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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002A75

有価証券報告書抜粋 株式会社 長谷工コーポレーション 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度における国内経済は、新興国経済や欧州債務問題の今後の動向に対する懸念等がありましたが、政府や日銀の経済・金融政策による円安・株高傾向にあり、緩やかな回復を続けております。
マンション市場において、2013年度の首都圏における新規供給戸数は5万5,245戸(前期比18.2%増)と、2007年度の5万8,112戸以来、6年ぶりに5万戸を上回りました。特に、都内23区では2万7,480戸(同39.3%増)と高水準の供給が行われました。一方、近畿圏では2万3,353戸(同3.2%減)となりました。供給商品内容を見ると、首都圏の分譲単価は706千円/㎡(同8.8%増)、平均価格は5,008万円(同9.8%増)と、1991年度の5,822万円以来で5,000万円を上回りました。近畿圏の分譲単価と平均価格は、507千円/㎡(同3.5%増)、3,487万円(同1.0%増)となりました。初月販売率は、首都圏で79.8%(同3.1ポイント増)、近畿圏で78.9%(同0.5ポイント増)と、ともに好調に推移しました。その結果、2014年3月末の在庫の状況を表す分譲中戸数は、首都圏で3,828戸(同11.5%減)、近畿圏で2,054戸(同1.0%減)と、低水準で推移しております。
このような中、当社グループは、2013年3月期から2016年3月期までの4ヶ年を「新たなステージの基盤作り」と位置付けた中期経営計画「PLAN for NEXT(略称:4N計画)」を策定して、建設を中心としたフロー市場とこれから着実に積みあがっていくストック市場の両方に軸足をおく経営への移行をより加速させると共に、変化に耐えられる財務体質の整備、更に中長期的な視点を踏まえた新たな取組みへの挑戦を萌芽させていく事を標榜し、取り組んでまいりました。
当連結会計年度におきましては、新築分譲マンションを中心とした設計施工関連事業においては計画を上回る利益と受注量確保に目途が付いたことに加え、保有不動産等の資産売却も進んだことにより、最大の課題であった優先株式の全額償還と普通株式の復配を実現できる見通しとなりました。
以上の結果、当連結会計年度における業績は、売上高は5,876億円(同5.1%増)、営業利益は288億円(同18.5%増)、経常利益は254億円(同27.2%増)、当期純利益は248億円(同90.1%増)となりました。営業利益率は4.9%(同0.5ポイント増)、経常利益率は4.3%(同0.7ポイント増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 設計施工関連事業
設計施工関連事業において、建築工事では、マンション建設に特化することによるコスト競争力・商品企画力への評価が高まっており、主に大手事業主からの特命受注が増加しております。資材価格の高騰、労務不足という懸念はありますが受注時の工事採算が改善傾向にあり、また、リーマンショック後に受注した採算の厳しい工事の影響が縮小したことにより、完成工事総利益率は今上期を底に回復してきております。
分譲マンション新築工事の受注は、首都圏で200戸以上の大規模物件19件を含む94件、近畿圏で200戸以上の大規模物件10件を含む40件、東西合計で134件となりました。また、分譲マンション以外の工事として、老朽化した賃貸住宅の建替事業である「ヌーヴェル赤羽台(建替)第5住宅建築その他工事」(東京都北区、498戸)、大阪府のPFI事業である「大阪府営吹田高野台住宅(1丁目)民活プロジェクト」(大阪府吹田市、330戸)等を受注しました。
完成工事につきましては、分譲マンション131件を含む計137件を竣工させました。
設計・監理では、55万戸を超える累計施工実績の中で提案してきた企画や技術、ノウハウの蓄積を活用して、マンションの基本性能の充実、可変性の向上、環境・防災性能の確保に積極的に取り組んでおります。
首都圏では、蘆花恒春園に面した「オーベル蘆花公園」(東京都世田谷区、127戸)が竣工しました。区指定の保存樹木を含む約80本の既存樹とともに、灯篭・木塀・石畳等の土地にゆかりのある添景物を敷地内に再利用し、武蔵野の風情を活かしたランドスケープデザインを施しています。本物件を始め、当社設計施工の4物件が2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。
また、既存樹の保存や、伐採した既存樹のベンチ等への再利用、駐輪場屋根の緑化等を施した「プラウド町田」(相模原市南区、161戸)が竣工しました。本物件は、「神奈川県建築物環境性能表示(CASBEEかながわ)」において、共同住宅で2件目となる総合評価Sランクを取得しました。(1件目は当社設計施工の「ブリージアテラス淵野辺」(相模原市中央区、220戸))
茨城県水戸市の大工町1丁目地区第一種市街地再開発事業(地区面積約15,000㎡)においては、「地域の
人々に親しまれ賑わいと潤いのある施設」を設計コンセプトとした、ホテル棟・オフィス棟・住宅棟からなる
複合施設「トモスみと」が竣工しました。
近畿圏では、総面積約5,000㎡の敷地の中に公共図書館と公開空地、分譲マンションを併設した旧東灘区役
所跡地再開発プロジェクトの「住吉川リバーサイドフォーラム ザ・レジデンス」(神戸市東灘区、211戸)
が竣工しました。
また、長谷工の次世代マンション企画「Be-Next」を西日本で初めて採用した「プレージアブラン東園田」
(兵庫県尼崎市、108戸)が竣工しました。本物件は、全戸戸別供給型太陽光発電システムを採用しており、
CASBEEで最高等級のSランクを取得しています。
東海圏では、防災と環境に配慮した駅直結の超高層タワーマンション「グランドメゾン池下ザ・タワー」
(名古屋市千種区、354戸)が竣工しました。制振構造や非常用自家発電システム、防災備蓄倉庫を備えると
ともに、敷地内には、緑化率約27%を確保した約1,870㎡の庭園を整備し、既存樹のクスノキをはじめ、在来
種を中心に約6,600本を植樹しています。
以上の結果、当セグメントにおいては、売上高3,309億円(前期比5.2%増)、営業利益233億円(同9.7%
増)となりました。

