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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002863

有価証券報告書抜粋 株式会社 島津製作所 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動は、主として当社が行っており、当社においては、先端的および基盤的な技術の研究開発、製品化技術の研究開発を総合的、有機的に連携させ、運営しています。すなわち、ライフサイエンステクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端技術研究活動の成果を生かし、基盤事業としての計測機器事業、医用機器事業、航空機器事業、産業機器事業に対する新製品開発を推進しています。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、106億4千3百万円であり、経費助成7億6千3百万円については、研究開発費から控除しています。セグメントで見ますと、計測機器事業では40億9千8百万円、医用機器事業では17億9千6百万円、航空機器事業では7億9千4百万円、産業機器事業では7億3百万円であり、その他の事業では6千3百万円であります。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は31億8千6百万円であります。
当連結会計年度における主要な研究開発活動にはつぎのものがあります。


計測機器事業では、クロマト分析・質量分析装置、バイオ関連解析装置、光・X線分析装置、環境計測装置、試験検査・測定機器、光学デバイス・レーザ機器などの開発に注力しています。クロマト分析・質量分析装置として、イオン化効率を向上させたESIユニットとCID効率を向上させたコリジョンセルにより、高速性能と高感度を実現したトリプル四重極型液体クロマトグラフ質量分析計を開発しました。FDAへの医療機器登録(クラス1)も完了しており、体外診断装置としての活用も期待できます。また、高精度の保持時間再現性や注入量再現性、高速注入や低キャリーオーバー性能を実現し、高感度検出器の搭載により、医薬品中の微量不純物や、食品中の微量残留農薬などを確実に分離、かつ高感度での検出が可能な超高速液体クロマトグラフを開発しました。さらに、トラッピングカラムと自動精製粉末化技術の組み合わせにより移動相由来成分の除去や粉末化などを短時間に行える分取精製システムを開発しました。光・X線分析装置として、干渉計や検出器の高性能化により医薬、化学・高分子分野などで求められる高感度分析を実現し、高速測定(ラピッドスキャン)により高速反応過程のモニターも行えるフーリエ変換赤外分光光度計を開発しました。また、特定角度範囲の回折ピークを1,280チャンネルの検出器で一度に測定することで測定時間を大幅に短縮したワイドレンジ高速検出器搭載X線回折装置を開発しました。試験検査・測定機器として、バイオ医薬品に含まれ、アナフィラキシーを引き起こす可能性があるサブビジブル領域の凝集体を高速かつ定量的に評価するためのバイオ医薬品凝集性評価システムを開発しました。また、高感度高分解能測定が可能な周波数変調方式(FM方式)を採用し、カンチレバー振動を検出する光集光系の効率化やレーザ光の非干渉化などで検出系のノイズを従来比1/20に低減することにより、薄膜、結晶、半導体、有機材料などの試料に対し大気中・液中においても超高分解能で表面観察できる走査型プローブ顕微鏡を開発しました。光学デバイス・レーザ機器として、各種レーザの波長帯域で、溝に垂直に偏光した光(TM偏光)において最大の効率が得られるよう最適設計した溝形状により、高い回折効率を実現したレーザ回折格子を開発しました。また、金属への吸収率が高い波長450nmのGaN系半導体レーザをベースに、光学機器精密組立技術、高耐性コーティング技術、光多重化技術を用いてファイバー結合型青色半導体レーザの輝度を当社従来比16倍に向上させ、微細加工用途にも展開できるブルーダイレクトダイオードレーザを開発しました。さらに、紫外から近赤外までの幅広い波長範囲のエンジン筒内燃焼光を高い透過率で通すとともに、高圧・高温・高振動と過酷な条件下での耐久性を向上したエンジン燃焼発光計測用光プローブを開発しました。


医用機器事業では、X線テレビ・撮影システム、血管撮影システム、PET/CTシステムなどの開発に注力しています。X線テレビ・撮影システムとして、高精細CCDカメラやコンパクトで大開口のCアームの採用によって、高画質と優れた操作性を実現し、外科手術を支援する外科用Cアーム型X線TVシステムを開発しました。血管撮影システムとして、優れた操作性を持ち、低被ばくでも高画質を維持できる画像処理エンジンやステント留置術支援ソフトウェアを搭載して治療用デバイスの視認性を高めたことにより、血管内治療支援に有効なFPD(フラットパネル検出器)搭載血管撮影システムを開発しました。その他システムとして、呼吸に合わせて大きく移動する体幹部のがん組織へのピンポイント照射を支援する放射線治療装置用動体追跡システムを開発しました。また、レセプトのオンライン請求に使用するレセプト電算ファイルの最長12か月までの点検機能や、モバイル端末による患者情報や過去カルテ情報の参照や簡単なテキストメモ・写真情報の入力機能を搭載し、在宅医療も強力にサポート可能な電子カルテシステムを開発しました。


航空機器事業では、航空機搭載機器などの開発に注力しています。民間航空機向けの補助動力装置の空気取り入れ口の扉を開閉するアクチュエータなどの開発を行っています。


産業機器事業では、半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)関連機器、油圧機器などの開発に注力しています。半導体・FPD関連機器として、結晶シリコン型太陽電池セル生産における電極印刷プロセス向けにマイクロクラックとウエハ外観を同時検査できる太陽電池セル電極検査装置を開発しました。また、半導体・液晶パネルなどの製造装置向けに、排気速度3,000L/sクラスの磁気軸受形電源一体化ターボ分子ポンプを開発しました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02265] S1002863)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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