シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10081J3

有価証券報告書抜粋 株式会社ウッドワン 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業業績の改善や良好な雇用情勢により回復傾向がみられたものの、中国経済の減速や中東諸国の紛争に起因した世界経済の下振れ、原油安や長期化する新興国の経済の減速が懸念され、2016年1月以降には、為替や株価の変動が激しくなるなど不安定な状況がみられ、景気は先行き不透明な状況で推移しました。
住宅業界におきましては、2014年4月の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が和らぎ、当社グループの主力販売分野である持家や分譲戸建住宅は、前年同期比回復傾向となりました。
当社グループにおきましては、当連結会計年度は『第三の創業』2年目とし、これまで培ってきたDNAを土台として、今後の劇的な環境変化にも対応し得る体制の構築や当社グループの独創的な市場を創造して、グローバルな成長を目指しています。また『利益目標達成のための営業革新の実施!』を営業方針として国内の少子化による将来的な需要の減少を見据え新設住宅着工戸数に左右されにくい経営体質への転換を進めています。
無垢の木のキッチン「スイージー」を主体に、「無垢の木の洗面台」「スイージーファニチャー」「無垢の木の収納」など無垢商品の品ぞろえを広げ、主要都市に開設したショールームにおいて、お客様に生活空間を具体的にイメージしていただけるよう床材・内装建具などとともにルーム形式の展示を行い、販売に努めてきました。また、広島県廿日市市に開設している「ウッドワンプラザ広島」においては、感情認識機能を搭載した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を導入し、来場者から理想の住宅をヒアリングし、ニーズにあった住空間の提案を行うなど、ショールームをお客様とのふれあいの場として活用すべく取り組んできました。なお、2016年3月には、新たに名古屋駅前に「ウッドワンプラザ名古屋」をオープンしました。
当社グループは、環境共創企業として、これまで以上に、所有する山林資源を有効に活用した新商品の開発や業界をリードする省施工・簡単施工商品群を提案し、併せて更なる業務の効率化・コスト削減・資産の効率化等を図り、無垢商品群を武器に新しい顧客開拓にも注力しています。森林認証(※)を取得しているニュージーランドの森林資源を活用したピノアースシリーズを中心に、当社の強みである木が持つ潜在能力を梃子(てこ)に、国内では、リフォーム・リノベーション・非住宅市場などで、“勝てる市場×勝てる仕掛け”を創造・実現しています。海外では、インドネシアにおける合弁企業の設立や中国子会社の清算・販売会社の設立などの海外関連子会社の再編を含めた新たな加工・流通・販売体制の構築に取り組み、成長著しいアジア市場など海外向けの売上増大に努めました。
これらの結果、連結売上高は、65,571百万円(前年同期比3.5%増)、営業利益は1,622百万円(前年同期比220.6%増)となりました。しかし、急激な為替の変動に伴い海外子会社における為替評価損が発生し、これらを主な要因として、経常利益は303百万円(前年同期は経常損失787百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は62百万円(前年同期比91.9%減)となりました。なお、2015年7月29日に公表した「中国子会社の統廃合を含めた再編に関するお知らせ」のとおり中華人民共和国上海市に所在している中国子会社、沃達王木業(上海)有限公司の解散(清算)に伴い、子会社清算益408百万円を特別利益として計上しました。また、NZドル/円レートの急激な為替変動の影響により発生したニュージーランド子会社の外貨建借入金に係る為替評価損586百万円を特別損失の為替差損として計上しました。
(※)国際的な審査機関FSC®(森林管理協議会)のFM認証(森林管理認証)とCoC認証(加工・流通過程の管理認証)の総称/ライセンス№FSC-C043904

