旭精工株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)

当社は、軸受ユニットの日本におけるパイオニアとして、国内は言うに及ばず北米、欧州、アジア圏をメインに、全世界にその市場のニーズに合わせた製品を供給し、産業界の発展に寄与して参りました。この長年にわたる技術開発・改良と生産技術力をもとに蓄積したシーズと市場のニーズから顧客満足度の高い商品を供給すべく、研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は72百万円であり、北米は販売会社のため研究活動はありません。日本での主な研究開発の成果は次のとおりです。
(1)軸受ユニット
材料、熱処理手法を変更することにより、高硬度、高耐食を両立した高耐食軸受の開発を行っております。他社には無い技術適用により、新たな市場開拓を目指しています。現在試作段階にあり、今年度内の製品化を予定しております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は20百万円であります。

(2)エアークラッチ・ブレーキ
当事業の製品ニーズは多様化しており、市場からは小形で安定した高トルクの保持、安全用ブレーキが要求されています。特に安価で扱い易い製品へのニーズが強く、現在、手動タイプのキャリパー形ブレーキとスプリング制動形ブレーキの製品開発を進めております。
当連結会計年度における研究開発費の金額は37百万円であります。

(3)直線運動機器事業
当事業のニーズとして、省スペース、高推力、小型化等への対応が求められています。特に安価で手動タイプのレールクランパーの要望が強く、当社では手動形のリニアブレーキを開発し、2018年1月から販売を開始しております。現在は、各直動メーカーのレールにも対応するべくシリーズ化に取り組んでおります。
当連結会計年度における研究開発費の金額は14百万円であります。