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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009ZHC

有価証券報告書抜粋 株式会社セルシード 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年12月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等

当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりです。なお、将来に関する事項は当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますのでご留意ください。

(1)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて923,904千円減少し、1,259,483千円となりました。これは、現金及び預金が1,011,218千円減少したことなどによります。
当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて222,117千円減少し、84,033千円となりました。これは、有形固定資産の建設仮勘定が215,100千円減少したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,146,021千円減少し、1,343,516千円となりました。

(負債)
当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて76,352千円増加し、176,163千円となりました。これは主に、前受金が52,545千円増加したことなどによります。
この結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて79,256千円増加し、179,067千円となりました。

(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,225,278千円減少し、1,164,448千円となりまし
た。これは、新株予約権の行使による新株の発行により資本金が116,853千円、資本剰余金が116,853千円増加し、親会社株主に帰属する当期純損失を1,414,255千円計上したことなどによります。

(2)経営成績の分析
再生医療支援事業におきましては、温度応答性細胞培養器材を中心とした器材販売活動を推進いたしました。また更なる器材事業拡充を目指し、新規器材の研究開発に取り組みました。一方で、当社の主要顧客先である大学・研究機関において、一部研究費削減の動きが見受けられ、第3四半期以降の当社販売製品を取り巻く市場環境は前年に比して厳しい状況となりました。
細胞シート再生医療事業では優先的に自社開発を推進する細胞シート再生医療パイプラインとして食道再生上皮シート及び軟骨再生シートを設定し、日本での当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化を目指し研究開発を推進しております。当社は、食道再生上皮シートパイプラインでは国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院並びに東京女子医科大学病院にて2016年8月より治験を開始いたしました。軟骨再生シートパイプラインでは共同研究先である東海大学医学部と引き続き開発を推進いたしました。また細胞シート製造を安定的かつ迅速に推進することを目的として、細胞培養施設(CPC)を設置するなど、当社細胞シート再生医療事業第1号製品の早期事業化実現へむけた活動を進めて参りました。また2016年12月に、台湾の上場企業であるMetaTech社と台湾での細胞シート再生医療事業の導出へ向けた協議を開始し、まず第1段階として当社が導出検討着手金を受領する契約を締結しました。結果、当連結会計年度の売上高は100,673千円(前連結会計年度比92,445千円の減少)となりました。また支出面におきましては、研究開発費1,065,326千円(前連結会計年度比763,181千円の増加)を中心とした活動を推進し、販売費及び一般管理費は1,494,692千円(前連結会計年度比776,725千円の増加)、営業損失は1,413,874千円(前連結会計年度比845,807千円の増加)、経常損失は1,415,613千円(前連結会計年度比884,090千円の増加)、親会社株主に帰属する当期純損失は1,414,255千円(前連結会計年度比879,002千円の増加)となりました。

(3)キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べて1,011,217千円減少し、1,056,389千円となりました。当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動に使用した資金は852,027千円(前連結会計年度比176,358千円の支出増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失を1,415,613千円計上したことなどによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は342,997千円(前連結会計年度比67,994千円の支出増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出343,622千円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果獲得した資金は232,650千円(前連結会計年度比80,952千円の収入増)となりました。これは、新株予約権の行使による新株の発行による収入232,650千円によるものです。

(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、細胞シート工学という日本発の革新的再生医療技術を基盤として様々な細胞シート再生医療製品を開発し、その世界普及を目指しております。
当社の基盤技術である細胞シート工学は、東京女子医科大学の岡野光夫教授が世界で初めて創唱した技術で、バラバラの細胞から生体組織・臓器の基本単位となる「細胞シート」を生体外で人工的に作製することができる再生医療基盤技術です。
細胞シート再生医療については既に様々な組織の再生に関する臨床研究が実施されており、実際にヒト患者治療における基本的な安全性・有効性を示唆する科学的エビデンスが示され始めています。
2014年11月に「医薬品医療機器等法」並びに「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が施行され、日本における再生医療を取り巻く環境が大きく変化しつつあります。

(5)経営戦略の現状・問題認識と今後の方針について
上述(4)のような状況の中、この日本における大きな外部環境の変化を活かすべく、下記概要の通り計画を推進して参ります。
●日本で2019年の食道再生上皮シートの承認取得、販売開始を目指す
●同種(他家)軟骨再生シートの開発を加速する
●食道再生上皮シート及び軟骨再生シートに続く、次期品目の開発に着手する
●細胞シート再生医療及び支援製品のサプライチェーン体制を構築する
●再生医療支援製品の新製品開発を推進し、更なる収益機会獲得を目指す
●日本発の細胞シート工学の世界展開のために海外企業との事業提携を積極的に推進し収益の拡大、黒字化を目指す

(6)継続企業の前提に関する事項について
当社グループは、当社新株予約権の行使による資金調達の実施により、当連結会計年度末の手元資金(現金及び預金)残高は1,056,389千円となり、財務基盤については安定的に推移しております。一方で事業面におきましては細胞シート再生医療事業の重要課題である当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化の道程を示すまでには至っておらず、当社グループは当連結会計年度末において、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在していると判断しております。
当社グループは当該状況の解消を図るべく、以下の施策に取り組んで参ります。

当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化の実現と器材事業の拡充による収益機会の獲得
当社グループは、今後、当社が優先的自社開発パイプラインとして設定した食道再生上皮シート並びに軟骨再生シートの開発を推進し、当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化を実現すること、また再生医療製品の関連周辺機器の開発を拡充し、更なる収益機会を獲得していくことで当該状況の解消を図って参ります。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E24158] S1009ZHC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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