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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001H2H

有価証券報告書抜粋 株式会社エナリス 研究開発活動 (2013年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、既存事業向けの新商品開発や改良による価値提案開発、また新規事業立上げ実現に向けた新商品の開発、その他研究、実証実験、試験設備開発等を研究課題として、当社の調査開発部において6名の体制で取り組んでおります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、55,042千円となっております。なお、当社グループはエネルギー情報事を主とする単一セグメントであるため、セグメントに関連付けた記載は行っておりません。
当社グループの現在取り組んでおります研究開発の具体的なテーマは次のとおりです。

(1)マンション及び一般家庭向けHEMS(※1)開発(注1、2)
家庭のエネルギー利用の最適化と快適なライフスタイルの実現を目的に、マンション専有部内にHEMS、共用部にはFALCON SYSTEM、マンション全体のエネルギーを統合して管理するMEMS(※2)を導入することで、家庭の電力使用量をスマートフォン、PCを使って、消費電力量を「見える化」することに加え、経済産業省が推奨しているECHONET Lite(※3)通信機能を搭載した家電を制御する機器を開発し、省エネや節電のアシストをいたします。
主な特徴は以下のとおりです。
①様々な情報の「見える化」
・電力消費量を計測し、現在の節電状態を“光の色”で見える化する機能
②住まいの快適指標お知らせ
・部屋の温度、湿度、照度を計測(夏季:熱中症予防指数、冬季:うるおいキープ指標/カゼ防止指標)
③スマホ家電遠隔コントロール
・スマートフォンを使って、家電を遠隔コントロール(帰宅時に居室を快適操作)
④節電応援マンション
・電力需要が高いときに節電に協力すると電気料金が割引に

(2)ディスアグリゲーション技術(電力の分離技術)の開発
建物内の総消費電力量1点のみを計測したデータから、宅内に設置された家電毎の使用電力量に分解する技術です。この技術を利用することにより、機器ごとの電力消費量を計測することが可能となり、そこに住まう方のライフスタイルに合ったきめ細やかな情報サービスを展開していきます。

(3)クラウドコントロール型家庭用蓄電池システム
また家庭向け蓄電池用双方向PCS(※4)を自社開発し、既存リチウム蓄電池と太陽光発電パネルとの組合せにて経済効果の高い創エネルギー・蓄エネルギーシステムを開発しております。
当社グループが開発したクラウドを用いて遠隔で充放電制御できるリチウムイオン蓄電池と、家に住まう人のスケジュールや気象条件等を考慮した家庭向けの電力需要予測により、太陽光発電の売電量を最大化するとともに、家庭で消費する電力量を最小化するサービスを行います。

(4)ESQORT(SSS:ソーシャル・スケジューリング・サービス)
当社グループは、一般家庭向けHEMS等のエネルギーマネジメントサービスと連動するスケジューラやチャット、施設予約等の機能をもったアプリケーションやシステム(ESQORT)の開発を行っています。
ESQORTとは、ソーシャル・スケジューリング・サービスであり、人々の生活に関わるコミュニティ(SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。社会的なネットワークをインターネット上で構築するサービス)、ビジネス(グループウェア:企業など組織内のコンピュータネットワークを活用した情報共有のためのシステムソフトウェア)、レジャー(予約システム:旅行、レストラン等の店舗の予約やその状況を効率的に管理するシステム)等、様々なシーンにおけるスケジュールの共有等により人々の生活を便利に、快適にエスコートするサービスです。そのためにESQORTが人のネットワーク(ソーシャルネットワーク)と機械のネットワーク(マシーンネットワーク)を仲介する機能となり、更にHEMS等のエネルギーマネジメント機器と有機的に結びつくことでスマートコミュニティの形成と未来社会の創造に貢献するサービスをめざしていきます。

(5)エネルギー管理システム「FALCON SYSTEM」の改良、次期製品開発
エネルギー管理システム「FALCON SYSTEM」の機能向上、品質改善、コストダウン等を目的として次期システムの開発を行っております。
(6)その他
上記の他、太陽熱集光発電・ガスタービン発電のハイブリッド発電機開発や、太陽光発電向け集光マイクロレンズ太陽光シート研究開発等を行っております。

(注)1.2013年4月にHEMS製品「エナリス-Hems」が一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS導入事業)」に係わる補助対象機器として認定を受けております。
2.2013年4月に経済産業省の「2012年度スマートマンション導入加速化推進事業費補助金」に係るMEMSアグリゲータの公募において、執行団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)にMEMSアグリゲータとして採択されております。
本事業は、MEMSをマンションなどの集合住宅等に導入し、クラウド等による集中管理システムを用いてエネルギー管理サービスの継続的提供を通じて、家庭部門における賢く無理のない節電活動の促進や、災害時のエネルギーセキュリティの強化に取り組む事業であり、マンション全体の創エネルギー・蓄エネルギー・消費のライフサイクルデータを活用し、エネルギー利用の最適化と快適なライフスタイルの実現に取り組んでまいります。

〔用語解説〕
(※1)HEMS:Home Energy Management Systemの略。住宅のエアコンや給湯器、照明等のエネルギー消費機器と、太陽光発電システムやガスコージェネレーションシステム(燃料電池等)などの創エネ機器と、発電した電気等を備える蓄電池や電気自動車(EV)などの蓄エネ機器をネットワーク化し、居住者の快適やエネルギー使用量の削減を目的とするエネルギー管理システムのこと。
(※2)MEMS: Mansion Energy Management Systemの略。専有部にはHEMSを、共用部にはBEMSを導入したマンションのエネルギーを管理するシステム。
(※3)ECHONET Lite(エコーネットライト):エコーネットコンソーシアムが会員向けに発行している規格で、家電機器の遠隔制御/モニタリング等に活用できるホームネットワークの基盤ソフトウエア及びハードウェアで、規格認証認定機関の認証を受けた機器。
(※4)双方向PCS:通信制御に対応したパワーコンディショナー。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E27900] S1001H2H)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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