株式会社ハンズマン 業績等の概要 (2015年6月期)

(1) 業績

当事業年度における小売業を取り巻く環境は、雇用情勢や所得環境に改善が見られたものの、消費増税や円安等を背景とする物価上昇に加え、夏場の天候不順の影響もあり、個人消費の回復に力強さを欠く状況で推移いたしました。
このような環境の中、当社は前事業年度に引き続きお客様の要望される商品の導入・拡充を行うための売場改装を推進するとともに、売場スタッフのコンサルティング販売能力の向上を目的とした商品取扱実技研修会を積極的に開催し、より多くのお客様に喜ばれ、お役に立てる施策を実践してまいりました。
その結果、来店客数が前期比100.1%、客単価が前期比102.5%となり、売上高は前期比102.6%の290億2千4百万円となりました。
売上が堅調に推移したことに加え、売上総利益率が前期比0.3ポイント伸長の29.3%になったことから売上総利益が前期比103.9%の85億1千5百万円となり、営業利益は前期比165.6%の10億9千5百万円、経常利益は前期比133.1%の17億7千2百万円、当期純利益は前期比134.8%の10億9千2百万円となりました。

(注)当社は営業開始後13ヵ月経過した店舗を既存店、13ヵ月未満の店舗を新店と定義しており、当事業年度においては全11店舗が既存店となることから、来店客数・客単価・売上高の各数値は全店(既存店)の数値となります。


部門別の業績は次のとおりであります。なお、当社は単一セグメントであるため、商品区分別により記載しております。
(単位:百万円)

部 門 別	前事業年度		当事業年度		増減額	前期比
	金 額	構成比	金 額	構成比
DIY用品 ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材	14,772	52.2 %	15,359	52.9 %	586	104.0 %
家庭用品 家庭用品、日用品、インテリア用品、電気資材用品、収納用品、住宅設備用品	9,519	33.7 %	9,593	33.1 %	73	100.8 %
カー・レジャー用品 カー用品、アウトドア用品、ペット、生体、文具	3,996	14.1 %	4,071	14.0 %	75	101.9 %
合 計	28,288	100.0 %	29,024	100.0 %	736	102.6 %

なお、上記金額には消費税等は含まれておりません。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ9千万円減少の6億7千6百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、18億8千1百万円(前期は13億9千2百万円の取得)となりました。これは主に税引前当期純利益が17億6千4百万円、減価償却費が5億8千8百万円となったのに対し、法人税等の支払額が5億7千3百万円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、8千8百万円(前期は2億1千9百万円の使用)となりました。これは主に投資不動産の賃貸による収入が1億6百万円あったのに対し、有形固定資産の取得による支出が1億5千万円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、18億8千3百万円(前期は11億7千3百万円の使用)となりました。これは主に自己株式の売却による収入が8千2百万円あったのに対し、長短借入金の純減額が17億8千万円、配当金の支払額が1億8千4百万円となったことによるものであります。