東洋精糖株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)

(1) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度末の資産合計は、貸付金の減少などがあるものの、現金及び預金やたな卸資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ13百万円増加し11,304百万円となりました。負債合計は、借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ421百万円減少し3,614百万円となりました。純資産合計は、配当金の支払などがあるものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ434百万円増加し7,689百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の64.3%から68.0%となりました。

(2) 経営成績の分析

①概要
当連結会計年度の売上高は14,370百万円(前連結会計年度比0.7%減)、営業利益668百万円(前連結会計年度比9.6%増)、経常利益713百万円(前連結会計年度比1.8%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は596百万円(前連結会計年度比12.8%増)となりました。
②売上高
売上高は、不動産賃貸収入がなくなるなど、前連結会計年度に比べ0.7%減の14,370百万円となりました。
③売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、製造コストの適切な管理に努めたものの、原材料調達コストの上昇があったことなどにより、前連結会計年度に比べ0.2%減の11,693百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、経費の削減等により、前連結会計年度に比べ6.2%減の2,008百万円となりました。
④営業利益
営業利益は、売上高の減少があったものの、販売費及び一般管理費が減少したことにより、前連結会計年度に比べ9.6%増の668百万円となりました。
⑤営業外収益、営業外費用
営業外収益は、為替差益及び保険解約返戻金の計上がなくなったことなどにより、前連結会計年度に比べ51百万円減の78百万円、営業外費用は為替差損の計上などにより、前連結会計年度に比べ19百万円増の33百万円となりました。
⑥経常利益
経常利益は、営業利益は増加したものの、営業外収支が減少したことにより、前連結会計年度に比べ1.8%減の713百万円となりました。
⑦特別利益
当連結会計年度の特別利益は、固定資産売却益1百万円の計上によるものであります(前連結会計年度は計上はありません)。
⑧特別損失
当連結会計年度の特別損失の計上はありません(前連結会計年度は事業整理損等34百万円の計上)。

⑨税金等調整前当期純利益
税金等調整前当期純利益は、特別損失の計上がなくなったことなどにより、前連結会計年度に比べ3.3%増の714百万円となりました。
⑩法人税等
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益に対する法人税等の負担率は、実効税率の引下げと評価性引当額が減少したことなどにより、前連結会計年度の23.55%から16.52%となりました。
⑪親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ12.8%増の596百万円となり、1株当たり当期純利益は前連結会計年度9.70円に対し10.94円となりました。

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、163百万円増加し2,321百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、獲得した資金は394百万円(前連結会計年度比53.9%減)となりました。主にたな卸資産の増加266百万円及び法人税等の支払100百万円があったものの、税金等調整前当期純利益714百万円の計上などがあったことなどによります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、獲得した資金は362百万円(前連結会計年度は88百万円の使用)となりました。主に貸付けによる支出860百万円があったものの、貸付金の回収による収入1,294百万円などがあったことによります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、使用した資金は593百万円(前連結会計年度比54.8%減)となりました。主に長期借入金の返済による支出340百万円及び配当金の支払162百万円などがあったことによります。