
新日鉄住金軟件(上海)有限公司内においては、アジア市場でのクラウドコンピュータ基盤及びデータ分析基盤の整備に向けて、技術検証やプロトタイプ作成活動などを進めています。
複雑化・巨大化する企業情報システムを支える技術として、分散データセンター、SDN(注2)、セキュリティ対策及びデータ監査等の技術担保を行っております。動画や3Dなどの様々なメディアを用いたシステム構築に向け、次世代Web標準であるHTML5に準拠したアプリケーションフレームワークとして公開しているオープンソースソフトウェア(注3)につきましては、着実にバージョンアップを繰り返し、利用促進のための活動を継続しています。またポータブルなデバイスやヘッドマウントディスプレイを利用した拡張現実技術(注4)を企業情報システムで利用するためのアプリケーション基盤を開発し、実証試験を始めております。

(2) 知的作業支援、コミュニケーション・コラボレーション分野での研究開発
高度な知的作業をITによって推進していくことを目指し、人間作業とIT作業(最適化計算や、画像認識、音声認識、日本語構文解析などの高度処理)の協調による次世代型知的作業創出活動を継続しています。あわせて企業内のコミュニケーション活性化、組織内の知識の有効活用のためのコミュニケーション基盤整備・高度化を推進しています。
ハイパフォーマンスコンピューティング(注5)領域につきましては、次世代の企業情報システムにおける重要な分野と捉え、超高速処理・超低レイテンシ処理技術について技術担保・応用探索を続けています。

(3) システム開発・運用における差別化技術の強化と生産性向上
大規模アプリケーションシステム構築の基盤技術、応用技術及びソフトウェアエンジニアリングの研究を継続しています。システム運用においては、複雑化するシステムへの運用対応を目的として、構成管理、障害切り分けなどの省力化・迅速化を目指す研究と、複雑化したシステム運用機能をできるだけ簡素に実装するための研究を行っております。
ソフトウェアエンジニアリング分野としては、システム開発作業の工学的見地からの高度化を目指し、プロセス情報のモデル化やプロジェクトメトリクスの見える化等の技術開発を推進しました。

(注1) サービスインテグレーション:従来のシステムインテグレーションの延長として、サーバー・ネットワーク機器などのハードウェアやOS・アプリケーションなどのソフトウェアに加えて、クラウド時代において利用可能な様々なサービスをも統合対象とした包括的なビジネス。
(注2) SDN(Software Defined Network):ネットワーク関係のIT基盤の制御をソフトウェアで定義して実現する概念。複雑化・肥大化するITネットワークを柔軟に変更しながら運用できることで、注目を集めている。
(注3) オープンソースソフトウェア(OSS):ソースコードをインターネット上などで無償公開し、有志によって改良・再配布が行われる形態のソフトウェア。
(注4) 拡張現実(AR:Augmented Reality)技術:人間に対して効率的に情報を伝達することを目的として、現実の情報(カメラからの画像など)に対して、その場と対象に適したデータ・情報などを重畳して表示する技術。
(注5) ハイパフォーマンスコンピューティング (High Performance Computing):大量かつ高速な数値計算処理のこと。自然現象や金融、製造、流通などでの解析やシミュレーション、計画作成、最適化などに用いられる。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05304] S1001XQ6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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