当期の主な受注及び完成工事は以下のとおりです。
[主な受注工事]

名称所在規模
ザ・シーズンズ
グランアルト越谷レイクタウン
埼玉県越谷市435戸
(仮称)稲城計画新築工事東京都稲城市412戸
オハナ八王子 オークコート東京都八王子市346戸
京都桂川つむぎの街 グランスクエア京都市南区431戸
ブランズシティ あべの王子町大阪市阿倍野区318戸


[主な完成工事]

名称所在規模
Brillia City 横浜磯子横浜市磯子区1,230戸
グランドメゾン狛江東京都狛江市524戸
シティテラス戸田公園埼玉県戸田市497戸
尼崎D.C. グランスクエア
SOUTH・WEST
兵庫県尼崎市437戸
セントハート藤が丘愛知県長久手市352戸

② 不動産関連事業
不動産関連事業において、マンション販売受託では、ローン金利の先高観や建築費上昇に伴う販売価格の上
昇懸念などを背景に契約戸数・販売戸数が増加しました。
不動産流通仲介では、中古マンション市場が拡大を続ける中、取扱件数やリノベーション事業の販売戸数が
増加しました。また、1棟丸ごとリノベーション事業に参入、その新ブランド「RENEO(リネオ)」の第
1号物件となる「リネオ宮崎台ヒルズ」(川崎市宮前区、12戸)を販売開始しました。
マンション分譲では、事業主として、仕様・設備・プランなどを多様な選択肢からお選びいただく
「E-label(えらべる)」システムや、ダイレクトで迅速な対応・保証期間の大幅延長などを実現した「長谷
工プレミアムアフターサービス(PAS)」の採用物件、マンションの基本性能の充実、規格化と可変性の両
立、環境+防災という3つのコンセプトを提案した長谷工の次世代マンション企画「Be-Next」の採用物件等
の販売をしております。当期は、新たに完成した31物件他の販売及び引渡しを行いました。
以上の結果、当セグメントにおいては、売上高1,434億円(前期比4.8%増)、営業利益71億円(同127.8%
増)となりました。