セグメント別の業績は次のとおりです。
①住宅建材設備事業
住宅建材では、省エネ・省施工商品として、無垢の木の内窓「MOKUサッシ」、リフォーム用断熱改修パネル「あったかべ」、職人不足対策や工期短縮を実現するセットオン階段「Light」、インテリア性の高い上質な空間を提案する室内ドア「ソフトアートシリーズEtype」、カラフルな色彩を採用した「ピノアース カラーペイントドア」、箱型収納・棚板・金物を自由に組み合わせてオリジナル収納がつくれる「無垢の木の収納」等の様々な商品展開を行い、銘木の質感を活かしたフローリング材の新シリーズ「コンビットワンダー」、2016年3月には、新たな壁材シリーズとして無垢の素材感と意匠性を兼ね備えた「デザインウォール」を発売し、既存の住宅分野に加えて大型商業施設や店舗など非住宅分野へ木のぬくもりある空間を展開するなど販路拡大を図っています。販路拡大の一環としてネットショップ「木のDIYショップ」を開設し、主に当社商品の「無垢の木の収納」など、木を中心としたDIY向け商品購入サイトを立ち上げました。
また、高齢者施設や学校・幼稚園などの大空間でも高い耐震性能を満たす建材として、FSCの森林認証材であるLVL等の構造材の拡販や次世代型高性能住宅を実現する新システム「ワンズキューボ」の普及や長期優良住宅等の各種認定申請支援業務による営業活動を行っています。
住宅設備機器では、ニュージーパイン、メープル、オーク、ウォールナットの4つの樹種の無垢扉を選べるキッチン「スイージー」、木のぬくもりを感じる「無垢の木の洗面台」、手で“触れたくなる”ような木の質感が漂うテーブル・ベンチ・スツールに展開した「スイージーファニチャー」など、無垢の木の強みを活かした商品とともに住宅の室内ドアや床材などの内装材とトータルコーディネートできることで相乗効果を生んできました。
このような施策を行い販売数量の増加や価格の見直し等により、連結売上高は、前年同期と比べ増加しましたが、為替変動の影響・中国子会社の清算・一部生産拠点の見直し等をおこなった結果、当連結会計年度における住宅建材設備事業は、売上高が64,437百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益が1,359百万円(前年同期比168.7%増)となりました。
②発電事業
発電事業では、本社敷地内に木質バイオマス発電設備を導入し、当連結会計年度より電気事業者に売電を開始しました。木質バイオマス発電の運営におきましては、森林から直接産出する「間伐材等由来の木質バイオマス」、当社グループ内も含め製材所や木材加工所から生じる端材などの「一般木質バイオマス」、建築解体現場から排出される「建設資材廃棄物」を燃料として順調に稼働しています。
この結果、当連結会計年度における発電事業は、売上高が1,150百万円、営業利益が262百万円となりました。

なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としています。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動により5,118百万円増加、投資活動により1,541百万円減少、財務活動により3,435百万円減少しました。
営業活動により増加した資金5,118百万円(前年同期は1,961百万円の資金増加)は、主に売上債権が556百万円増加したものの、税金等調整前当期純利益165百万円に減価償却費2,973百万円、為替差損1,247百万円を加え子会社清算益408百万円を差し引き、さらにたな卸資産738百万円減少、仕入債務1,048百万円増加などの収入を加えたことによるものです。
投資活動により減少した資金1,541百万円(前年同期は2,768百万円の資金減少)は、主に中国子会社清算に伴い1,268百万円の収入がありましたが国内及びニュージーランド子会社等における設備投資及び山林の投資等に2,398百万円、インドネシアの関係会社株式取得として465百万円支出したことによるものです。
財務活動により減少した資金3,435百万円(前年同期は403百万円の資金減少)は、主に有利子負債返済により1,543百万円、配当金の支払額349百万円、ニュージーランド連結子会社株式追加取得のために1,508百万円をそれぞれ支出したことによるものです。
この結果、現金及び現金同等物は45百万円の増加となり、期末残高は5,978百万円(前年同期比0.8%増)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00630] S10081J3)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。