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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007VZD

有価証券報告書抜粋 株式会社アルファポリス 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当事業年度における我が国の経済は、原油価格の下落や中国経済の減速に伴う海外経済の動向等により輸出、生産面への影響を受けたものの、企業業績が改善する中で、設備投資に持ち直しの動きが見られることや、雇用、所得環境の改善を背景に個人消費は堅調に推移するなど、緩やかな景気回復基調が継続いたしました。しかしながら、足元では急激な円高による個人の消費マインド低下の懸念や新興国を中心とした海外景気の下振れリスクの高まりなどを要因として、先行きが不透明な状況となっております。
当社が属する出版業界におきましても、依然として厳しい状況が続いており、出版科学研究所によると、2015年の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比845億円減(前年比5.3%減)の1兆5,220億円となりました。この減少幅は前年の4.5%減を上回り過去最大となっており、マイナスは11年連続という結果となりました。その内訳は「書籍」7,419億円(前年比1.7%減)、「雑誌」7,801億円(同8.4%減)となっており、特に「雑誌」が引続き厳しい状況にさらされております。そのような状況に反して、「インターネット発の書籍」の売行きは、引続き好調に推移しており、市場の注目度も益々高まっております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、編集部員の強化によるインターネット発の書籍化及びその漫画化の加速に加えて、インターネット上に点在する良質なコンテンツの更なる確保にむけ、小説投稿・閲覧アプリのリリースや、投稿インセンティブ10倍キャンペーン、Webコンテンツ大賞(漫画)の大幅パワーアップ等のイベントを開催することで、当社Webサイト上のコンテンツ数の拡大を進めてまいりました。
これらの活動の結果、当事業年度における、出版点数は413点(前期比57点増)、Webコンテンツ登録数は14,865点(同10,156点増)、及び当事業年度末時点におけるWeb連載漫画本数は42点(同6点増)となりました。また、『ゲート』シリーズ累計発行部数は300万部を突破し、ついに380万部(2016年3月31日時点)となりました。
以上の結果、当事業年度の売上高は3,345,752千円(前期比25.6%増)、営業利益は905,024千円(同14.2%増)、経常利益は904,376千円(同17.3%増)、当期純利益は572,404千円(同25.6%増)となり、7期連続で売上高・利益ともに過去最高を更新いたしました。

なお、書籍のジャンル別の概況は以下のとおりであります。
(ライトノベル)
刊行点数は215点(前期比30点増)に増加いたしました。一方、2015年6月26日における、栗田出版販売株式会社による民事再生法適用の申請や、2016年2月8日における、株式会社太洋社の自主廃業の発表により、同2社への出荷を慎重に判断いたしました。その結果、売上高の伸び率は、刊行点数の伸び率以下で推移する結果となりました。

(漫画)
ジャンル拡大の一環として、現在、最も注力している「漫画」の刊行点数は50点(前期比27点増)と大幅に増加いたしました。また、『ゲート』のTVアニメ化効果により、『ゲート』関連書籍の売行きが予想以上であったことに加え、『ゲート』以外の当社コミカライズ作品である、『Re:Monster(リ・モンスター)』、『とあるおっさんのVRMMO活動記』及び『異世界でカフェを開店しました。』等、単巻3万部を超えるヒット作が数多く誕生いたしました。その結果、当事業年度の売上高は前事業年度を大きく上回る結果となりました。
漫画事業拡大の基礎となるWeb連載漫画本数も順調に増加しており、当事業年度末時点におけるWeb連載漫画本数は42点(前期比6点増)となりました。当事業年度で新たに連載を開始した30本の作品の中には、『月が導く異世界道中』、『転生しちゃったよ (いや、ごめん)』、『のんびりVRMMO記』等、最新話の更新日には、1日で2.5万人超の当社サイトユーザーに閲覧されている人気作品(注)が10本以上含まれており、今後の更なる成長の布石を打つことに成功しました。

(注)Web連載漫画『ゲート』の場合、最新話の更新日には、1日で約6万人の読者が閲覧しております。
また、同タイトルを漫画として出版した場合、発行部数は約15万部となります。

(文庫)
『ゲート』のTVアニメ化効果により、『ゲート』関連書籍の売行きが予想以上であったことに加え、「アルファライト文庫」、「レジーナ文庫」及び「エタニティ文庫」からは毎月堅調に一定のラインナップが刊行でき、かつ、売行きも安定的に推移したことにより、業績を下支えしたことから、当事業年度の売上高は前事業年度を大きく上回る結果となりました。
(その他)
一般文芸『居酒屋ぼったくり』は引き続き好調を維持し、当事業年度末時点ではシリーズ累計発行部数35万部を突破いたしました。取扱ジャンル拡大に向けて強化しておりますビジネス書からは、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどのグローバル企業の日本法人で社長職を歴任してきた新将命氏による『経営者が絶対に「するべきこと」「してはいけないこと」』や、ビジネス書の大家・西村克己氏による『伸びる会社の社長の条件50』等の刊行も行い、一定の実績をあげることができました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末より97,080千円増加し、2,572,464千円とな
りました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは379,747千円の収入(前事業年度は143,121千円の収入)となりました。この主な要因は、売上債権が196,785千円増加し、かつ法人税等の支払額が328,954千円発生する一方で、書籍売上が好調に推移したことにより税引前当期純利益が934,969千円計上されたことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは251,628千円の支出(前事業年度は53,092千円の支出)となりました。この主な要因は、スマホ用アプリ等のソフトウェアの制作費等による無形固定資産の取得による支出204,135千円、に加えて、『ゲート』のTVアニメ製作委員会に対する出資金の支払による支出47,260千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは31,038千円の支出(前事業年度は1,673,101千円の収入)となりました。これは、長期借入れによる50,000千円の収入がある一方で、長期借入金の返済による81,038千円の支出が発生したことによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30908] S1007VZD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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