東洋機械金属株式会社 対処すべき課題 (2014年3月期)

国内では消費税の増税の影響で一時的に消費が落ち込み、景気が減速するおそれがありますが、その後は金融・経済政策の効果で回復基調が続くと予想されます。一方、海外においては、中国やインド等の新興国では経済成長の減速が続く懸念があります。しかし、米国経済は好調を維持し、欧州の景気も回復傾向にあり、先進国では概ね堅調に推移すると見込まれます。
当社グループに関連する市場につきましては、国内では2013年度における設備投資の増加の影響で、2014年度前半における需要は厳しい状況が予想されますが、後半には回復する見込みです。他方、海外では中国等のアジアにおけるIT機器や電子部品及び自動車関連等向けの需要は引き続き堅調に推移すると見込まれます。また、欧米等についても需要は持続すると思われます。
このような回復基調にある事業環境下において、当社グループは変化が著しいグローバル市場で海外事業を一層拡大してまいります。特に、中国やその他の東アジア市場での拡販を促進し、欧米や東南アジアにおいても販売パートナーと連携して販売を強化します。また、国内外とも新市場や新規顧客の開拓を進めて、当社製品の需要先の拡大を図ります。このため、総合的な製品力、技術力、モノづくり力及びサービス力をもって、顧客へのきめ細かな対応により、顧客の商品価値を高める“Customer's Value Up”を展開しております。また、開発を進めてきました新製品シリーズへの早期切り替えや一層のコスト低減等に取組み、経営基盤の強化を図ります。さらには、昨年から進めています海外の事業パートナーとの現地ノックダウン生産を拡大してまいります。また、今年3月に資本業務提携をしました同業他社とのアライアンスを促進して、当社事業の強化に繋げてまいります。