株式会社オービック 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)

当連結会計年度の当社グループにおける財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりであります。
(1)財政状態の分析
当連結会計年度末における資産合計残高については、前連結会計年度末比で185億38百万円増加し2,000億61百万円となりました。これは主に、現預金が156億19百万円増加したこと及び投資有価証券が19億95百万円増加したことによるものであります。
負債合計残高は、15億60百万円増加し225億60百万円となりました。これは主に、買掛金が5億42百万円増加したこと及び未払法人税等が5億34百万円増加したことによるものであります。
純資産合計残高は、169億78百万円増加し1,775億円となりました。これは主に、利益剰余金が153億53百万円増加したことによるものであります。結果、自己資本比率は88.7%となりました。

(2)経営成績の分析
当連結会計年度の連結業績は、売上高614億53百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益278億50百万円(同6.7%増)、経常利益は322億46百万円(同9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は233億59百万円(同0.9%増)となりました。
主力のシステムインテグレーション事業において、長年のシステム構築の実績と財務の安定性を土台に、製販一体での直販の営業力によって、企業の幅広いニーズを捉える顧客満足度の高い提案活動を続けております。またシステムサポート事業においても、主力サービスであるシステムの「運用支援サービス」などが好調に推移しております。オフィスオートメーション事業においては、付加価値の高い業務用パッケージソフトの提案に注力しております。
全体として営業利益率は45.3%となり、依然として業界トップクラスの高い収益性を確保しております。
なお、詳細な事業別の分析は、第2[事業の状況]1[業績等の概要](1)業績の項目をご参照ください。

(3)関連会社株式について
グループ企業であります(株)オービックビジネスコンサルタントの株式は東京証券取引所市場第一部に上場しており、時価のある関連会社株式に該当します。当社の持分としては貸借対照表計上額が80億61百万円であるのに対して、期末の時価で算出すると758億28百万円となり、677億67百万円の含み益を有しています。グループ全体の時価として高い評価を得ております。