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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LLUU (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社アイネット 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当連結会計年度における当社グループの研究活動状況は次のとおりであります。

ビッグデータ時代において高速かつ正確にデータを送受信する技術及び、データの効率的な分析方法の研究を行いました。また、これらの研究結果を当社がこれまで培ってまいりましたIoT(※1)技術と統合し、当社のクラウドサービスを用いて新型コロナウイルス感染症対策サービスを開発し、2020年10月にサービスを開始しました。

(コンテナアーキテクチャ、AI、PaaSの研究)
当社の新たなクラウドサービス提供モデルの可能性として、コンテナアーキテクチャ(※2)及びコンテナオーケストレーション(※3)ツールの主流となっているKubernetesをベースとしたPaaS(Platform as a Service)の調査及び実証実験を行いました。
「データ集配信 + 分散データ解析」をコンセプトとした Platformを検証モデルとして、次の3点の検証を実施しました。
(1)ドローンより取得したフライトデータや映像データをリアルタイムに受信し、映像データから物体検出及び位置推定
(2)IoTセンサからのデータ受信及び解析
(3)SNS(※4)からの情報収集及び自然言語処理
当連結会計年度にサービス開始されたCO₂データ分析サービス「i-visible CO₂™」は上記検証モデルをベースとして当社の次世代クラウドサービス基盤Next Generation EASY Cloud®(NGEC)にてサービス展開しております。
上記の研究開発活動を踏まえ、今後はGPGPU(※5)のサービス提供モデルの可能性としてGPUコンテナを利用したAI PaaSの研究やPaaS環境のマルチクラウド対応、エッジコンピューティング(※6)を実現するためのマイクロデータセンター(※7)とのシームレスな連携などの検証を行います。

(拡張アナリティクス技術の研究)
当社は、データを活用したAIやデータサイエンス、及び拡張アナリティクスの研究に取り組んでおります。当社のIoT事業や顧客の保有するオープンデータ及び擬似データを対象としてデータ前処理技術、自然言語処理による対話型データ探索技術、予測モデル選択手法などの調査・検証、試作品作成及び評価を実施いたしました。また、これまでデータサイエンティストが担ってきた人手によるデータ分析を最先端のAIや機械学習のアルゴリズムを用いて半自動化、効率化させる「拡張アナリティクス技術」の研究に加え、自動機械学習の研究に着手しました。
これらの研究を通し、先述のクラウドサービス「i-visible CO₂™」では特定空間における二酸化炭素ならびに温湿度を1分間隔でモニターし、その状況より「5分後」の上昇状況を感知できる予測モデルの開発に成功しました。
今後は、様々な社会状況に呼応したデータ分析ニーズの掌握と先進的技法の追求を引き続き行ってまいります。

(IoTソリューションの研究)
自社データセンターを保有している優位性を活かし、更なるビックデータを収集するために、「空間の見える化」が可能なセンサ技術をベースにIoTソリューション研究を行いました。
CO₂、VOC(※8)、粒子センサ等の環境センサによるリファレンスデータの蓄積を行い、当社が保有するクラウド技術やデータサイエンス技術を利用し、空間の環境を見える化するための研究を行いました。
主な研究・開発成果として、IoTプラットフォームである「Dream Data Sensing™」の構築と新型コロナウイルス感染症対策を目的としたCO₂濃度センサを利用した3密データ分析サービスである、「i-visible CO₂™」の開発ならびにSaaS(Software as a Service)提供を開始しました。
今後は、今まで培ってきたクラウド、IoT、データサイエンスの技術を組み合わせた「IoTプラットフォーム(Dream Data Sensing™)」技術をベースに、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、競争力強化実現をサポートいたします。

なお、当連結会計年度における研究開発費用は、89,301千円であります。

<用語解説>
※1 IoT
「モノのインターネット」と呼ばれ、あらゆる物体(モノ)にセンサと通信機能を実装し、サーバーと各種データのやりとりを行う仕組み
※2 コンテナアーキテクチャ
ホストOS上にアプリケーションの動作環境(アプリケーション・ライブラリ・設定ファイル)をひとまとめにした「コンテナ」を作成し、独立したプロセスとして「コンテナエンジン」上で動作させる技術。VM(仮想マシン)と比較してリソースが効率的に利用でき、動作も軽量
※3 コンテナオーケストレーション
複数のコンテナの稼働監視や負荷分散、スケーリングなどの運用管理作業を自動化する機能
※4 SNS
Social Networking Serviceの略で、Web上で個人同士が情報交換等のコミュニケーションを行う
※5 GPGPU
General-Purpose computing on Graphics Processing Unitsの略で本来は高速画像処理を実行するGPU(Graphics Processing Unit)を画像処理以外の用途で使用すること
※6 エッジコンピューティング
エンドユーザーの近くでデータ処理を行う事で、処理時間やネットワーク負荷を低減する手法
※7 マイクロデータセンター
GPUを搭載した最小構成のデータセンター
※8 VOC
Volatile Organic Compoundsの略で、揮発性有機化合物のことで大気汚染の原因となる

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04919] S100LLUU)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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