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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ALV8

有価証券報告書抜粋 明治ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
(単位:百万円)
売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり
当期純利益金額
(円 銭)
当連結会計年度1,242,48088,39588,83960,786413.11
前連結会計年度1,223,74677,78181,82662,580425.06
前年同期比(%)101.5113.6108.697.1-

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、個人消費や設備投資にも持ち直しの動きが見られるなど、総じて緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、海外経済の景気下振れリスクや為替相場の変動による国内経済への影響も懸念されるなど、今後の経済動向には注視していく必要があります。

こうした中、当社グループは2015-2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の2年目を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」に向けた取り組みを引き続き進めました。
食品セグメントでは、「STEP UP 17」の重点テーマに沿った「選択と集中」や構造改革を進め、着実な成長に向けて取り組みました。
医薬品セグメントでは、2016年4月に実施された薬価改定の影響を大きく受ける中、重点領域の感染症治療薬・中枢神経系用薬の既販品に加え、新薬の普及活動に取り組みました。

この結果、当連結会計年度の売上高は1兆2,424億80百万円(前年同期比 1.5%増)、営業利益は 883億95百万円(同 13.6%増)、経常利益は 888億39百万円(同 8.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益の減少により、前連結会計年度と比べ減益の 607億86百万円(同 2.9%減)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。
(単位:百万円)
報告セグメント合計
食品医薬品
前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減前連結
会計年度
当連結
会計年度
増減
売上高1,061,3981,082,11520,716164,542161,620△2,9211,225,9401,243,73617,795
セグメント
利益
68,28982,95014,66010,1185,781△4,33778,40888,73110,323
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。

セグメントの業績の詳細は次のとおりであります。

① 食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、一般用医薬品等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。

売上高は前連結会計年度を上回りました。発酵デイリー事業、その他事業は前連結会計年度を上回り、菓子事業は前連結会計年度並みとなりましたが、加工食品事業と栄養事業は商品数の絞り込みを実施した影響などにより前連結会計年度を下回りました。
セグメント利益は前連結会計年度を大幅に上回りました。主力商品の伸長によるプロダクトミックスの改善、生産や物流の効率化などの構造改革に加えて、各種費用の効率的支出に取り組んだ結果、全事業が前連結会計年度を大幅に上回りました。

事業別の概況は次のとおりです。

■発酵デイリー事業(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)
プロバイオティクスは前連結会計年度を大幅に上回りました。「明治プロビオヨーグルトR-1」は、継続したコミュニケーション施策と売り場づくりの強化が奏功し、大幅に伸長しました。
「明治ブルガリアヨーグルト」は前連結会計年度を上回りました。主力のプレーンタイプはヨーグルトの健康価値への関心が高まったことや、食べ方の多様化による喫食頻度の継続的な拡大により、ブランド全体をけん引しました。
牛乳類は前連結会計年度を下回りましたが、主力の「明治おいしい牛乳」は料理素材としての活用を訴求する継続的な取り組みも奏功し、前連結会計年度を上回りました。2016年9月に九州地区で先行発売した新容器の「明治おいしい牛乳(900ml)」も好調に推移しました。

■加工食品事業(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)
市販チーズはナチュラルチーズおよびプロセスチーズともに好調に推移し、前連結会計年度を上回りました。特に主力の「明治北海道十勝カマンベールチーズ」や「明治北海道十勝スマートチーズ」の伸長が全体をけん引しました。
市販マーガリンは市場低迷の影響により前連結会計年度を下回りました。
アイスクリームは2016年12月に発売した「明治エッセルスーパーカップ」シリーズの新商品の寄与もあり、全体では前連結会計年度を上回りました。
冷凍食品では、グラタン群は新商品の寄与などにより前連結会計年度を大幅に上回りましたが、主力のピザ群が前連結会計年度を大幅に下回った結果、全体では前連結会計年度を下回りました。

■菓子事業(チョコレート、グミ、ガム等)
チョコレートは前連結会計年度を上回りました。「チョコレート効果」シリーズなどの健康志向チョコレートは、カカオ豆の持つ健康効果への関心が高まる中、前連結会計年度を大幅に上回りました。また、2016年9月に大幅リニューアルを実施したプレミアムチョコレートの「明治 ザ・チョコレート」は、商品コンセプトやパッケージデザインが高く評価され、前連結会計年度を大幅に上回りました。
グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも大幅に伸長した結果、前連結会計年度を大幅に上回りました。
ガムは市場低迷の影響により前連結会計年度を下回りました。

■栄養事業(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、一般用医薬品等)
スポーツ栄養は前連結会計年度を上回りました。特に「ザバス」はジュニア層をはじめとしたユーザー層の拡大により前連結会計年度を大幅に上回りました。
粉ミルクはインバウンド需要が寄与したことに加え、キューブタイプも好調に推移したことにより前連結会計年度を上回りました。
流動食は前連結会計年度を上回りました。特に市販用は店頭での売り場づくりやプロモーション活動の強化が奏功し、前連結会計年度を大幅に上回りました。
美容は「アミノコラーゲン」が前連結会計年度を大幅に下回りました。

