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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007T24

有価証券報告書抜粋 本田技研工業株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社および連結子会社の研究開発は、先進の技術によって、個性的で国際競争力のある商品群を生み出すことを目的としております。そのために、主要な研究開発部門は、子会社として独立し、技術者が自由闊達に研究開発活動を行っております。製品に関する研究開発につきましては、㈱本田技術研究所、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッド、ホンダアールアンドディアジアパシフィックカンパニー・リミテッドを中心に、また、生産技術に関する研究開発につきましては、ホンダエンジニアリング㈱およびホンダエンジニアリングノースアメリカ・インコーポレーテッドを中心に、それぞれ現地に密着した研究開発を行っております。
当連結会計年度に発生した研究開発支出は、7,198億円となりました。
なお、当社および連結子会社では研究開発支出の一部について、無形資産に計上しています。連結損益計算書に計上されている研究開発費の詳細については、連結財務諸表注記の「21 研究開発費」を参照ください。

セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、以下のとおりです。

(二輪事業)
二輪事業では、お客様に喜んでいただける魅力・環境に優れた商品のタイムリーな提供を目指し、研究開発に取り組んでまいりました。
主な成果としては、まず、小型モーターサイクル領域で、クラス最高レベルの発進加速性能と、低中速域での性能を充実させ優れた燃費性能を両立した新水冷150cc単気筒エンジンを開発し、インドネシアの新モデル「Sonic150R」に搭載いたしました。またブラジルでは、小型二輪車向けに構造をシンプルにした軽量コンパクトなABSシステムをHonda二輪車として初めて装備した「XRE190」を発売いたしました。
大型モーターサイクル領域では、軽量でコンパクトな設計ながら高い性能を発揮する、新開発の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒1000ccエンジンを搭載した「CRF1000L Africa Twin」を欧州、日本などで発売いたしました。新開発したセミダブルクレードルフレームや高性能なサスペンションの採用により、オフロードでの優れた走行性能とオンロードでの機敏なハンドリングを両立した本格的なアドベンチャーモデルです。また、2013年・2014年のFIMロードレース世界選手権のMotoGPクラスで2連覇を達成した競技専用マシン「RC213V」を、量産車と圧倒的な差を持つ軽量化部品や加工精度、高い製作技能を踏襲し、一般公道でも走行可能な仕様に変更した「RC213V-S」を発売いたしました。
スクーター領域では、ベトナムで基幹モデルの「Air Blade」に新たにLEDヘッドライトを採用、エンジン改良や車体の軽量化等で燃費性能と静粛性を高めました。
電動化技術につきましては、東京モーターショーで公開した「EV-CUB Concept」をベースにしたコミューターEVの発売に向け、開発を進めております。
二輪事業に係る研究開発支出は、767億円となりました。



(四輪事業)
四輪事業では、「感動を呼ぶ新価値の創造」と「先進グローバル開発」の実現の方針のもと、技術と商品力、お客様の喜び最優先のものづくりを目指し、研究開発に取り組んでまいりました。
主な成果としては、時代の先端にふさわしい先進的魅力を備えた「Clarity Fuel Cell」を日本で発売いたしました。この燃料電池自動車は、高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、ゼロエミッションビークルで世界トップクラスの一充填走行距離を達成しております。また、1回当たりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現いたしました。また、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現いたしました。
また、新開発の直噴1.5L VTEC TURBOエンジンを採用した新型「Step WGN」、新開発のモーターを適用し、小型軽量化を図りながら高トルク・高出力化を実現した「Odyssey Hybrid」、装備や質感を充実し、さらに商品魅力を高めた「Vezel」を発売いたしました。「Vezel」は、日本以外でも「HR-V」の名称で発売しており、欧州ではガソリンエンジンのほか、1.6L i-DTECディーゼルエンジンを搭載した仕様を展開しております。なお、上記3機種には、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用しております。
最大市場の北米では、コンパクトクラスの新たなベンチマークを目指して、日米の研究所が共同でデザイン、走行性能、燃費性能、安全性などを一新した10代目の「Civicセダン」を発売いたしました。北米向けHonda車として初となる1.5L直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンと、2.0L直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを設定し、「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用するなど、コンパクトクラスに新たな価値を提供いたしました。北米国際自動車ショーにおいて、10年ぶりに「North American Car of the Year(ノース アメリカン カー オブ ザ イヤー)」を受賞いたしました。
電動化技術につきましては、プラグインハイブリッドを今後の電動化の中心と定め発売に向けた開発を、また燃料電池自動車やバッテリーEVといったゼロエミッションビークルについては、普及拡大に向けた開発を進めております。
四輪事業に係る研究開発支出は、6,142億円となりました。

(汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業)
汎用パワープロダクツ事業では、「世界中のお客様に「役立ち」と「喜び」を拡大するために、市場に根ざし・未来を見つめ・本質を考える」との方針に基づき、研究開発に取り組んでまいりました。
主な成果としては、小型耕うん機シリーズ「こまめ(F220)」、「プチな(FG201)」、「サ・ラ・ダ(FF500)」を、外観商品性や車載・運搬性、操作性などの商品力強化を図り、国内安全鑑定新基準に対応した形に改良し、日本で発売いたしました。
また、発電機事業で培ったインバーター技術を応用し、燃料電池自動車からコミュニティや家庭・施設に電力を供給する9kVA可搬型外部給電器「Power Exporter9000」を発売いたしました。
このほか、新分野として、ヒューマノイドロボット「ASIMO」の研究開発過程で培った歩行理論をもとに開発した小型軽量な歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」の法人様へのリース販売を開始いたしました。二足歩行理論である倒立振子モデルに基づく、効率的な歩行を誘導する機能を有しており、今後、病院や施設における歩行訓練への活用の本格化を推進してまいります。
電動化技術につきましては、芝刈機などの製品、およびOEM向けパワーユニットなど電動化の拡大を積極的に目指し、研究開発を進めております。

その他の事業に含まれる航空機エンジンでは、「サステナブルな事業体制を確立し、業界での地位を築く」の方針のもと、「HF120エンジン」の商品性の改善、およびコスト低減を進めてまいりました。
また、このエンジンを主翼上面に配置し、自然層流翼型、一体成型複合材胴体といった独自技術の採用により、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した「HondaJet」は、世界13か国でワールドツアーを行い、日本、欧州、南米でそれぞれ初公開した後、12月に米国連邦航空局(Federal Aviation Administration(フェデラル エイヴィエーション アドミニストレーション))から型式証明を取得し、引き渡しを開始いたしました。
汎用パワープロダクツ事業及びその他の事業に係る研究開発支出は、288億円となりました。

当連結会計年度末時点において、当社および連結子会社は、国内で20,900件以上、海外で26,400件以上の特許権を保有しています。また、出願中の特許が国内で7,400件以上、海外で14,600件以上あります。当社および連結子会社は、特許の重要性を認識していますが、特許のうちのいくつか、または、関連する一連の特許が終了または失効したとしても、当社および連結子会社の経営に重要な影響を及ぼすことはないと考えています。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02166] S1007T24)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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