当期の主な販売受託及び分譲事業物件は以下のとおりです。
[主な販売受託物件]

名称所在規模
オハナ ふじみ野上野台ブロッサム埼玉県ふじみ野市381戸
ソライエ・プレミアムテラス東京都墨田区336戸
東綾瀬公園ハイライズ東京都足立区291戸
ウェリス鶴見緑地大阪市鶴見区272戸
プレイズ堺 光明池堺市南区242戸

[主な分譲事業物件]

名称所在規模
ブリージアテラス淵野辺相模原市中央区220戸
ブランシエラ品川勝島フレシア東京都品川区128戸
ブランシエラ一之江東京都江戸川区81戸
グランドメゾン池下ザ・タワー名古屋市千種区354戸
住吉川リバーサイドフォーラム
ザ・レジデンス
神戸市東灘区211戸

③ 住宅関連サービス事業
住宅関連サービス事業において、分譲マンション管理では、受注競争が激しく新たな管理受託は厳しい環境が続いていますが、グループの総合力を生かしたサービスレベルのより一層の向上に取り組み、管理戸数は303,260戸(前期末比4.5%増)となりました。
修繕工事では、省エネや省CO2など、時代の要求水準に応じた性能・機能にバリューアップする提案を行っております。その中で、築30年程度の壁式低層共同住宅の長寿命化と省エネ性能を向上させるリフォームプラン「高経年既存低層共同住宅の総合省CO2改修」を採用した多摩ニュータウンの「エステート鶴牧4・5住宅」(東京都多摩市、356戸)の大規模修繕工事が完了しました。このプロジェクトは同時に、国土交通省の2012年度(第2回)住宅・建築物省CO2先導事業として採択され、国から補助金をいただいて事業を推進しておりました。今後も環境に配慮した大規模修繕工事の受注を目指してまいります。
賃貸マンション管理の運営戸数は、賃貸管理及び社宅管理代行事業の両事業合計で94,679戸(前期末比0.9%増)となりました。
シニアリビング事業では、有料老人ホームを高い稼働率で運営しています。また、入居にかかる全体費用を抑えながら充実した介護・健康サービス等を追求し、「終の住まい」を実現した新ブランド「センチュリーハウス」の第1弾となる「センチュリーハウス玉川上水」を、2013年11月に新たに開業しました。
マンション居住者に安価な料金で電気を供給する高圧一括受電サービスは、電気使用量の「見える化」を可能にするスマートメーターの導入と併せて推進しております。その中で、㈱長谷工アネシスは、経済産業省の「2012年度スマートマンション導入加速化推進事業」において、エネルギー管理支援サービス(電力消費量を把握して節電を支援するサービス)を実施する「MEMSアグリゲータ」に採択されました。今後は、エネルギー管理支援サービスを組み合わせたサービスも提供し、更なるマンションのスマート化拡大を目指してまいります。
以上の結果、当セグメントにおいては、売上高1,080億円(前期比15.5%増)、営業利益52億円(同0.8%増)となりました。

④ その他
ハワイ州オアフ島で戸建分譲事業を推進中の海外事業では、契約戸数・引渡戸数は減少しましたが、物件単価の上昇及び為替の影響等により売上高が増加しました。
以上の結果、売上高126億円(前期比39.4%減)、営業損失4億円(前期は営業損失2億円)となりました。売上高の減少は、前期にホテル事業から撤退したことによるものであります。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の382億円の収入超過と比較して170億円の収入増加となり、553億円の収入超過となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益307億円の計上、売上債権の減少による資金の増加55億円及びたな卸資産の減少による資金の増加117億円などによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の148億円の収入超過と比較して146億円の収入増加となり、294億円の収入超過となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の売却による資金の増加356億円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の241億円の支出超過と比較して413億円の支出増加となり、654億円の支出超過となりました。これは主に、長期借入れによる収入・返済による資金の減少329億円、第1回B種優先株式の取得(自己株式の償還)による資金の減少202億円などによるものであります。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末の1,182億円より194億円増加し、1,377億円となりました。


「第2 事業の状況」における各項目の記載金額には、消費税等は含まれておりません。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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