■その他事業(海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉、運送等)
〔海外〕
輸出事業では、粉ミルクは台湾やパキスタン向けが好調に推移するとともに、2016年6月より再開したベトナム向けの販売も寄与し、前連結会計年度を大幅に上回りました。
中国では、菓子事業およびアイスクリーム事業が為替の影響により前連結会計年度を下回りましたが、牛乳・ヨーグルト事業が販売エリア拡大や業務用商品の好調により大幅に伸長したことから、中国全体では前連結会計年度を大幅に上回りました。
米国では、「ハローパンダ」「ヤンヤン」などの明治ブランド品がそれぞれ大幅に伸長しましたが、為替の影響により前連結会計年度を下回りました。
〔その他〕
国内では、物流事業が好調に推移したことなどにより前連結会計年度を上回りました。


② 医薬品
当セグメントには、医療用医薬品及び農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。

売上高は前連結会計年度を下回りました。2016年4月に実施された薬価改定の影響により国内医療用医薬品事業は前連結会計年度を下回り、また生物産業事業も前連結会計年度を下回りました。
セグメント利益は、前連結会計年度を大幅に下回りました。薬価改定の影響による減収や、導入一時金の支払いおよび新薬普及活動強化による費用増が大きく影響しました。

事業別の概況は次のとおりです。

■医療用医薬品事業
〔国内〕
感染症治療薬では、抗菌薬「メイアクト」は市場におけるジェネリック製品の浸透が進んだことにより前連結会計年度を大幅に下回りました。また、抗菌薬「オラペネム」は前連結会計年度を大幅に下回りました。
中枢神経系用薬では、主力の抗うつ薬「リフレックス」は医薬情報担当者(MR)による積極的な普及活動により、前連結会計年度を上回りました。
ジェネリック医薬品は薬価改定の影響により前連結会計年度を下回りました。抗菌薬「タゾピペ配合静注用 明治」は前連結会計年度を大幅に上回りましたが、主力の高血圧症治療薬「アムロジピン錠 明治」や、アルツハイマー型認知症治療薬「ドネペジル 明治」は前連結会計年度を大幅に下回りました。
2016年5月に統合失調症治療薬「シクレスト」、11月にはアレルギー性疾患治療薬「ビラノア」をそれぞれ上市し、普及活動に努めました。また、7月にはノバルティスファーマ株式会社より慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「ウルティブロ」の販売権を承継しました。
2017年3月にエーザイ株式会社との間で締結したパーキンソン病治療薬「サフィナミド」に関するライセンス契約に伴い、一時金収入を計上しました。
〔海外〕
海外事業は、2016年4月に中国の汕頭経済特区明治医薬有限公司の連結子会社化による寄与がありましたが、為替の影響などにより前連結会計年度を下回りました。

■生物産業事業(農薬・動物薬)
農薬は、茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」は前連結会計年度を大幅に上回り、主力のいもち病防除剤「オリゼメート」は前連結会計年度並みを確保しましたが、全体では前連結会計年度を下回りました。
動物薬は前連結会計年度を上回りました。水産用薬およびコンパニオンアニマル用薬は前連結会計年度を上回り、家畜用薬は前連結会計年度並みを確保しました。

(2)キャッシュ・フローの状況
区分前連結会計年度
(百万円)
当連結会計年度
(百万円)
増減額
(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー105,15581,888△23,266
投資活動によるキャッシュ・フロー△9,809△44,291△34,482
財務活動によるキャッシュ・フロー△85,071△46,54838,523
現金及び現金同等物に係る換算差額△669△318350
現金及び現金同等物の増減額(△減少)9,605△9,269△18,874
現金及び現金同等物の期首残高21,91231,5169,603
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額-378378
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額△1-1
現金及び現金同等物の期末残高31,51622,624△8,891

営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ 232億66百万円収入減の 818億88百万円の収入となりました。これはたな卸資産が増加したことや、法人税等の支払額が増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度より 344億82百万円支出増の 442億91百万円の支出となりました。これは有形及び無形固定資産の売却による収入や投資有価証券の売却による収入が増加した一方で、有形固定資産の取得による支出が増加したことや、投資不動産の売却による収入が減少したことなどによるものです。
これにより、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計額)は、前連結会計年度より 577億49百万円収入減の 375億97百万円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ 385億23百万円支出減の 465億48百万円の支出となりました。これは自己株式の増加や、配当金の支払額が増加した一方で、有利子負債の返済が減少したことなどによるものです。
これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は 226億24百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E21902] S100ALV8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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