株式会社ジェイエイシーリクルートメント 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年12月期)

本項における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっての会計基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

人材紹介事業の売上高は、中高額案件への集中、成約率の高いインターナショナル領域の強化、及び人員増により、前年同期比16.2%増の15,703百万円となりました。求人広告事業の売上高は、事業体制の再構築に取り組む中で同6.8%増の340百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は同15.9%増の16,044百万円となりました。
当連結会計年度の売上総利益は、人材紹介事業の売上高が増加したことにより前年同期比15.5%増の15,295百万円となり、売上高総利益率は売上原価の増加に伴い、同0.4ポイント減の95.3%となりました。
販売費及び一般管理費は、主に人件費の増加に伴い、同17.3%増の9,986百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は同12.4%増の5,309百万円となり、売上高営業利益率は同1.0ポイント減の33.1%となりました。
当連結会計年度の営業外収益は、受取利息の計上により前年同期比146.2%増の13百万円となりました。営業外費用は、前年同期比73.7%減の0百万円となりました。
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、減損損失として87百万円の特別損失を計上し、前年同期比10.7%増の5,234百万円となりました。また、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額の合計は、同6.3%増の1,548百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は同12.7%増の3,685百万円となりました。

(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

①流動性と資金の源泉

当社グループの所要資金は大きく分けると、経常運転資金と設備投資資金となっております。これらについては、自己資金による調達を基本としております。
当連結会計年度の設備投資資金の主なものは、東京本社オフィス増床による敷金の差入296百万円、人材紹介等新システムへの支出194百万円によるものであります。

②キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

③資産、負債及び純資産

当連結会計年度末における総資産は、投資有価証券2,905百万円増加、現金及び預金848百万円減少、敷金及び保証金299百万円増加等により、前連結会計年度末に比べて2,805百万円増加の15,143百万円となりました。
負債につきましては、未払費用111百万円増加、未払法人税等86百万円減少、未払金79百万円増加等により、前連結会計年度末に比べて200百万円増加の3,254百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益3,685百万円、剰余金の配当1,238百万円により、前連結会計年度末に比べ2,605百万円増加の11,889百万円となり、自己資本比率は78.2%となりました。