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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100GUZK

有価証券報告書抜粋 東洋電機製造株式会社 研究開発活動 (2019年5月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発活動は、お客様に充分満足していただける製品を追求し、その創造と拡大にチャレンジすることを基本に、既存事業における技術開発及びそれを支える基盤技術開発、ならびに業容を拡大するための新商品開発を積極的に行っています。
なお、研究開発費は、総額で731百万円であり、その内訳は、交通事業部311百万円、産業事業部110百万円、情報機器事業部4百万円、その他(共通)304百万円となっています。

当連結会計年度の主な開発成果は、以下のとおりです。
(1) 交通事業部門
① ECN規格に基づく列車情報システムの開発
IEC61375 part3-4 ECN規格に準拠するシステムとしてジャカルタMRT車両用列車情報システムを開発しました。基本
的なアーキテクチャは,広島電鉄1000形電車向け列車情報システムを踏襲し,対象機器範囲の拡大や取り扱うデータ
量の増大,多様な機能の実装に対応するため,ハードウェアのマイナーチェンジを行いました。

② 電力貯蔵装置の開発
リチウムイオン電池を用いた電力貯蔵装置を用いて,抵抗制御電車の非常走行試験を実施しました。また,非常走
行結果の解析を行い,今後の非常走行が必要な状況に備えて,SOC が低下した状態でも非常走行ができるように消費
電力量を抑制する運転方法を検討しました。

(2) 産業事業部門
① 扁平型ダイナモの開発
自動車試験機用ダイナモとして、自動車のハブに直接取り付けタイヤハウス内に収納できる構造とした扁平型ダイ
ナモについて、ダイナモ用モータおよびステアリング機能を具備した専用架台の開発を行いました。小型で簡易な車
両試験用試験装置の他、タイヤハウス内に収納できることから、自動運転用の試験装置への使用も想定しておりま
す。今後、このダイナモを用いた試験装置としての制御を確立し、製品化してまいります。

② 小型軽量型インバータの開発
狭小なスペースに設置されるインバータ装置に対して、設置スペースを最小とし、交換等のメンテナンス作業が容
易な小型軽量型のインバータを開発いたしました。従来製品との互換性を見直し、構成部品配置や銅ブスバーを最適
化したシンプルな構成とし、冷却構造やブスバー電流密度を見直すことで、75kWクラスで従来品から体積比で約39%
減、質量比で約25%減を実現しました。

(3) 情報機器事業部門
① IC専用発行機の開発
小型・卓上型のIC専用発行機の開発を行いました。省スペースでの設置が可能となります。磁気券を無くし、交通
系ICカードのみの運用とする事業者が増えています。また、小型発券機(磁気券対応)との組み合わせで、ICカード
と磁気券の併用運用することも可能で、事業者の選択肢が広がります。

(4) 事業開発部
① 遠隔監視装置の機能拡充
販売中であるIORemoterの拡販を目的として、インドネシアにおける通信機器認証を取得いたしました。これにより
インドネシアにおける遠隔監視システムの受注・販売が可能となり、生産ラインのインフラシステム等の監視システ
ムへの展開が可能となります。
また、新たな拡販アイテムとしてIoTスターターキットを開発し、IoTへの取り組み易さを強調した製品となってい
ます。

② EDモータの小型化・量産化に向けた取り組み
EDモータの更なる小型化・軽量化に向けて、固定子巻線へ平角線を適用した製品開発を行い、実用化いたしまし
た。従来方式では実現が困難であった大電流化に成功し、小型でありながら大トルク出力モータを可能にいたしまし
た。

(5) 研究所
① 主電動機用低コスト含浸樹脂の開発
鉄道車両主電動機用に使用される高耐熱性の含浸樹脂材料は、その特殊性もあり、高コストが課題でありました。
そのような背景から、高耐熱性とコストを両立すべく新規の含浸樹脂材料を研究中で、グローバル化も視野に入れ、
幅広い視点で、汎用性の高い材料から物性の調査を実施し、有望な樹脂材料を探索しております。一日も早く実用化
して性能、コスト両面で競争力の高い主電動機を実現してまいります。

② 角線レーザ溶接によるモータ製造コスト低減
EDモータの固定子コイルの角線化、レーザ溶接採用による自動化を検討し、巻線工数の低減を目指しております。
また、モータ極数及び導体サイズの適正化を行い、成立性の検討を行っております。

③ ワイヤレス電力伝送の研究
電車の架線レスを目的として、ワイヤレスによる高効率な走行中電力伝送システムの研究を行っております。95%以
上の効率で30kWの静止状態での電力伝送と、地上からのワイヤレス給電のみによるミニモデル電車の連続走行が実現
できており、更なる効率アップと大容量化を図ってまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01742] S100GUZK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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