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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007TTB

有価証券報告書抜粋 株式会社アイロムグループ 対処すべき課題 (2016年3月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク


(1) 全社的課題
①収益力の向上
当社グループは、先端医療製品の高い開発力を有する企業を目指しておりますが、新規事業の先端医療分野での業容拡大には相応の時間がかかるものと考えており、SMO事業並びにメディカルサポート事業での収益力の向上が課題となります。これについては、SMO事業において、開発ニーズの高い領域をターゲットに、収益の拡大を図ります。また、メディカルサポート事業において、堅調なクリニックモール事業の推移に加え臨床試験受託施設確保の一環としての不動産取引等により収益を確保します。新規事業の先端医療分野においては、中長期的な成長を実現するためにGMPベクター製造施設において収益を確保するとともに、遺伝子治療製剤の開発・ライセンスを進め、新たな医薬品・再生医療製品の創出にも努めてまいります。

②資金調達
当社グループでは、人材の確保や研究開発等のため投資を行ってまいりました。これらの投資は今後の成長のために必要なものと考えております。製薬企業等との共同研究による開発資金の確保や金融機関等を通じた資金調達の可能性を検討してまいります。

③内部管理体制の整備
当社グループは、意思決定の透明性・迅速性を高めるべく内部管理体制の整備を行っています。その一環といたしまして、このたび監査等委員会設置会社に移行しました。当社グループは従来から、取締役に対する監督機能の強化並びに経営の透明性の向上等、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでまいりました。今般、取締役会の監督機能をより一層強化するとともに、経営に関する意思決定の迅速化を実現し、更なる企業価値の向上を図るため、監査等委員会設置会社へ移行することとしたものです。 今後監査等委員会の運営ならびに監査等委員以外の取締役の業務執行等を円滑にするための内部環境整備に努めてまいります。

④人材の確保
SMO事業におけるCRC・SMA(治験事務局担当者)や新規事業の先端医療分野における研究開発・ベクター製造・細胞培養加工等の人材等、各事業の成長に適した人材の確保が必要とされます。当社グループでは、人材の採用及び教育を重要な課題と考え取り組んでまいります。

(2) セグメント別課題
①SMO事業
イ 医療機関との提携拡大
SMO事業においては、製薬企業の医薬品開発動向に合わせた、医療機関の確保が重要な要素となります。医薬品の開発ニーズの高い領域として、がんやその他の希少疾患を対象とした臨床試験が増加しているため、その実施が可能な医療機関との提携拡大を推進します。

ロ 価格の見直し推進の継続
提供するサービスの充実を図るとともに、そのサービスに見合った価格に見直すよう営業活動を推進しております。

②メディカルサポート事業
イ メディカルサポート事業におけるプロジェクトの推進
メディカルサポート事業においては、臨床試験受託施設確保の一環としての不動産取引を見込んでおりますが、開発事業者とのプロジェクト推進における交渉等を円滑に進めることが、プロジェクトの実現のために重要です。クリニックモールの開設において培った物件選定・取得等に関わるノウハウを活かし、リスクマネジメントと進捗管理を徹底することで、このプロジェクトを推進し完了を目指します。


③新規事業
イ 国内治験依頼者支援業務の拡大
CRO分野では、国内で企業主導の臨床試験支援を行うとともに大学での難治性疾患等の医師主導型治験・臨床研究支援を行っております。今後も支援先の拡大に注力して事業の拡大をはかり、治験依頼者の開発コストの削減に寄与します。

ロ 海外における臨床試験支援実績の積上げ
CRO分野では、オーストラリアにおいて早期臨床試験を行うメリットを国内製薬企業に提案しております。今後さらに実績を積み重ね、国内製薬企業のグローバル展開に寄与します。

ハ 医薬品・再生医療製品の候補品の確保
先端医療分野においては既存の研究開発のみならず、今後の事業の継続・成長のために医薬品・再生医療製品の候補品を確保することが必要です。当社グループでは、中長期的な成長を目指して製品の候補品の創出に取り組みます。そのために、当社グループの基盤技術であるセンダイウイルスベクターやサル免疫不全ウイルスベクターにどのような治療用遺伝子を搭載するのかについて世界中の有力な研究成果情報を収集し、またその専門家と多くの検討機会を得ることが重要です。当社グループはStanford Medicine X と両者が保有する技術・知的財産権・知見・ネットワーク等の経営資源を活用する事で新たなビジネススキームを構築する為に、包括的な戦略的パートナーシップ関係を構築することに合意しましたが、このように有力な機関との連携を深めて、治療用遺伝子の確保に努めてまいります。

ニ 医薬品・再生医療製品の候補品開発の推進
当社グループは現在、虚血肢治療製剤・網膜色素変性症治療製剤・エイズ治療ワクチン等の医薬候補品を保有しています。虚血肢治療製剤についてはオーストラリア・中国で企業治験を進めるとともに、網膜色素変性症治療製剤については九州大学に治験薬を供給してまいりました。このような実績に加えて、当社グループはこれまでにSMO・CRO事業等で培った知見・国内外ネットワーク等を活用して、最適な地域・提携先・方法等を選択して医薬品・再生医療製品の候補品開発を推進してまいります。

ホ 特許戦略の強化
先端医療技術については特許の確保が極めて重要であり、当社グループではその対応を進めています。成長性の高い領域の特許を戦略的に取得するとともに、特に基盤技術については特許期間満了に対応するため関連した技術改良とその特許取得を行ってまいります。

ヘ ライセンス活動の強化
当社グループではこれまでに、iPS細胞作製技術について大手製薬企業に対する技術実施を許諾した実績があります。このように当社グループの技術利用可能性を高めるライセンス活動は、開発等活動の成果として得られるマイルストーンや市販後の売上に応じて得られるロイヤリティといった中長期的な収益を確保する可能性を広げることから先端医療分野の成長に欠かせないものであります。従いまして今後も企業や研究機関等に対して遺伝子治療製剤、遺伝子ワクチン、そして再生医療並びに創薬支援のためのiPS細胞・分化細胞を作製する技術等のライセンス活動を積極的に推進します。

ト GMPベクター製造施設の建設と稼働
GMPベクター製造施設の建設に着手しておりますが、予定通り竣工し、稼働させることがベクター製造のみならず、細胞培養加工受託を目指す当社グループにとって先端医療分野の中長期的な拡充につながります。このために工事進捗管理を適切に行うとともに、施設稼働時に備えて業務手順書の作成・改定や人材の育成等を進めます。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05352] S1007TTB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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