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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004QQ9

有価証券報告書抜粋 東宝株式会社 業績等の概要 (2015年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、原油価格下落による影響や政府による経済政策や日本銀行の金融政策により、雇用・所得環境の改善傾向がみられるなかで、緩やかな回復基調が続いているものの、消費者マインドの弱さが消費を下押しする懸念がみられ、海外景気の下振れなど、依然として先行きに留意が必要な状況で推移いたしました。映画業界におきましては、2014年度の興行収入は2070億3千4百万円と前年度から6.6%増となり、4年ぶりに2000億円台を回復いたしました。また、全国のスクリーン数も前年度から微増となりました。
このような情勢下にあって当社グループでは、主力の映画事業のうち映画営業事業において1954年公開の「ゴジラ」から60年という節目の年を迎える本年にハリウッドにて鮮やかによみがえり、世界中で大ヒットを記録した「GODZILLA」、ドラえもん映画初の3DCG作品「STAND BY ME ドラえもん」や一大ムーブメントを起こした「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」が大ヒットを記録する等、自社企画作品をはじめ各作品も順調に稼働し、映画興行事業においても当社配給作品のほか、洋画のメガヒット作品を中心に順調に推移いたしました。演劇事業においては様々な話題作を提供いたしました。この結果、営業収入は2069億円(前年度比4.7%増)、営業利益は317億5千9百万円(同11.7%増)、経常利益は341億4千9百万円(同12.6%増)、当期純利益は224億7千9百万円(同27.0%増)となりました。
セグメントの業績状況は以下のとおりです。

映画事業
映画営業事業のうち製作部門では、東宝㈱において「STAND BY ME ドラえもん」「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」「テルマエ・ロマエⅡ」「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」「思い出のマーニー」等の27本の映画を共同製作し、また映画「バクマン。」「ストロボ・エッジ」等を制作いたしました。さらに「ゴジラ」シリーズ第1作目が最新技術で生まれ変わった「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版」を公開いたしました。
映画営業事業のうち配給部門では、当連結会計年度の封切作品として、東宝㈱において前記作品の他、「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~」「GODZILLA」「ポケモン・ザ・ムービーXY 「破壊の繭とディアンシー」(同時上映「ピカチュウ、これなんのカギ?」)」等を含む33番組34本を、東宝東和㈱において「LUCY/ルーシー」「ネイチャー」「ドラキュラ ZERO」等の10本を配給いたしました。これらの結果、映画営業事業の営業収入は38,228百万円(前年度比12.3%減)、営業利益は8,564百万円(同9.2%減)となりました。なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(379百万円、同1.8%減)控除前で42,752百万円(同9.7%減)であり、その内訳は、国内配給収入が36,398百万円(同13.8%減)、輸出収入が1,192百万円(同119.3%増)、テレビ放映収入が1,716百万円(同28.9%増)、ビデオ収入が1,605百万円(同11.5%増)、製作出資に対する受取配分金収入他その他の収入が1,838百万円(同0.3%減)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(952百万円、前年度比21.8%減)控除前で、2,796百万円(同10.3%減)でした。
映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱を中心とするグループ各興行会社において、前記配給作品の他に、「アナと雪の女王」「ベイマックス」等、邦洋画の話題作を上映いたしました。当連結会計年度における映画館入場者数は、40,202千人と前年度比9.7%増となりました。その結果、映画興行事業の営業収入は65,305百万円(前年度比10.6%増)、営業利益は6,830百万円(同27.1%増)となりました。
当連結会計年度中の劇場の異動ですが、TOHOシネマズ㈱が、3月12日に大阪府枚方市に「TOHOシネマズくずはモール」10スクリーン、3月20日に東京都中央区に「TOHOシネマズ日本橋」9スクリーンをオープンいたしました。その一方で、TOHOシネマズ㈱が、本年2月27日に東京都千代田区の「TOHOシネマズ有楽座」1スクリーンを閉館いたしました。これにより、当企業集団の経営するスクリーン数は、共同経営の「札幌シネマフロンティア」(12スクリーン)、「広島バルト11」(11スクリーン)、「新宿バルト9」(9スクリーン)、「TOHOシネマズ西宮OS」(12スクリーン)、「大阪ステーションシティシネマ」(12スクリーン)を含め、全国で18スクリーン増の641スクリーンとなりました。また、TOHOシネマズ㈱におきましては、新商品投入による売場の充実化や、割引キャンペーン実施に努めました。
映像事業では、東宝㈱の映像ソフト事業において、DVD、Blu-ray(一部)にて「ハイキュー!!」「エイトレンジャー2」「テルマエ・ロマエⅡ」等を提供いたしました。出版・商品事業は劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいて「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」「思い出のマーニー」をはじめとする当社配給作品及び「アナと雪の女王」等の洋画作品が順調に稼働いたしました。アニメ製作事業では、TVアニメ「ハイキュー!!」、映画「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」等に製作出資いたしました。実写製作事業では、「舞妓はレディ」「TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI」等に製作出資いたしました。また、アニメ製作事業・実写製作事業におきましては、「GODZILLA」をはじめとする「東宝怪獣キャラクター」等の商品化権収入及び、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。ODS事業では「近キョリ恋愛」「ARASHI BLAST in Hawaii ライブビューイング」「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」等を提供いたしました。さらに、㈱東宝映像美術ではコスト削減に努めながら、映画およびCM作品、イベント等での舞台製作や美術製作、テーマパークにおける展示物の製作業務及びメンテナンス業務を受注いたしました。これらの結果、映像事業の営業収入は29,342百万円(前年度比31.0%増)、営業利益は4,009百万円(同48.6%増)となりました。
なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(1,071百万円、前年度比78.2%増)控除前で23,164百万円(同49.0%増)であり、その内訳は、映像ソフト事業収入が13,844百万円(同51.0%増)、出版・商品事業収入が3,527百万円(同1.3%減)、アニメ製作事業収入が2,375百万円(同118.4%増)、実写製作事業収入が974百万円(同11.4%増)、ODS事業収入が2,441百万円(同190.7%増)でした。
以上の結果、映画事業全体では、営業収入は132,876百万円(前年度比6.2%増)、営業利益は19,404百万円(同10.9%増)となりました。

