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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007V0X

有価証券報告書抜粋 日鉄ソリューションズ株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当連結会計年度の研究開発活動は、クラウドコンピューティングによるシステム構築・運用の高度化、IoX(注1)の活用、ワークスタイルの変革など、当社の成長をけん引する技術開発に取り組んできました。当社のSI事業を支える技術開発についても、既存システムへの機能追加や改修を行う派生開発、運用の品質や生産性の向上など、技術力の向上に向けた研究開発に継続的に取り組んでいます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,598百万円であり、主な研究開発成果は以下のとおりです。

(1)クラウドを中心とする情報システムの高度化
サービスインテグレーション事業(注2)に向けて、いくつかのクラウドサービスを組み合わせ、環境変化に柔軟に対応できるシステム構築手法の検討を進めています。
システム基盤の観点からは、複数のクラウドに跨る運用管理を透過的に行う技術や、クラウド間で自由にアプリケーションの移動を行う手法の技術開発を行っています。
さらに進展著しいITのサービス化を支えることを目的に、クラウドシステムのネットワークを柔軟に構築・運用するSDN(注3)に注力し、ネットワークテストの効率化などの成果を上げています。

(2) 知的作業支援、ワークスタイル変革の促進
ITを活用した高度な知的作業の普及促進を目的に、最近注目を集めているデザイン思考アプローチ(注4)を顧客との価値共創活動に適用するなど、方法論の確立を進めています。
またIoXによるワークスタイル変革のソリューションの開発にも積極的に取り組んでいます。特にDeep Learning(注5)などの機械学習(注6)やウェアラブルコンピュータ(注7)を活用した現場作業者の安全性・効率性を向上させるソリューションの開発に注力し、お客様とのPoC(注8)を実施しました。
さらに重要性を増すビッグデータ分析に関する技術開発にも取り組み、その成果であるデータ分析統合環境 「Data Veraci (ダータヴェラーチ) 」をクラウドサービスとして商用化する検討を始めました。

(3) システムの構築・運用における品質および生産性の向上
ソフトウェア開発や基盤構築における生産性と品質の向上に継続的に取り組んでおります。
特にソフトウェア開発では、今後ますます増える既存システムへの機能追加・改修といった派生開発を対象に、プロセスの整備、支援ツールの研究開発を進めています。
また次世代Webシステム開発の標準であるHTML5(注9)に準拠したアプリケーションフレームワーク「hifive」をオープンソースソフトウェアとして公開し、インターネットメディアへの寄稿やセミナーの開催などを通じて、利用促進の活動を継続しています。
重要性が高まっているシステム運用では、コンピュータを活用した定型業務の自動化、非定型業務の作業支援といった技術開発に取り組んでいます。

(注1) IoX:IoT(Internet of Things)に加え、IoH(Internet of Human:様々な機器を人間の身体とつなげ、インターネットを経由して様々な情報と連携すること)を含めたソリューション(商標出願中)
(注2) サービスインテグレーション:サーバー・ネットワーク機器などのハードウェアやOS・アプリケーションなどのソフトウェアに加えて、クラウドなどで利用可能な様々なサービスの統合。
(注3) SDN:Software Defined Networkの略。ネットワーク関係のIT基盤の制御をソフトウェアで定義して実現する概念。複雑化・肥大化するITネットワークを柔軟に変更しながら運用できる。
(注4) デザイン思考アプローチ:共感、問題定義、創造、プロトタイプ、テストといったステップを通じてイノベーションを生み出す方法論。
(注5) Deep Learning:システムがデータの特徴を学習して事象の認識や分類を行う「機械学習」の一手法。データの特徴をより深いレベルで学習し、非常に高い精度で特徴を認識できるため、人の声の認識や、カメラで撮影した画像の認識などでの応用が期待されている。
(注6) 機械学習:人工知能の一種で、人間が自然に行っている学習能力と同様の機能をコンピュータで実現しようとする技術・手法のこと。
(注7) ウェアラブルコンピュータ:身につけて持ち歩くことができるコンピュータのこと。主に衣服状や腕時計状で身につけたまま使えるものを指す。
(注8) PoC:Proof of Conceptの略。実証試験を通じて概念やアイデアの実現可能性を検証すること。
(注9) HTML5:Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)バージョン5の略。Webページを作るための最も基本的な言語の5回目に当たる大幅な改訂版。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05304] S1007V0X)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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