シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100SYVT (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社アスマーク 事業の内容 (2023年11月期)


沿革メニュー関係会社の状況

当社は、マーケティング・リサーチ事業を基軸として、昨今の労働人口の縮小する日本の大きな課題解決に対して、具体的な答えとノウハウを提供し貢献することを目的として各サービス展開を図っております。セグメントは、マーケティング・リサーチ事業の単一セグメントでありますが、事業の詳細は、次の通りであります。

マーケティング・リサーチ事業
当社は、「自社独自の価値を創造し続け、独創的で高品質なマーケティング・リサーチサービスを提供する企業として顧客・リサーチ業界の発展に貢献する」を企業ビジョンのひとつとして掲げており、国内外において、マーケティング・リサーチに関するサービスを提供しております。
マーケティング・リサーチとは、企業や公共機関が、消費者が本当に望んでいるもの、本当に魅力を感じていただけるものを作るための情報を科学的に集め、分析し、商品計画等に反映させる手法です。
マーケティング・リサーチ市場における調査は、会場調査や訪問調査、座談会等リアルな現場において消費者から意見を聴取する手法(オフライン・リサーチ)と、インターネットを活用して消費者パネルと質問・回答のやりとりを行い定量的なデータを取得する手法(オンライン・リサーチ)に大別されますが、当社は国内外における顧客ニーズに合わせた双方の手法を網羅したサービスを有しております。

[当社のマーケティング・リサーチサービス]
一般的に企業が、新商品・新サービスを開発する際には、マーケティング・プロセスと呼ばれる過程を経て、世の中に販売(上市)されます。どの市場(市場機会の発見)、どんな人に(市場の選定)、どんなモノを(コンセプト開発)、何をいくらで、どこでどのように(4P(注)の開発・策定)販売すれば消費者に受け入れられるかを検証することが重要となり、上市した後のプロモーションの効果検証、改善についてもマーケティング・プロセスの一環となります。
当社では、そのマーケティング・プロセスにおいて必要な解決方法をすべて網羅的に有しており、顧客のマーケティング課題に合わせて、課題整理、調査企画・設計、調査実施、集計・分析、レポート作成に至るまで、リサーチの川上から川下まで、マーケティング・プロセスにおけるトータルサポートを可能にしています。

0101010_001.png



(注) 4PとはProduct(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)の4つの要素を表すマーケティング用語をいいます。

[当社のサービス]
当社事業の内容は、オンライン・リサーチ、オフライン・リサーチ、パネル・リクルーティングの各サービスに大別されます。
オンライン・リサーチサービスとは、課題整理を始めとしてWEB調査表作成、依頼メール配信、実査(回答データ収集)、集計、調査レポート作成にいたる一連の業務です。
オフライン・リサーチサービスとは、WEB上での対象者リクルーティング、オフライン・リサーチ実査、集計、調査レポート作成にいたる一連の業務です。
パネル・リクルーティングサービスとは、クライアント自身がオフライン・リサーチを実施する際に、調査対象者をWEB上でリクルーティングして、パネルを実査会場へ誘導するまでの一連の業務です。

以上の説明を事業系統図によって示すと次のようになります。

0101010_002.png


[オンライン・リサーチサービスの流れ]
① 課題整理顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。
② 調査企画・設計当該調査目的を加味して調査票を設計します。
③ WEB調査票作成設計した調査票をWEB画面上でアンケート作成します。
④ 依頼メール配信作成したアンケートを調査対象となるパネルに配信します。
⑤ 実査(回答データ収集)パネルが回答したアンケートデータをリサーチシステム上で収集します。
⑥ 集計・分析収集した回答データを基に、集計・分析業務を実行します。
⑦ レポート納品クライアントに気づきを与える形でレポートにまとめ納品します。

