株式会社コーセーアールイー 業績等の概要 (2015年1月期)

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済・金融政策の実効性及び世界経済の影響が懸念されるものの、企業収益や雇用環境の改善が進み、デフレ脱却への期待とともに、景気は回復基調にあります。
当社グループが属する分譲マンション業界においては、住宅需要や不動産投資意欲の高まりとともに、活発な供給活動が続いているものの、人件費や材料費の高騰により建築費が高止まりしており、更なる消費税率引上げも含め、需給バランスへの影響が先行き不透明であります。
このような事業環境のもと、当社グループは、ファミリーマンション及び資産運用型マンションの販売を継続して行うとともに、新規物件の開発に取り組みました。
この結果、売上高 6,371,203千円(前期比12.1%増)、営業利益 744,240千円(前期比29.4%増)、経常利益 693,676千円(前期比25.4%増)、当期純利益 446,211千円(前期比40.4%増)となりました。
セグメント別の業績の概要は次のとおりであります。
① ファミリーマンション販売事業
福岡市、横浜市で販売活動を行い、完成在庫の引渡しを完了したほか、当期完成のグランフォーレ大橋東(福岡市、69戸)の引渡しも完了し、戸建て、中古マンションも含め、合計103戸(前期は100戸)の引渡しとなりました。その結果、売上高 2,771,282千円(前期比11.7%減)、セグメント利益 456,495千円(前期比9.4%増)となりました。また、次期完成物件として福岡市で3棟81戸、横浜市で1棟25戸を予定し、順次販売活動を進めました。
② 資産運用型マンション販売事業
引渡し戸数は、新築180戸及び中古22戸の合計202戸(前期は146戸)と伸長し、売上高 2,951,472千円(前期比27.6%増)、セグメント利益 375,067千円(前期比18.0%増)となりました。また、次期完成予定として、福岡市で4棟296戸の開発を進めました。
③ 不動産賃貸管理事業
新規物件の完成等に伴い管理戸数は1,972戸となりました。資産運用型マンションの引渡しに伴い賃貸管理収入が順調に増加するとともに、商用及び住居用の賃貸ビル1棟を取得したことに伴い賃貸収入が増加した結果、売上高 320,933千円(前期比56.3%増)、セグメント利益 122,075千円(前期比118.0%増)となりました。なお、前期比は、ビルメンテナンス事業を除く実績と比較しております。
④ ビルメンテナンス事業
マンション管理業、保守・点検業務を継続して行い、売上高 112,565千円(前期比1635.6%増)となったものの、株式会社アールメンテナンスの子会社化に伴うのれんの償却を一括して行ったため、セグメント損失 10,720千円(前期はセグメント利益 115千円)となりました。
⑤ その他の事業
不動産仲介業が好調に推移したほか、販売用土地(東京都)を売却し、売上高 214,948千円(前期比1013.3%増)、セグメント利益 45,322千円(前期比252.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ 368,998千円減少し、962,876千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は 1,144,099千円(前期比701.3%増)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益 693,676千円となったものの、プロジェクト開発の進捗に伴い、たな卸資産の増加額 936,592千円、仕入債務の減少額 582,001千円となり、法人税等の支払額 277,949千円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は 1,364,624千円(前期比58.1%増)となりました。これは主として、商用及び住居用賃貸ビルの取得に伴い、固定資産の取得による支出 1,267,396千円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は 2,139,725千円(前期比93.2%増)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出 920,367千円となったものの、プロジェクト開発の進捗及び商用及び住居用の賃貸ビルの取得に伴い、短期借入金の純増額 881,834千円、長期借入れによる収入 2,253,600千円となったことによるものであります。