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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LOER (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社ファンケル 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当企業集団の研究開発活動は、当社および連結子会社が行っております。㈱アテニアおよびニコスタービューテック㈱につきましては、各社の商品企画に基づく研究開発業務を当社が有償で受託しております。
当企業集団は、当社総合研究所において、化粧品、栄養補助食品、発芽米および青汁に係る基盤技術研究ならびに製品開発研究活動を通じて、「安心・安全」を軸とした安全性・機能性研究を推進し、科学的根拠に基づいた製品開発を行っております。また、相談窓口に直接寄せられるお客様の「声」を集積し分析した「ヤッホーシステム」を製品開発に活かすとともに、国内外の多くの研究機関との共同研究や産官学連携事業への参画など、幅広い研究開発活動を行っております。研究者は、農学、薬学、理学など博士号取得者を含む総勢210名体制となっております。また、2019年8月にキリンホールディングス㈱と資本業務提携契約を締結したことに伴い、キリンR&D部門と共同研究プロジェクトを進めております。これまで両社がそれぞれ進めてきた研究領域について、それぞれ技術共有した上で、更なる研究成果を目指して化粧品素材開発、脳機能研究および腸内環境研究など多くの研究領域で共同プロジェクトを進めております。 当連結会計年度における研究開発関連費用の総額は3,145百万円であり、セグメントごとの研究開発活動は次のとおりであります。

(1) 化粧品関連事業

ファンケル化粧品およびアテニア化粧品の製品開発において、皮膚科学に基づく老化メカニズム研究や素材探索などの基礎研究から、安全性や有効性の研究、処方開発および容器開発など広範な領域における研究開発を行っております。
ファンケル化粧品では、創業以来続けてきた安心・安全という価値を実現するために、肌にストレスを与える可能性のある成分を排除する「無添加」にこだわり続けてきました。あらゆるストレスから肌を守り、肌内部の質の変化まで解明することで素肌の寿命を伸ばすための研究を重ねております。
2018年6月より順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所と共同研究講座「抗加齢皮膚医学研究講座」を開設し、加齢に伴う皮膚の老化メカニズムの解明とその対策方法の開発など、研究をさらに深耕させております。
また、キリンが保有する素材の化粧品への応用に関する共同研究により、白麹菌に含まれる成分「14-デヒドロエルゴステロール」に抗老化機能を確認し、アンチエイジング化粧品への応用を進めております。
当連結会計年度において、ファンケル化粧品では、「ゆらぎ肌」に着目し、現代特有の大気汚染やスマートフォン、パソコンのブルーライトなどのストレスで肌が荒れがちになる女性に向けてくすみのないクリアな肌に導くスキンケアブランド「AND MIRAI(アンドミライ)」を全面刷新、発売いたしました。
また、40年にわたる当社の肌細胞研究の成果を結集させたエイジングケア美容液「コアエフェクター」を開発、発売いたしました。肌細胞研究は加齢や活性酸素などのストレスで低下する「肌の土台となる力」に着目し、美しい肌の寿命を伸ばすことを目的に行ってまいりました。その成果として「コアエフェクター」に配合した「チオレドキシン」が肌内部の構造改善につながるコラーゲン線維の増加と弾性線維を伸長することを確認し、ハリや弾力を生み出す力があることを発見いたしました。
日本古来より髪に良いとされてきた伝承成分に着目し、日本人の髪質にこだわったヘアケアライン「艶衣-ツヤゴロモ-」を開発、発売いたしました。天然由来の伝承成分を配合し、本来の艶やかで絹の様にしなやかな美しい髪へ導きます。
また、㈱ツルハホールディングス(以下、「ツルハ」という。)のプライベートブランド「くらしリズム」で敏感肌用スキンケアライン「セラアクア」を共同開発いたしました。この共同開発では当社で培った敏感肌研究とツルハの現場での使用感テストによる意見を製品に取り入れております。
アテニア化粧品では、皮膚幹細胞の活性に重要な、表皮と真皮の両方の機能維持に関わる万能タンパク質「キンドリン」に着目し、これまでの肌の補修の領域を超えた美肌を再構築する美容クリーム「インナーエフェクター」をリニューアル、発売いたしました。
当事業における研究開発関連費用は1,675百万円であります。

