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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100A0N0

有価証券報告書抜粋 株式会社セルシス 業績等の概要 (2016年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当期の経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策の継続を背景に企業収益や雇用情勢が改善し、全体として緩やかな景気回復を続けている一方、世界経済では中国を始め資源国経済の減速、英国EU離脱問題や米国新大統領就任後における米国経済政策の影響等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作からの利用・活用に至るまでの諸活動をトータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。
当連結会計年度におきましては、クリエイターサポート事業及びUI/UX事業を中心に注力し、販売・営業活動の推進や提供サービスの拡充を図りながら、引き続き経営体質強化に努めてまいりました。また、当社子会社株式会社エイチアイによる株式会社エイチアイ関西の株式譲渡等、財務等における経営資源の集中と配分を重視し、経営効率向上に努めております。
その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は3,835,853千円(前年同期比7.7%減)、営業利益は500,504千円(前年同期比465.6%増)となりました。
また、経常利益につきましては、支払利息5,918千円、為替差損14,152千円を計上したこと等により、477,045千円の経常利益(前年同期比666.6%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、ソフトウエアの減損損失64,190千円、投資有価証券評価損6,766千円、子会社株式売却損6,495千円を特別損失に計上したこと、税金等調整額58,576千円により337,150千円(前年同期比869.1%増)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。

当連結会計年度では、アニメ制作機能を搭載したマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」の英語版、中国語版(繁体字)の最新バージョンを公開、また、これまで「CLIP STUDIO PAINT」の英語版のパッケージ各製品は、北米、ヨーロッパを中心に販売代理店「Smith Micro software,Inc.」により「Manga Studio 5」として販売を行ってまいりましたが、製品名を「CLIP STUDIO PAINT」に統一し、フランス語版、スペイン語版のパッケージ版も「CLIP STUDIO PAINT」として販売を開始、同代理店と共同でヨーロッパ、中南米等のフランス語圏、スペイン語圏においても拡販を推進いたしました。
この他、5月に、急成長する韓国のマンガ市場に向けて、「CLIP STUDIO PAINT」の韓国語版の提供を開始し、7月には、「CLIP STUDIO PAINT」の全世界における累計出荷本数が200万本を超えました。
なお、本事業では、早稲田大学基幹理工学部の研究室とともに、グラフィック分野の機械学習研究(AI研究、Artificial Intelligence、人工知能研究)を開始しております。
インターネットを通じて、イラスト、マンガ、アニメ、小説を制作するクリエイターの創作活動をトータルに支援するwebサイト「CLIP STUDIO」においては、2016年12月末時点の登録者数は74万人となっております。
以上の結果、売上高は1,140,019千円(前年同期比18.2%増)、営業利益は171,597千円(前年同期比26.8%増)となりました。

コンテンツソリューション事業の中心である携帯電話市場におきましては、2016年12月末で国内携帯電話加入契約数が1億6,070万台(前年同期比4.1%増)となっております。(社団法人電気通信事業者協会発表「携帯電話・PHS契約数」より)また、国内携帯電話端末出荷台数は、2016年(2016年1月~12月)の総出荷台数は前年比3.0%減の3,606万台となり、2012年から4年連続で減少しておりますが、スマートフォン出荷台数は前年比1.5%増の2,942万台と2年連続増加となっており、引き続きフィーチャーフォンからの移行が進んでおります。(MM総研調べ)
このような経営環境の中、webブラウザ上で作動する電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」が、iPhone SE、9.7インチiPad Pro、iPhone/iPad向け最新OSのiOS10に対応する等、新たに登場するデバイス機器や新OS向けの開発に積極的に取り組んでおります。
また、「BS Reader for Browser」と株式会社メディアドゥのコンテンツ配信システム「md-dc」を組み合わせたブラウザビューアソリューションが、2016年4月より公開された楽天株式会社の「楽天マンガ」に、12月より株式会社ゲオインタラクティブの「GEO マンガ」に採用されました。
なお、「BS Reader for Browser」が利用されている電子書籍配信サービス数は、2016年12月末では880サービス超となっております。
以上の結果、コンテンツソリューション事業の売上高は、1,021,031千円(前年同期比11.6%減)となり、営業利益は24,317千円(前年同期比292.8%増)となりました。

