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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AA08

有価証券報告書抜粋 株式会社トーヨーアサノ 業績等の概要 (2017年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用環境の好転、企業収益や家計所得の改善が続き、景気は緩やかな回復基調が見られます。一方、英国のEU離脱問題や米国の新政権誕生による政策動向などの影響により、為替相場や株式相場が大きく変動するなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの事業分野であります建設業界におきましては、用地確保で苦戦している分譲マンションの着工減が懸念されるものの、相続税の節税対策による貸家の着工増が継続するなど民間住宅投資が底堅く、全般的には堅調に推移いたしました。一方で、工事現場での人手不足の影響など、需要回復の足かせとなり得る下振れリスクも顕在化しており、今後の動向が不透明な状況にあります。
当社グループの主力製品でありますコンクリートパイル事業におきましても、長引く需要低迷のもとで、杭打ち工事に厳しい目が向けられる中で、厳格な施工品質確保の取り組みによる増員対応を主因とした施工原価の上昇が収益を圧迫し、全般的には非常に厳しい事業環境で推移しました。
また、第2の柱でありますコンクリートセグメント事業につきましては、大型プロジェクト物件の製造が軌道に乗り、好調な業績で推移いたしました。

セグメント毎の業績は次のとおりであります。

①コンクリート二次製品事業
コンクリート二次製品事業の主力事業でありますコンクリートパイル部門につきましては、低調な需要により受注競争が激化しました結果、当連結会計年度の売上高は6,435百万円(前連結会計年度比4.8%減)、営業利益は535百万円(前連結会計年度比25.1%減)となりました。

②コンクリートセグメント事業
2015年12月より製造を開始しました大型プロジェクト物件の製造が年度を通じて業績に寄与した結果、当連結会計年度の売上高は3,118百万円(前連結会計年度比76.9%増)、営業利益は99百万円(前連結会計年度比249.4%増)となりました。

③工事事業
施工品質の更なる向上を目指し、施工管理体制を強化したことに伴い、人件費や施工費などの工事原価が上昇しましたが、販売面で価格転嫁が想定より進まなかった結果、当連結会計年度の売上高は4,830百万円(前連結会計年度比8.5%減)、営業損失は43百万円(前連結会計年度は79百万円の利益)となりました。

④不動産賃貸事業
当連結会計年度の売上高は193百万円(前連結会計年度比0.5%増)、営業利益は140百万円(前連結会計年度比4.1%増)となりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は14,578百万円(前連結会計年度比4.1%増)、営業利益は72百万円(前連結会計年度比74.5%減)、経常利益は20百万円(前連結会計年度比88.8%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は61百万円(前連結会計年度は88百万円の利益)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、1,895百万円(前連結会計年度比312百万円の増加)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,052百万円の増加(前連結会計年度比1,017百万円の増加)となりました。
収入の主な内訳は、減価償却費700百万円、売上債権の減少額320百万円であり、支出の主な内訳はたな卸資産の増加額169百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、530百万円の減少(前連結会計年度比106百万円の増加)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出531百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、209百万円の減少(前連結会計年度比509百万円の減少)となりました。
これは、主に長期借入れによる収入2,450百万円、長期借入金の返済による支出2,394百万円、リース債務の返済による支出172百万円によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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