[オフライン・リサーチサービスの流れ]
① 課題整理顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。
② 調査企画・設計当該調査目的を加味して、リサーチ手法ごとに定量調査(注1)であれば調査票の設計、定性調査(注2)であればインタビューフローの設計をします。
③ WEB上での対象者リクルーティング当該リサーチ実査を実施するにあたって、対象者条件に合致するパネルを選出して、実査参加者を確定します。
④ オフライン・リサーチ実査定量調査・定性調査それぞれの分野に精通したリサーチ人材が、手法ごとに実地での定量調査、定性調査を実施します。
⑤ 集計・分析収集した回答データを基に、集計・分析業務を実行します。
⑥ レポート納品クライアントに気づきを与える形でレポートにまとめ納品します。
(注)1.定量調査とは収集されたデータを数値化することを想定した上で設計された調査で、調査結果は統計学的に分析する調査方法です。アンケート調査がその代表的な手法です。
2.定性調査とは対象者から発せられる生の言葉や行動、あるいは観察者が見たままの状態や印象等、ことばや文章あるいは写真といった数値化できないデータの収集を目的とした調査方法です。直に顔をあわせ、質問を繰り返すことで消費者の生の声や深層心理を読み解くことができます。

[パネル・リクルーティングサービスの流れ]
① 課題整理顧客のビジネス課題、調査背景、目的をヒアリングし、当該調査目的を達成する手法を整理します。
② WEB上での対象者リクルーティング当該リサーチ実査を実施するにあたって、対象者条件に合致するパネルを選出して、参加者を確定します。
③ 実査会場までの誘導実査当日、対象者が会場に、時間に遅れることなく到着できるよう誘導します。

[当社の有するリサーチ手法]
当社は、顧客のマーケティング課題に対して、商品・サービス開発段階のフェーズごとに網羅的なリサーチサービスを有している一方で、それを有効的に活用するために、場面に合わせて調査手法を使い分けています。
調査種類調査手法内容
定量調査オンライン・リサーチ調査対象者に対して、WEB上でアンケートを実施するサービスです。
会場調査会場に調査対象者を集めて、アンケートを実施するサービスです。
ホーム・ユース・テスト調査対象者の自宅にテスト品を送付し、試用しながらアンケートを実施するサービスです。
電話調査調査対象者に対して、電話でアンケートを実施するサービスです。
郵送調査調査対象者に対して、アンケートを郵送して回答を収集するサービスです。
定性調査グループ・インタビュー6~8名程度の調査対象者を集めて、グループディスカッションをしながらインタビューを実施するサービスです。
デプス・インタビュー調査対象者に1対1でインタビューを実施するサービスです。
オンライン・インタビュー自社開発のオンラインインタビューツール「i-PORT voice」を活用しインタビューを実施するサービスです。
訪問調査調査対象者の自宅に訪問してインタビューを実施するサービスです。
その他リクルーティング顧客の調査ニーズに応じた調査対象者を集めるサービスです。(調査は顧客自身で実施)
海外調査海外顧客における国内調査、国内顧客における海外調査を実施するサービスです。

[当社特有のオンラインインタビューツールについて]
当社は、2020年9月に仮想バックルームを実装したオンラインインタビューツール「i-PORT voice」をリリースしております。本ツールは、オンラインでも高品質で快適な定性調査を実現できる、当社のオリジナルシステムとなります。当社では、以前より定性調査をオンラインで実現することに取り組んでまいりました。「i-PORT voice」とは、新型コロナ禍以降でも、数多く実績のオンライン定性調査を誇る当社が、実務経験を活かし開発した、調査会社としては初めてのオンラインインタビューシステムとなり、調査モニターとの対面インタビューや分析を得意とし、バックルーム環境の充実や、モデレーター目線など、リアルな使い心地を追求して設計されております。

[当社の品質管理について]
当社は、マーケット・リサーチ(注1)サービスに関する国際規格である「ISO 20252」(注2)を取得(注3)しており、当社内における本規格が要求する業務プロセスを実行することによりクライアントに信頼性の高いサービスを提供しております。一方、クライアントは、当社に発注することにより、国際規格に準拠した業務プロセスによって提供される、確かな品質のマーケティング・リサーチサービスを受けることが可能となります。本規格は、「高品質」を謳ってきた当社のサービスに対する、第三者が行う評価に基づいた客観的な裏付けとなっており、当社サービスに対する信頼性が高まっております。

