シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10021OE

有価証券報告書抜粋 株式会社 トプコン 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、世界市場におけるVOC(Voice Of Customer、顧客の声)を捉え、本社研究部門、技術部門、並びに米国連結子会社であるTopcon Positioning Systems, Inc.及びTopcon Medical Laser Systems, Inc.の各技術部門等で、積極的な研究開発活動を行なっております。また、新技術の早期確立のために、内外の外部研究機関との交流を活発に行なっております。特に広帯域波長に対応できる光学技術、GNSS技術、OCT技術、画像処理技術等をコアコンピタンスとして研究開発に注力し、各事業分野における技術アドバンテージの強化を目指しております。
当年度におけるグループ全体の研究開発費は、91億8千4百万円(前年度比+11.7%の増加)であり、セグメント毎の研究目的、研究成果、及び研究開発費は次のとおりであります。

(1) スマートインフラ・カンパニー

スマートインフラ・カンパニーは、自社保有技術の高度化・高機能化への研究開発並びに製品開発を鋭意継続すると共に、他に類を見ない高付加価値差異化商品を他社に先駆け市場に投入すべく、新たな技術の研究開発と、そのIT応用に関する研究開発を行なっております。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、21億9千9百万円であります。

・1人で誰でも簡単に素早く杭打ち作業を行えるレイアウトナビゲーター LN-100を発売しました。
LN-100は、土木・建築現場における測量作業の中で大きな比重を占める杭打ち作業に着目して開発された、全く新しいコンセプトの製品です。弊社がトータルステーションで培った多くの技術を採用することで、「1人で誰でも簡単に素早く」を実現しました。また、コントローラはAndroid端末とし、誰にでも簡単に使いこなすことができる、シンプルなメニューで直観的に操作できるソフトウェアも開発いたしました。
LN-100は、測量作業の効率を向上させ、土木・建築業界にイノベーションをもたらす製品です。
・ビル、トンネル、ダム、橋梁、軌道などのインフラ設備や、鉱山、斜面などに対して、防災・減災を目的とした変位計測(動態変位監視)用の自動測定機としてTopcon MS05AXII・MS1AXIIおよびSokkia NETAXII・NET1AXIIを発売しました。新しいMSシリーズ、NETシリーズでは、世界最高クラスの測距測角性能はそのままに、長期間にわたって連続測定を行う変位計測に必要な耐環境性能や耐久性を強化しました。また、トータルステーションと同様にクラウドサービスを活用した世界初のユーザーサポートシステム TSshield(ティーエスシールド)を搭載。信頼性を向上した製品です。
・弊社製品Mobile Mapping System IP-S2 Liteの活用促進および利用範囲拡大を目的として、撮影した360°移動映像データをWebサイトやデジタルサイネージ、プロモーションビデオのコンテンツとして活用できるサービスを開始しました。360VRとは、IP-S2 Liteで撮影した360°移動映像をベースにし、アクセスMapや施設紹介、観光案内、商店街案内、不動産案内など多用途への利用展開が可能な空間情報コンテンツです。従来、撮影した画像からこうしたコンテンツを制作する為には専門的知識と技術が要求されておりましたが、そのノウハウと技術をソフトパッケージ化し、 Maker-A として提供しています。広告制作業界を中心に360VRを取り扱っていただける「360パートナー」を広く募集しています。360パートナー様には「Maker-A」を提供し、360VRコンテンツ制作業務を実施していただき普及を図ります。

(2) ポジショニング・カンパニー

ポジショニング・カンパニーは、最先端のGNSSコア技術、マシンコントロール(MC)技術、IMU応用技術、精密農業技術、土地測量応用技術、ウェブ・クラウドコンピューティング技術を基幹として、4事業分野に幅広い製品とサービスを提供するために世界の12拠点で研究開発活動を展開しています。当年度はクラウドコンピューティングの開発体制をさらに強化、多様なウェブアプリケーションサービスの統合と拡張を実現することで中核事業における利益拡大に貢献しています。さらに保有技術のリファクタリング(Refactoring)を推進、次世代ASIC開発や省力化・小型化、高密度集積化、高度アルゴリズムの最適化といった基幹技術の改革に取り組んでおります。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、35億6千3百万円であります。