演劇事業
演劇事業では、東宝㈱の帝国劇場におきまして、3月の「Endless SHOCK」が全席完売、4、5月は世界初演となる「レディ・ベス」が盛況となり、6、7月は「シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~」、7、8月は新演出版の「ミス・サイゴン」を上演し、9月は「DREAM BOYS」が全席完売となり、10月は「あなたがいたから私がいた」、11、12月は「モーツァルト!」が好調に推移し、1月の「2015新春 JOHNNYS’World」、2月の「Endless SHOCK 15th Anniversary」は全席完売となりました。シアタークリエにおきましては「ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~」が連日満員の大成功を収め、「ジャニーズ銀座2014」は全席完売となった他、「夫が多すぎて」「ロンドン版 ショーシャンクの空に」を上演し、「SHOW-ism Ⅷ ∞/ユイット」「クリエ・ミュージカル・コレクションⅡ」は全席完売となりました。日生劇場におきましては5月の「ABC座2014 ジャニーズ伝説」が全席完売となり、12月は「ヴェローナの二紳士」を上演し、1月は「なにわ侍 団五郎一座」が全席完売となり、2月は「ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち」を上演いたしました。また、全国へと展開を続けている社外公演が事業収益に貢献いたしました。東宝芸能㈱では主要俳優がTV、映画や舞台等で着実に稼働いたしました。以上の結果、前期と演目等の違いはございますが、演劇事業の営業収入は13,869百万円(前年度比6.1%減)、営業利益は2,483百万円(同9.5%増)となりました。
なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(220百万円、前年度比1.6%減)控除前で12,526百万円(同5.6%減)であり、その内訳は、興行収入が9,753百万円(同9.3%減)、外部公演収入が2,465百万円(同8.5%増)、その他の収入が307百万円(同25.3%増)でした。

不動産事業
不動産賃貸事業では、東宝㈱の不動産経営部門で、再開発中の「新宿東宝ビル」について本年4月17日の開業に向けて準備を進めております。また、同じく再開発中の「札幌東宝公楽ビル(仮称)」についても本年秋の竣工に向けて鋭意工事を進捗させております。東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに堅調に稼働いたしました。さらに、全国各地で不動産賃貸事業に関わる連結各子会社も営業努力を続けました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は29,627百万円(前年度比1.4%減)、営業利益は10,798百万円(同5.8%増)となりました。
また、空室率については企業集団として、一時的なテナントの入れ替えにより、0.5%台で推移しております。企業集団の固定資産の含み益については、2014年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうちの東宝の持分は約1928億円となっております。(当該含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)
なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(654百万円、前年度比1.0%減)控除前で、21,390百万円(同5.5%増)でした。
道路事業では、公共事業関連予算の実行により順調に推移しましたが、資材価格の上昇に加え建設技能者の不足もあり、難しい状況での事業展開となりました。このような状況の中、スバル興業㈱と同社の連結子会社が、積極的な営業活動を展開し、工程管理や原価管理の徹底に努め、受注工事の増工、単発工事の竣工等もあり、その結果、道路事業の営業収入は、20,071百万円(前年度比13.4%増)、営業利益は1,778百万円(同73.4%増)となりました。
不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び㈱東宝サービスセンターが、新規受注に取り組むとともにコスト削減努力を重ねましたが、原価高騰など厳しい経営環境が依然として続いております。その結果、営業収入は9,482百万円(前年度比4.5%増)、営業利益は887百万円(同2.2%減)となりました。
以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は59,181百万円(前年度比4.1%増)、営業利益は13,464百万円(同10.9%増)となっております。

その他事業
娯楽事業及び物販・飲食事業は、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポーツパーク」、㈱東宝エンタープライズの「東宝ダンスホール」でお客様ニーズを捉えた充実したサービスを提供いたしました。
その結果、その他事業の営業収入は973百万円(前年度比2.2%増)、営業利益は28百万円(前年度は32百万円の営業損失)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ21,294百万円増加し、63,368百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益が33,993百万円、減価償却費が8,879百万円ありましたが、法人税等の支払額が10,932百万円あったこと等により、38,862百万円の資金の増加(前年度比12,140百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、有形固定資産の取得による支出が13,505百万円あったこと等により、13,651百万円の資金の減少(前年度比11,753百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、自己株式の取得による支出が304百万円、配当金の支払額が3,722百万円あったこと等により、4,206百万円の資金の減少(前年度比12,811百万円の増加)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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