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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G4AP

有価証券報告書抜粋 株式会社ニコン 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループでは、全社の技術戦略を統括する役員を選任し、中長期計画と連動した技術戦略を立案し、研究開発の全体最適化を図るとともに、各事業部門の開発担当部門が光学本部、研究開発本部、生産本部と連携しながら研究開発を推進しております。
なお、2019年5月に策定公表した中期経営計画においては、産業・経済のマクロトレンドや、当社グループの技術基盤や開発・生産能力、事業エリア等を踏まえ、「デジタルマニュファクチャリング」、「ビジョンシステム/ロボット」、「ヘルスケア」を長期成長領域として設定し、中長期的に「精密・光学のリーディングカンパニー」を目指していきます。
当連結会計年度の研究開発投資は63,963百万円でありました。なお、当社グループは開発投資の一部について資産化を行っており、研究開発投資には無形資産に計上された開発費を含んでおります。
当連結会計年度における主な開発状況は次のとおりであります。

① 映像事業
レンズ交換式デジタルカメラでは、大口径の新マウントを採用したニコンFXフォーマットミラーレスカメラ 「Z 7」及び「Z 6」とNIKKOR Z レンズを開発しました。「Z 7」、「Z 6」は、位相差AF画素搭載の新開発裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーと、新画像処理エンジンEXPEED 6を搭載しています。「Z 7」は、有効画素数4575万画素と、常用感度ISO 64~25600を達成し、NIKKOR Z レンズとの組み合わせで、画像の周辺部まで圧倒的な高解像感を実現しています。「Z 6」は、有効画素数2450万画素、ISO 100~51200の幅広い常用感度域を実現し、優れた高感度性能や全画素読み出しのフルフレーム4K UHD動画対応により、暗所での撮影や動画撮影などさまざまなニーズに応えています。交換レンズでは、「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」、「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」、「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」のNIKKOR Z レンズを開発しました。「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」は、無限遠から近距離にかけての収差変動を抑制した光学設計により、ズーム全域で、画面の中心から周辺までシャープで均質な描写が得られます。ED非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用し、使い勝手のよい標準域の焦点距離範囲、f/4で一定の開放F値、ズーム全域で実現した0.3mと短い最短撮影距離で、幅広い撮影フィールドや被写体に対応しています。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は24,066百万円であります。

② 精機事業
FPD露光装置分野においては、お客様の将来のニーズに応える露光装置やサービスを早期に市場投入するため、さらなる高精細化や高精度化、生産性向上などの技術開発、アプリケーション開発などを進めました。
また、半導体露光装置分野においては、液浸露光装置「NSR-S635E」で、お客様プロセス条件での重ね合わせ性能を向上する開発を実施しました。新製品「Litho Booster」では、全ウェハの多点アライメント計測結果を高速で露光装置にフィードフォワードする要素技術開発に加え、歩留まり向上を目的としたプロセスコントロールのアプリケーション開発を行っています。また、露光装置の技術を新しい領域に応用した「光加工機」の製品開発に着手しました。最初の製品「Lasermeister 100A」では、使い勝手に優れ、金属造形・付加加工が可能な新たな金属加工機を実現します。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は17,178百万円であります。


③ ヘルスケア事業
バイオサイエンス分野においては、共焦点レーザー顕微鏡システム「A1+」「A1R+」の後継機種として、「A1 HD25」「A1R HD25」を開発しました。倒立顕微鏡との組み合わせにおいて、世界最大視野数25mm(従来当社18mm、面積比約2倍)の広視野観察が可能となり、視野周辺部の生物現象を捉える事でお客様の研究実験の可能性を広げます。更にレゾナントスキャナーによる1K(1024x1024)撮影と組み合わせる事で高速なタイリング撮影が可能となり、複数条件で解析を行うスクリーニング作業や大型サンプルの撮影も効率よく行えます。
眼科診断分野においては、超広角走査型レーザー検眼鏡「Monaco」を開発しました。超広角眼底撮影(Ultra-widefield)と光干渉断層撮影(Optical Coherence Tomography)の機能を1つの機器に統合し、眼底合成カラー画像、眼底自発蛍光画像、眼底光干渉断層画像の取得時間を短縮しました。
なお、当事業に係る研究開発投資の金額は7,650百万円であります。

④ 産業機器・その他
産業機器事業においては、CNC画像測定システムの最高精度モデル「NEXIV VMZ-H3030」を開発しました。「NEXIV VMZ-H3030」は、高精度リニアエンコーダと精密動作ステージにより、高い測定精度を発揮します。また、画像転送速度(フレームレート:30fps)が速く、光量調整時間も短いため、短時間での測定を可能にします。さらに、リング照明の角度調整機構により、複雑な形状をしたエッジ検出などの技術も向上しました。これにより機械部品、モールド部品から高密度プリント基板、及び半導体の300mmウェハまで、多種多様な測定ニーズに応えます。
なお、これらの事業に係る研究開発投資の金額は15,113百万円であります。

(注) 事業別に記載している研究開発投資の金額には、内部消去額を含んでおります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02271] S100G4AP)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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