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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100A994

有価証券報告書抜粋 東宝株式会社 業績等の概要 (2017年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、引き続き緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響等、依然留意が必要な状況で推移いたしました。映画業界におきましては、2016年度の興行収入は2355億8百万円と前年度から8.5%増となりました。
このような情勢下にあって当社グループでは、主力の映画事業のうち映画営業事業において「ゴジラ」シリーズ第29作目となる「シン・ゴジラ」が大ヒットを記録、新海誠監督作品「君の名は。」がメガヒットのロングラン興行を記録した他、多数の話題作や定番のアニメーション作品を配給いたしました。演劇事業においても様々な話題作を提供いたしました。この結果、営業収入は2335億4千8百万円(前年度比1.8%増)、営業利益は502億2千3百万円(同23.4%増)、経常利益は515億6千2百万円(同21.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は332億5千2百万円(同28.7%増)となりました。
セグメントの業績状況は以下のとおりです。

映画事業
映画営業事業のうち製作部門では、東宝㈱において「君の名は。」「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「暗殺教室~卒業編~」「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」等の29本の映画を共同製作し、また劇場用映画「追憶」「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」、TBSで放送の日曜劇場「仰げば尊し」、NHK総合・BSプレミアム連動ドラマ「スリル! 赤の章・黒の章」を制作いたしました。さらに「ゴジラ」シリーズ最新作「シン・ゴジラ」を公開いたしました。
映画営業事業のうち配給部門では、当連結会計年度の封切作品として、東宝㈱において前記作品の他、「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」「映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃」「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」を含む33本を、東宝東和㈱等において「ペット」「ジェイソン・ボーン」等の16本を配給いたしました。これらの結果、映画営業事業の営業収入は46,188百万円(前年度比6.2%減)、営業利益は15,279百万円(同31.3%増)となりました。なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(6,223百万円、同235.6%増)控除前で57,240百万円(同20.0%増)であり、その内訳は、国内配給収入が46,028百万円(同15.2%増)、製作出資に対する受取配分金収入が5,710百万円(同136.8%増)、輸出収入が1,119百万円(同23.3%減)、テレビ放映収入が1,045百万円(同40.5%減)、ビデオ収入が1,471百万円(同27.7%増)、その他の収入が1,863百万円(同96.8%増)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(2,698百万円、前年度比38.3%増)控除前で、4,654百万円(同15.8%減)でした。
映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、前記配給作品の他に、「ズートピア」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「ファインディング・ドリー」「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」「バイオハザード:ザ・ファイナル」等、邦洋画の話題作を上映いたしました。当連結会計年度における映画館入場者数は、46,894千人と前年度比7.5%増となりました。その結果、映画興行事業の営業収入は79,025百万円(前年度比7.5%増)、営業利益は11,001百万円(同21.8%増)となりました。
当連結会計年度中の劇場の異動ですが、TOHOシネマズ㈱が、4月25日に千葉県柏市に「TOHOシネマズ 柏」(9スクリーン)、7月1日には宮城県仙台市青葉区に「TOHOシネマズ 仙台」(9スクリーン)をそれぞれオープンし、その一方でTOHOシネマズ㈱が2月23日に東京都港区の「シネマ メディアージュ」(13スクリーン)を閉館いたしました。これにより、当企業集団の経営するスクリーン数は、共同経営の「札幌シネマフロンティア」(12スクリーン)、「広島バルト11」(11スクリーン)、「新宿バルト9」(9スクリーン)、「TOHOシネマズ 西宮OS」(12スクリーン)、「大阪ステーションシティシネマ」(12スクリーン)を含め、全国で5スクリーン増の666スクリーンとなりました。また、TOHOシネマズ㈱におきましては、スマートフォン向けの映画情報サービス・アプリの提供、インターネットチケット購入時の決済方法としてApple Payへの対応を開始いたしました。
映像事業では、東宝㈱のパッケージ事業において、DVD、Blu-ray(一部)にて「刀剣乱舞-花丸-」「暗殺教室~卒業編~」「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」等を提供いたしました。出版・商品事業は劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいて「君の名は。」「シン・ゴジラ」をはじめとする当社配給作品及び「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」「ファインディング・ドリー」等の洋画作品が順調に稼働いたしました。アニメ製作事業では、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」「刀剣乱舞-花丸-」、映画「君の名は。」「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」等に製作出資いたしました。実写製作事業では、TVドラマ「弱虫ペダル」、「RADWIMPSのHESONOO Documentary Film」等に製作出資いたしました。また、アニメ製作事業・実写製作事業におきましては、「東宝怪獣キャラクター」等の商品化権収入に加え、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。ODS事業では「闇金ウシジマくん Part3/ザ・ファイナル」「傷物語 <Ⅱ熱血篇> / <Ⅲ冷血篇>」等を提供いたしました。さらに、㈱東宝映像美術及び東宝舞台㈱では原価管理に努めながら、映画やTV・CMなどでの舞台製作・美術製作、テーマパークにおける周年関連工事や展示物の製作業務、メンテナンス業務、及び大規模改修工事などを受注いたしました。これらの結果、映像事業の営業収入は29,359百万円(前年度比2.6%増)、営業利益は7,494百万円(同38.5%増)となりました。
なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(4,095百万円、前年度比125.1%増)控除前で26,209百万円(同12.4%増)であり、その内訳は、パッケージ事業収入が9,921百万円(同13.7%減)、出版・商品事業収入が4,172百万円(同6.4%減)、アニメ製作事業収入が8,088百万円(同97.5%増)、実写製作事業収入が1,477百万円(同26.4%増)、ODS事業収入が2,550百万円(同21.4%増)でした。
以上の結果、映画事業全体では、営業収入は154,573百万円(前年度比2.1%増)、営業利益は33,775百万円(同29.5%増)となりました。