0101010_003.png


(注)1.マーケット・リサーチは市場調査(マーケティング・リサーチ)、世論調査、社会調査における調査種別の総称をいいます。
2.「ISO 20252」はマーケティング・リサーチサービスに特化したISO規格であり、2006年にISO(国際標準化機構)で制定された国際規格です。
3.当該取得における認証範囲(認証区分)は下記となります。
・認証区分P:定量調査データ収集・・・オンライン・リサーチ業務(付帯するHUTの運営を含む)
・認証区分Q:定性調査データ収集・・・パネル・リクルーティング業務(付帯するFGI及びCLTの運営を除く)

[当社のクライアントについて]
当社のリサーチを利用する顧客は、調査会社、広告代理店、一般消費財メーカー、マスコミ関連企業等があります。なお、2023年11月末現在、クライアント社数は、1,101社、クライアント窓口数(注1)は、2,413窓口となります。

クライアント数の推移(注2)
第17期第18期第19期第20期第21期第22期
決算年月2018年11月2019年11月2020年11月2021年11月2022年11月2023年11月
クライアント社数(社)8899168379941,0611,101
クライアント窓口数(窓口)2,0152,0571,9092,2392,3712,413

0101010_004.png

0101010_005.png


(注)1.クライアント窓口数は当社の顧客データベースに登録されている取引口座数をいいます。当社が提供しているサービスの性格上、当社に発注するクライアントは複数部署に跨るケースが多いことから、社数とともに窓口数を併記しております。
2.数値は各決算期ごとに集計された累積値です。


[当社のリサーチ・パネル]
当社の事業において、パネルの質と量は非常に重要な要素であります。2023年11月末現在、有効パネル数(注1)は、100万人超となっており、国内でも大規模な自社パネル基盤を有しております。パネルの属性につきましては、年齢別で30代~40代が全体の約5割を占めており、また男女比につきましては、男性が46%、女性が54%となっております。パネルは様々なジャンルの多数のサイトから集め、パネル獲得に要する費用の低コスト化に努めております。
また当社では、パネルポイント制度(注2)を導入し、パネルのモチベーション維持に努めるとともに、定期的なパネルとのコミュニケーション、グレーパネル(注3)を排除する等の対策を講じることにより、パネルの質の向上にも努めております。
当社のリサーチ専用パネル(D style webパネル)は、アンケート依頼が電子メールで届くと、個々のMyページからアンケート画面にアクセスし、協力する調査ごとにアンケート回答します。オンライン調査の場合は、回答すると、アンケートの分量に応じて定められたポイントが付与され、一定ポイント以上貯まると、現金、電子マネー、Amazonギフト券などと交換することができます。オフライン調査の場合は、アンケートに回答した日程で実施される調査に参加すると、その場で現金謝礼を受け取ることができます。
なお、当社が募集したパネルは、当社が依頼するアンケートの回答のみを行っており、企業の広告や販売促進の対象としてダイレクトメールを受け取る等、アンケート以外の目的のために利用されることはありません。

0101010_006.png


0101010_007.png

(注)1.有効パネル数とはアンケートの依頼メールが正しく届かない不正な電子メールアドレス登録者やグレーパネルを除外したパネル数をいいます。
2.パネルポイント制度とはアンケートへの協力に応じてくれたパネルに対してポイントを付与し、一定のポイントが貯まった時点で現金、電子マネー等に交換できる制度です。このパネルポイントは、当社にとってはコストに相当するものでありますが、一定額に達した段階ですべてのパネルがポイント交換を要求するわけではなく、交換せずにそのままポイントを貯めるパネルもおります。そのため当社では、「ポイント引当金」を計上し、将来交換される見込額を引き当てております。
3.グレーパネルとは当社が依頼するアンケートに対し、著しく矛盾した回答をするパネルや意図的に回収データの精度を歪める回答をするパネルをいいます。

[パネルの募集方法]
当社は、全国300以上の様々なジャンルのWEBサイトから、アフィリエイトプログラムを通じて随時D style webパネルの募集を行っています。インターネット利用者を代表するパネルを目指し、属性に偏りが発生しないよう注意してパネル構築を行っています。

0101010_008.png


[顧客からの信頼について]
当社は、業界内では類を見ない柔軟なオペレーションと、網羅性のあるサービスを特徴としており、揺るぎない顧客基盤を形成しております。多種多様な業界との取引実績として年間取引社数は2023年11月期実績で1,101社となり、強固な信頼関係に裏付けられたリピート率(注)は94.2%となります。