・当社GNSSのフラグシップモデルに第三世代Vanguard Technologyを搭載した新規GR-5を発売しました。Vanguard Technologyの搭載によって226ユニバーサルチャンネルでの受信が可能となり、農業分野での応用が一般化されているL-BAND受信はもとよりGalileo およびBeidouといった新測位システムの受信にも対応しています。今後2年の間にGNSS測地技術を利用したすべての当社製品でVanguard Technologyを採用する製品開発を推進していきます。
・土木建設企業向け現場管理ウェブアプリケーションサービス Sitelink3D Enterpriseを発売しました。Sitelink3D Enterprise は当社MCのフラグシップである3DMCシステムからの作業進捗状況を施工者や現場監督、他の現場作業者にリアルタイムで共有するだけでなく、現場作業の状況に応じて作業工程の見直しや再見積もり、再発注といった業務を時間軸上で管理運営できるウェブアプリケーションサービスです。大型土木開発の最適化やコストダウンを考えている開発者と施工者への強力な統合型サービスとして期待されています。
・当社マシンオートメーション事業の領域を拡大しマーケットシェアを押し上げるために、未だMCシステムを導入していないユーザーや新興国への普及を目的として、低価格の3次元ガイダンスシステムを新たに発売しました。本システムの開発においては、GNSS Vanguard Technology を搭載するなど技術応用面で妥協することなく、各センサやコントローラの性能・信頼性は最先端かつ高付加価値製品と同様の品質を保証しています。また新たに開発したコントローラは、Sitelink3D Enterpriseに接続することが可能であり、低価格システムを導入後に広範囲の現場管理や情報通信型ソリューションを追及されるユーザーへ更なる生産性の向上を提供することが可能です。
・精密農業分野ではトラクタの全自動ステアリングもしくはガイダンスシステムの製品ポートフォリオを強化するために、新たにX30、X14 というコンソールユニット(トラクタに搭載するコンピュータディスプレイ)を発売しました。両製品ともアフターマーケットのみならずOEM事業向けの共通プラットフォームとして完成、特にX30は精密農業の多角化を支援するソフトウェアアプリケーションSUNRISEシリーズと同時に発売することで大幅な増収に寄与しています。また当年度はウェブアプリケーションサービスの開発にも着手しており、土木測量分野で成功したMAGNETサービスとの融合、さらには農業作物のIT管理を提供するSGISソフトウェアへ応用することで情報化精密農業時代へ向けたサービスを提供して参ります。

(3) アイケア・カンパニー

アイケア・カンパニーは、“人の目の健康への貢献”、特にQuality of Vision(見え方の質)の向上を目指し、眼科医向け及び眼鏡店向けの検査・診断用機器、治療機器、そのIT応用に関する研究開発を行っております。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、30億4千6百万円であります。

・LED光源の搭載に対応したスリットランプ SL-D701を発売しました。従来のハロゲンランプに加え、新たに白色LEDを照明光源として採用しました。白色LEDは、短波長成分を多く含むという特性から、透光体における散乱光が増加し、視認性が向上するといわれています。また、長寿命の光源ですので、診察時間中のランプ交換が発生する頻度は大幅に低減します。
・中心パノラマ撮影機能を搭載したスペキュラーマイクロスコープSP-1Pを発売しました。オートアライメント、タッチパネルインターフェース及び可動式モニタを備え、簡単操作と設置場所を選ばない高い自由度を実現しました。オートアライメントは器械の操作に習熟を必要とせず、角膜内皮細胞という厳密なアライメントが求められる対象を、簡単な操作で短時間に撮影することを可能にしています。SP-1Pに搭載される中心パノラマ撮影は、当社従来機種に対して二倍以上の範囲の角膜内皮細胞を解析できるため、細胞密度をはじめとする算出結果の信頼性の向上に寄与します。
・4つの測定機能を1台に搭載した新型オートケラトレフラクトトノメータ TRK-2Pを発売しました。レフ測定、ケラト測定、眼圧測定、角膜厚測定を1台で行う器械であり、コントロールパネルに映った瞳孔中心付近をタッチするだけの簡単操作に加え、左右の眼の測定を自動で行うフルオート機能を搭載し、簡単でスピーディに4種類の測定を行います。4種類のマルチ測定を1台で行い、加えて自由に測定ポジションを取ることが可能なコントロールパネルの採用により、限られた検査スペースにフィットします。

・熟練不要の無散瞳眼底カメラ TRC-NW400を発売しました。オートアライメント・オート撮影機能に加え、タッチパネル操作により熟練不要で簡単に眼底写真の撮影が出来ます。また、PCを必要としないスタンドアロンの使用も可能で、移動健診等にも最適な装置です。近年の糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の増加に伴い、眼底スクリーニングの需要が益々高まっている中、当装置により誰でも簡単に眼底写真を撮影することが可能になりました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02299] S10021OE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。