演劇事業
演劇事業では、東宝㈱の帝国劇場におきまして、3月「Endless SHOCK」が全席完売、4、5月「1789 -バスティーユの恋人たち-」が大入り、6、7月「エリザベート」が連日満席、8月「王家の紋章」が大入り、9月「DREAM BOYS」、12、1月「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」、2月「Endless SHOCK」がいずれも全席完売となりました。シアタークリエにおきましては、「ピアフ」「エドウィン・ドルードの謎」が共に連日満席、「ジャニーズ銀座2016」が全席完売、「ジャージー・ボーイズ」が大入り、「縁(えん)~むかしなじみ~」が全席完売、「ナイスガイ in ニューヨーク」が連日満席、「クリエ・ミュージカル・コレクションⅢ」が大入りとなりました。日生劇場におきましては10月「ABC座2016 株式会社応援屋!! OH&YEAH!!」が全席完売となりました。また、全国へと展開を続けている社外公演が事業収益に貢献いたしました。東宝芸能㈱では所属俳優がCM・TV・映画等で稼働、また東宝シンデレラオーディションを開催し、11月にグランプリが決定いたしました。以上の結果、前期と演目等の違いはございますが、演劇事業の営業収入は15,586百万円(前年度比4.1%増)、営業利益は3,268百万円(同6.1%減)となりました。
なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(209百万円、前年度比1.7%減)控除前で14,651百万円(同3.5%増)であり、その内訳は、興行収入が11,592百万円(同8.3%増)、外部公演収入が2,853百万円(同10.8%減)、その他の収入が204百万円(同18.1%減)でした。

不動産事業
不動産賃貸事業では、東宝㈱の不動産経営部門及び、全国各地で不動産賃貸事業に関わる連結各子会社が有する建物等が好調に稼働し、事業収益に寄与いたしました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は31,371百万円(前年度比2.6%減)、営業利益は13,728百万円(同14.3%増)となりました。
また、空室率については企業集団として、一時的なテナントの入れ替えにより、0.1%台で推移しております。企業集団の固定資産の含み益については、2016年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうちの東宝の持分は約2135億円となっております。(当該含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)また、東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに順調に稼働いたしました。
なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(658百万円、前年度比0.8%増)控除前で、26,216百万円(同3.0%増)でした。
道路事業では、受注競争の激化や建設技能者の不足等があり、依然として予断を許さない状況での事業展開となりました。このような中、スバル興業㈱と同社の連結子会社は、積極的な営業活動で受注増に努めるとともに、原価管理の徹底や業務の効率化、コスト削減等に努め、その結果、道路事業の営業収入は、20,254百万円(前年度比0.1%減)、営業利益は2,169百万円(同16.4%増)となりました。
不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び㈱東宝サービスセンターが、労務費や資材価格の高騰、人員不足の定常化等厳しい経営環境が続く中、新規受注に取り組むとともにコスト削減努力を重ねました。その結果、営業収入は9,816百万円(前年度比2.0%増)、営業利益は932百万円(同1.9%増)となりました。
以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は61,442百万円(前年度比1.1%減)、営業利益は16,830百万円(同13.8%増)となっております。

その他事業
娯楽事業及び物販・飲食事業は、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポーツパーク」、㈱東宝エンタープライズの「東宝ダンスホール」等でお客様ニーズを捉えた充実したサービスの提供に努力いたしました。また、2016年12月1日付で、東宝不動産㈱が行う飲食・物販事業を東宝不動産㈱の完全子会社である㈱東宝レストランサービスに吸収分割し、同日に商号をTOHOリテール㈱に変更しております。なお、当連結会計年度よりTOHOリテール㈱を連結の範囲に含めております。
その結果、その他事業の営業収入は1,946百万円(前年度比100.0%増)、営業利益は135百万円(同350.1%増)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ10,597百万円増加し、87,990百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益が51,310百万円、減価償却費が9,801百万円ありましたが、仕入債務の減少が3,497百万円、法人税等の支払額が18,345百万円あったこと等により、41,803百万円の資金の増加(前年度比4,376百万円の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、有価証券の売却による収入が22,499百万円ありましたが、有価証券の取得による支出が31,021百万円、有形固定資産の取得による支出が7,699百万円あったこと等により、17,219百万円の資金の減少(前年度比5,498百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、自己株式の取得による支出が8,442百万円、配当金の支払額が5,504百万円あったこと等により、14,216百万円の資金の減少(前年度比4,797百万円の減少)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04583] S100A994)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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