株式会社フジコー 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和による円高是正と株価上昇を背景に、輸出企業を主体として企業収益や雇用環境の改善が見られ、また、年度後半には消費税増税前の駆け込み需要によって個人消費が増加するなど、回復基調で推移しました。世界経済は、欧州の債務問題やウクライナの政情不安、中国、インド等の成長の減速等、依然弱さがみられるものの、米国景気の回復等、持ち直しの兆しが見られました。
このような状況のもと、当社グループとしましては、如何なる環境変化にも対応して持続的発展を遂げられるよう、全力を使って付加価値を創出する、を基本方針に、品質の向上、原価低減、人材の適正配置を運営方針に掲げ、全社一丸となってその実践にあたってまいりました。新分野の開拓や新製品の開発はもとより生産体制等の整備を図り、独自性のある製品やコスト競争力のある製品を提供してまいりました。また、2013年2月に設立したインドネシア現法における生産体制も整い、海外の事業展開の基盤強化を図ってまいりました。
これらの結果、当連結会計年度における業績につきましては、売上高は93億52百万円(前連結会計年度比110.1%)となりました。
利益面におきましては、海外現地法人PT.FUJIKO INDONESIAの設立に伴う経費負担や原材料価格の高騰、電力料金の値上げ等があったものの、採算性の見直しや一般管理費の削減等に努めた結果、営業利益は21百万円(前連結会計年度は営業損失1億57百万円)、経常利益は1億55百万円(前連結会計年度は経常損失27百万円)となりました。
なお、当期純利益につきましては、37百万円(前連結会計年度比114.7%)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
環境・エネルギー資材
環境資材については、耐熱フィルターを中心に環境資材関連の受注が引き続き好調に推移しました。また、エネルギー資材については市況の回復等により販売は堅調に推移しました。その結果、環境・エネルギー資材事業では、売上高は18億84百万円(前連結会計年度比121.3%)、セグメント利益は2億98百万円(前連結会計年度比134.0%)となりました。
工業資材
工業資材については、OA機器用、各種産業用資材ともに市況は安定傾向にあり、販売は堅調に推移しました。その結果、工業資材事業では、売上高は33億1百万円(前連結会計年度比110.5%)、セグメント利益は6億83百万円(前連結会計年度比138.4%)となりました。
建装・自動車資材
建装資材については、展示会等の各種カーペットの受注を中心に堅調に推移しました。また、自動車資材についても、受注は安定しており販売は堅調に推移しました。その結果、建装・自動車資材事業では、売上高は35億28百万円(前連結会計年度比105.3%)、セグメント利益は5億14百万円(前連結会計年度比156.1%)となりました。
その他
その他事業については、電気資材、衣料資材、帽子帽材等ともに、販売ルートの強化及び新規市場の開拓に積極的に取組みました。その結果、その他事業では、売上高は6億37百万円(前連結会計年度比106.3%)、セグメント利益は1億18百万円(前連結会計年度比137.1%)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下資金)は17億37百万円と前連結会計年度に比べて3億65百万円(26.6%)増加しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、92百万円(前連結会計年度比80.0%減少)となりました。
これは主に、減価償却費3億23百万円、売上債権の増加額4億73百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、40百万円(前連結会計年度比95.9%減少)となりました。
これは主に、定期預金の預入による支出4億70百万円、定期預金の払戻しによる収入6億70百万円、有形固定資産の取得による支出2億18百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果得られた資金は、3億15百万円(前連結会計年度は2億2百万円減少)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入7億30百万円、長期借入金の返済による支出1億50百万円、社債発行による収入1億円、社債償還による支出3億円、配当金の支払額37百万円等によるものであります。