株式会社パイオラックス 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、政府による経済政策や金融緩和等により企業収益や雇用情勢に改善が見られ、また米国経済の成長が持続したこと等を背景に景気は全体として緩やかに回復基調にあるものの、タイをはじめとした新興国市場の成長鈍化、円安に伴う物価上昇や消費税増税等による個人消費冷え込みの長期化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主要なお取引先である自動車業界につきましては、海外では新興国への拡販活動や北米の需要回復等がありましたが、国内での消費税率引き上げによる反動減等により、国内生産台数は9,590千台と前年同期比3.2%の減少となりました。
このような需要環境のもと当社グループといたしましては、お取引先からのニーズを確実に捕捉し、北米や新興国を中心とした拡販活動を継続的に推進した結果、連結売上高は59,507百万円と前期比4,794百万円(8.8%)の増収となりました。
一方利益面におきましては、増収効果に加え、より一層の合理化等を推進いたしました結果、連結営業利益は8,080百万円と前期比513百万円(6.8%)の増益、連結経常利益は9,209百万円と前期比768百万円(9.1%)の増益、連結当期純利益については6,300百万円と前期比578百万円(10.1%)の増益となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。
(自動車関連等)
米国をはじめ新興国市場等にグローバル拡販を積極的に推進した結果、売上高は55,961百万円と前期比4,548百万円(8.8%)の増収となりました。一方利益面におきましては、収益改善活動をグループ一丸となって推進いたしました結果、営業利益は8,592百万円と前期比540百万円(6.7%)の増益となりました。
(医療機器)
開発販売した新製品が好調に推移いたしました結果、売上高は3,545百万円と前期比245百万円(7.5%)の増収となりましたが、昨年4月に実施された保険償還価格の影響に加え、販売促進費等の固定費が増加したことにより、営業利益は177百万円と前期比68百万円(27.9%)の減益となりました。


(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益9,209百万円および減価償却費3,456百万円等の収入要因がありましたが、有形固定資産の取得による支出5,966百万円および法人税等の支払額3,555百万円等の支出要因により、前連結会計年度末と比較して538百万円(3.4%)増加し、当連結会計年度末には16,356百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は7,746百万円(前期比3.3%減)となりました。前連結会計年度と比較して減少した主な要因は、法人税等の支払額の増加等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,001百万円(前期比28.5%減)となりました。前連結会計年度と比較して減少した主な要因は、定期預金の払戻による収入の増加等によるものであります。

なお、営業活動により得られたキャッシュ・フローと投資活動により使用したキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは2,745百万円となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2,476百万円(前期比742.7%増)となりました。前連結会計年度と比較して増加した主な要因は、自己株式の取得による支出の増加等によるものであります。