UI/UX事業では、自動車(四輪・二輪)関連分野を筆頭に、HMIの基盤であるUIオーサリングソフトウェア群「exbeans UI Conductor」(エックスビーンズユーアイコンダクター)を始めとする自社IP製品の開発と販売に注力してまいりました。
当連結会計年度におきましては、「exbeans UI Conductor」のバージョンアップを行い、今後のUI開発に不可欠な3D機能の強化や、複数画面を統合して取り扱えるマルチプレビュー機能を追加いたしました。テレマティクスサービスを始めとした様々なサービスを実現できる組込機器向け汎用webアプリケーションプラットフォーム「exbeans Affinity」を開発し提供を開始いたしました。
「exbeans UI Conductor」では、パナソニック株式会社のOEM向けディスプレイオーディオの開発に採用され、セイコーエプソン株式会社のカラリオプリンター「EP-879AW/AB/AR」、富士通テン株式会社の車載用AV機器及び家庭用音響機器ブランド「ECLIPSE」(イクリプス)より発売されておりますカーナビゲーションシステム「AVN」に搭載されました。
また、テレマティクスサービスソフトウェア(車載情報システム)では、パイオニア株式会社から発売されたミラー型テレマティクス端末「ビークルアシスト」のアプリケーション開発に協力いたしました。
なお、組込機器向けスケーラブルフォント描画エンジン「Higlyph」は、2009年12月リリース以降デジタルカメラ、プリンタ、情報家電、車載機器等の様々な製品に採用され、当連結会計年度中において累計出荷台数4,000万台を超えております。
イベント・フェアーにおきましては、2016年1月、東京ビッグサイトで開催の、世界中の自動車メーカーと自動車部品メーカーとの技術相談・商談のための展示会「オートモーティブワールド」に出展、5月に同じく東京ビッグサイトで開催された「組込みシステム開発技術展」のQNXブースで、「exbeans UI Conductor」のHMIツール及びランタイムソフトウェアを用い、QNX社のQNX CARプラットフォームに搭載したメータークラスター向けソリューションを開発し展示を行いました。
また、ドイツのベルリンで開催された「CAR HMI EUROPE 2016」に欧州自動車関連企業とともにセッションスピーカーとして参加、この他に、カナダ大使館にて開催された「QNX/BlackBerry Technology Solutions Forum」に出展し、QNX Neutrino RTOS上に「exbeans UI Conductor」を用いて作成したメータークラスター及びランタイムソフトウェアを移植し、リアルなメーター、警告灯・表示灯の動作に関するデモを行い、自動車業界における「Tier-1」(一次サプライヤー)メーカーとして、自社IP製品を核とするビジネス創出を推進いたしました。
さらに、The Linux FoundationのプロジェクトAutomotive Grade Linux(AGL)の加盟メンバーに対し、「exbeans UI Conductor」の開発評価のための試使用ライセンスの提供を開始いたしました。今後の商用化向けの評価の実施と同時に、AGL上で使用できるGUIフレームワークとして利用可能になりました。
当連結会計年度において、第3四半期連結会計期間中に孫会社株式会社エイチアイ関西の株式を売却したことにより、第3四半期連結会計期間以降につきましては、経営成績等は連結財務諸表に含まれておりません。
以上の結果、売上高は1,705,480千円(前年同期比17.6%減)、営業損益は280,666千円の営業利益(前年同期は88,351千円の営業損失)となりました。


(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ824,978千円増加し、2,071,968千円となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,435,075千円(前連結会計年度は837,494千円の獲得)となりました。これは主として、たな卸資産の増加額7,743千円や仕入債務の減少額48,074千円等があったものの、税金等調整前当期純利益399,088千円の計上や減価償却費の計上651,849千円、売上債権の減少額198,918千円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、551,610千円(前連結会計年度は539,941千円の使用)となりました。これは主として、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出403,202千円、有形固定資産の取得による支出24,208千円等の支出があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、58,486千円(前連結会計年度は64,272千円の使用)となりました。これは主として、短期借入れによる収入400,000千円等があったものの、短期借入金の返済による支出443,304千円や長期借入金の返済による支出123,147千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、2,071,968千円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26231] S100A0N0)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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