株式会社マルヨシセンター 業績等の概要 (2014年2月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策により回復の動きが見られたものの、円安に伴う原材料の上昇や消費税増税を控えるなど、個人消費を中心とした先行き不透明感は拭い切れない状況となっております。
当スーパーマーケット業界におきましては、業界や業態を超えた競争は依然続いており、消費マインドにおきましても所得環境の改善の遅れもあり、食品等の生活必需品においては、消費者の節約志向による慎重な購買姿勢が強く、楽観視できない状況が続いております。
このような状況のもと、当社では「健康とおいしさ」を基本理念に、当社独自商品や旬の素材を使ったお弁当・惣菜類の展開等を強化するとともに、お客様への試食コーナーを増やすなど積極的な働きかけを行っております。店舗展開では、6月には茜町店(香川県高松市)の食品売場を増床し、多様な顧客ニーズに対応できる店舗に大規模な改装を行いました。この他に、松縄店(香川県高松市)と渭北店(徳島県徳島市)においても、顧客のニーズに対応した部分改装を行いました。その他の取り組みでは、電気料金の値上がりに対応し、省エネ設備を導入いたしました。
また、当第3四半期では、商品の価格表記の見直しを行いました。メーカー希望小売価格ベースの価格と市場価格に合わせ毎日販売している価格(実売価)が乖離していた約3,000アイテムについて価格表記を実売価に統一し、お客様によりわかりやすくお買い物をしていただける価格表記といたしました。この価格表記の変更により、商品在庫が約1億円減少し、損益面ではキャッシュ・フローの減少を伴わない売上総利益の減少(同額)となりました。
このような取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は399億28百万円(前期比0.3%増)と順調に推移しましたが、前述の価格表記変更による売上総利益の減少と茜町店の改装時の休業による減収及び一時費用の発生等が影響し、営業利益は4億28百万円(前期比39.7%減)、経常利益は2億1千万円(前期比49.3%減)、当期純利益は5千万円(前期比3億18百万円の改善)となりました。

(注) 金額に消費税等は含まれておりません。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動により8億47百万円の増加となりましたが、投資活動により5億71百万円、財務活動により3億66百万円減少いたしました。
この結果、現金及び同等物は、9千万円減少し、当連結会計年度末残高は5億77百万円(前期比13.6%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、8億47百万円(前期比13.0%減)となりました。その主な内訳は、仕入債務の減少34百万円、未払消費税等の減少32百万円などの減少の一方で、税金等調整前当期純利益1億64百万円、キャッシュアウトを伴わない減価償却費7億27百万円などがあったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、5億71百万円(前期比400.3%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出5億52百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、3億66百万円(前期比48.8%減)となりました。これは主に長期・短期をあわせた借入金が3億45百万円減少したことなどによるものであります。