0101010_009.png
① 国内有数のパネル基盤
当社の事業における重要な土台要素として、国内100万人超のパネルと国内1,700万人のパネルネットワークを対象にリサーチが可能となります。
② 網羅的かつ広範囲なリサーチ・ソリューション(プロダクト)
定量調査、定性調査問わず、マーケティング・プロセスの全てに関わる調査ソリューションを保有しています。(市場機会の発見、コンセプト開発、4P開発、上市後の広告効果測定など)
③ 豊富なリサーチ人材
当社には定量・定性それぞれの分野に精通したリサーチャーを始めとして、モデレーターネットワーク及び業界トップクラスの機縁ネットワークを有しています。また顧客要件に合わせて、柔軟な実査カスタマイズを可能とするオペレーションを提供しています。

(注) リピート率は(前年度に当社のサービスが提供され且つ請求書が交わされ、当該年度においても当社のサービスが提供され且つ請求書が交わされた年間売上高が500万円以上の当社の大口顧客数)÷(前年度の年間売上高が500万円以上の当社の大口顧客数)で算出しております。2019年11月期から2023年11月期の5年間の平均値を集計しております。

[HRテック事業]
昨今、少子高齢化が及ぼす労働人口の減少が、人材不足や採用難を引き起こし、日本企業において人材難が最重要課題のひとつだと捉えられています。従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」(エンゲージメント)を高め、人材の維持と社員の退職を引き留めるための施策を打ち続けることで、人材の流出を防ぐことが見込めると考えている中、当社ではこういった課題を解決するために、労働集約的な会社が往々にして抱えている従業員満足度に対する課題に向き合い、自社内でもその課題に悩み、実践してきた経験と、今まで培ってきたマーケティング・ノウハウを融合したサービス「Humap(ヒューマップ)」を2020年6月にリリースしております。これは人事戦略のひとつとして、従業員のエンゲージメント/モチベーションの把握と、組織がどうあるべきなのかを知るために、社内コミュニケーションから業務効率までを解決するツールとなっており、求められる「働き方改革」と、近い将来、必ず直面する「労働人口不足」を解決するために、HRテックを活用した組織の働き方改革を応援するサービスです。

[Humapのサービス]
マネジメントサーベイPulsign(モチベーション管理)従業員の状態を素早くキャッチ&フォローし、低コストで手軽に活用できるツール。従業員満足度を測る際に用いられる調査手法「パルスサーベイ」を、当社がより「カンタン」「スピーディー」に実施する事を実現。
CHeck(コンプライアンス対策)手軽にコンプライアンスリスクを把握できるハラスメント防止サービス。アンケートで現状を俯瞰し、問題・課題を抽出後、結果に対する対策とその導入までを支援。
ASQ(従業員満足度調査)当社が提供するオリジナルのES調査(注1)サービス。1万人のベンチマークデータを元に、組織と社員個人をスコア化。問題点を明確にし、組織のあるべき姿への打ち手をご提案。オフィス・社員を4つのタイプに分類できる新しいES調査。
タレントマネジメントSmileボーナス
(エンゲージメント向上)
普段日の当たりにくい社員の『貢献』や『感謝』を可視化。社員同士で感謝をボーナスとして送りあえる、社員による社員のためのコミュニケーションツール。
せきなび(座席管理ツール)テレワーク、座席管理、フリーアドレス等にてすぐに使えるツール。多様化している「せき」(座席、所在等)の管理機能でスマートな職場環境を実現。社員の顔写真やプロフィールを公開し、社内コミュニケーションの活性化にも貢献する。
業務効率化RPA-work's HR(注2)当社社内で実際に活用している人事RPAを、全ての企業へ活用可能にしたサービス。雇用契約、給与計算、36協定チェックなど、煩雑になりがちな業務の自動化をサポート。
(注)1.ES調査とは、Employee Satisfaction(従業員満足度)に対する調査のことです。
2.RPAとは、Robotic Process Automationの略称で、事業プロセス自動化技術の一種です。

沿革関係会社の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E37502] S100SYVT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。