(2) 栄養補助食品関連事業

当社では、栄養補助食品の製剤設計において「体内効率設計」のコンセプトに基づき機能を最大限に発揮させる処方、設計を行っております。成分の量だけでなく、身体の中で効率的に働くための溶け方や、吸収できるよう素材の選定から配合バランス、加工技術に至るまで、こだわった研究開発を行っております。また、従来から科学的根拠に基づいた栄養補助食品の機能性と安全性に関する研究に取り組んでおり、医薬品で義務付けされている臨床試験を自主的に行っております。そのため、2015年に始まった機能性表示食品制度にもいち早く対応し、多くの機能性表示食品を発売してまいりました。今後も確かな機能性と安全性を兼ね備えた機能性表示食品の開発を進めてまいります。
また、当社とキリンでは2020年1月より「脳機能」、「腸内環境」などの研究領域について共同研究プロジェクトを開始いたしました。両社の強みを生かした取り組みを進め、革新的なシナジー効果を創出してまいります。
さらに、当社とキリンおよび静岡県浜松市が協働し、嗅覚機能・自律神経活動と気分・ストレスの関連性を探索する調査研究を開始いたしました。「健康」に対する未充足ニーズの解消を進めるとともに、浜松市民の健康増進にも貢献してまいります。
当連結会計年度においては、2つの機能性関与成分を独自配合し、高めの血圧を下げる機能性表示食品「血圧サポート」をリニューアル、発売いたしました。不摂生な生活習慣や日常生活のストレスなど複数の要因で上昇する血圧に対して、「トリペプチドMKP(メチオニン-リジン-プロリン)」と「γ-アミノ酪酸(GABA)」を新配合いたしました。
機能性表示食品「尿酸サポート」について、新たに臨床試験を実施して、従来の働きである「高めの尿酸値を下げる」機能に加え、1回摂取することで「食事のプリン体による尿酸値の上昇を抑える」新機能を確認いたしました。新たな機能性表示として「食事による尿酸値の上昇が気になる」という文言を新たにパッケージに追加いたしました。
食事の糖や脂肪の吸収を抑え、脂肪の代謝を助け消費しやすくする機能性表示食品「大人のカロリミット」をリニューアル、発売いたしました。お茶の花のつぼみに多く含まれ、脂肪の吸収阻害に高い機能を持つ「茶花サポニン」をはじめ「桑の葉イミノシュガー」「キトサン」の3つの成分が糖や脂肪の吸収を抑え、また配合した「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」が、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることを確認いたしました。
また、健康な人の免疫機能の維持に役立つ機能性表示食品「免疫サポート」を開発、発売いたしました。キリンが開発した独自素材「プラズマ乳酸菌」は免疫の司令塔である「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」に働きかけ、免疫機能の維持に役立つことが報告されております。「プラズマ乳酸菌」を1,000億個配合のほか、「ビタミンC」と「ビタミンD」も配合し、当社独自の発泡技術を用いたチュアブルタイプの剤型で美味しく、口内が爽やかに潤います。
当社の20年以上のコラーゲン研究の成果を活かした体の中から美しさにアプローチする美容サプリメント「ディープチャージ コラーゲン」シリーズをリニューアル、発売いたしました。「HTCフィッシュコラーゲン」に加え、コラーゲン量だけでなく、良質な美しいコラーゲンであることが重要という考えから「イソクエルシトリン」を新たに配合いたしました。
また、人々の健康や美容に向き合ってきた当社と、おいしくて安全・安心な飲料を提供するキリンがお互いの強みを生かした共同開発商品として、忙しい女性のために新しい美容習慣を提案する「キリン×ファンケル BASE(ベース) ピーチ&ザクロ」を開発、発売いたしました。当社独自の組み合わせである「HTCコラーゲン」と「バラつぼみエキス」に「ビタミンC」を配合し、ほどよい甘さと酸味を楽しめるピーチ&ザクロフレーバーを採用した、すっきりと飲めるフレーバーウォーターであります。また、女性を中心に高い支持を受けている当社の「カロリミット」と、キリンの食事に合う爽快な味わいを実現している「ノンアルコールチューハイ氷零」の両ブランドの特長を生かした「キリン×ファンケル ノンアルコールチューハイ氷零 カロリミット レモン/グレープフルーツ」を共同開発、発売いたしました。
当事業における研究開発関連費用は1,321百万円であります。


(3) その他関連事業

「毎日の食卓から健康を支える」をコンセプトに、発芽米や青汁を中心においしさと機能性を兼ね備えた商品開発を進めております。
当連結会計年度におきましては、普段のごはんを置き換えるだけで、手軽に生活習慣対策ができるパックごはんである、機能性表示食品「食後の血糖値や中性脂肪が気になる方のごはん」を開発、発売いたしました。発芽米ともち麦を絶妙なバランスで配合し、香ばしく深みのある味わいに仕上げております。機能性関与成分として「難消化性デキストリン」を配合し、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑え、食後の血糖値や血中中性脂肪値の上昇を穏やかにする働きがあります。
当事業における研究開発関連費用は148百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01046] S100LOER)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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