有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LKLI (EDINETへの外部リンク)
株式会社メガチップス 研究開発活動 (2021年3月期)
当社グループは、「独自のアナログ・デジタル技術をベースとしたシステムLSI及び当該製品を利用したソリューションを提供すること」を方針として掲げ、積極的に研究開発活動を進めております。
技術革新の著しい成長機器市場において、競争優位性を確保し維持するため、この分野におけるLSI開発の知識とアプリケーションの知識を併せ持つ技術者が顧客やマーケットの要求をいち早く的確に把握し、独創的なアルゴリズム(データの処理手順あるいは手続きや処理方法)やアーキテクチャ(アルゴリズムを実現するためのソフトウェアやハードウェア構成)を開発することにより、製品の競争力と独自性の確保を図っております。
また、経営戦略上、特許権等の工業所有権による知的所有権の保護を重視しております。当連結会計年度末における工業所有権の所有状況並びに工業所有権のうち特許権の国別の所有状況は、次のとおりであります。
工業所有権所有状況 | 2021年3月31日現在 | ||
特許権 | 商標権 | 合計 | |
取得済み件数 | 840 | 34 | 874 |
出願中件数 | 81 | 4 | 85 |
合計 | 921 | 38 | 959 |
特許権地域別所有状況 | 2021年3月31日現在 | |||||
日本 | 北米 | アジア (日本を除く) | EU | その他 | 合計 | |
取得済み件数 | 433 | 336 | 48 | 23 | - | 840 |
出願中件数 | 48 | 15 | 6 | 6 | 6 | 81 |
合計 | 481 | 351 | 54 | 29 | 6 | 921 |
当社グループでは従業員の過半数が研究開発に従事しており、当社及び子会社の開発部門において、他社製品との差別化を実現するアナログ・デジタル技術をベースとしたシステムLSI、システムLSI向けIP(設計資産)などに関連する以下の課題を中心に研究開発を進めております。
・基礎研究 :画像圧縮伸張、画像処理・通信に関するアルゴリズム、アーキテクチャ開発、各プロセス世代におけるLSI製品のデジタル設計プラットフォーム、ミックスド・シグナルIPの開発
・LSI製品の開発 :ゲーム機等エンターテインメント機器向けLSI、オーディオ・ビジュアル機器向けLSI、デジタルカメラ向け等画像処理用LSI、画像処理システムLSI用IP、光通信向けデータ処理LSI、有線通信向けLSI、アナログフロントエンドLSI、車載向け高速有線通信向けLSIの開発
当連結会計年度における研究開発費の総額は、3,058百万円となりました。研究開発の主要テーマ、研究開発成果については次のとおりであります。
なお、当社は単一の事業セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
① 任天堂㈱製ゲーム機向けゲームソフトウェア格納用LSI
任天堂㈱製ゲーム機向けの、大容量、低消費電力を実現したゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)を、引き続き多品種開発いたしました。
② 光通信向けIP、LSIの開発
光通信ネットワークのアクセス方式で、5G等次世代無線網でも重要な役割が期待されているPON(Passive Optical Network)の次世代システムに向け、最新の低消費電力16nmプロセスを採用した10Gbps(毎秒100億ビット)超高速SerDes(Serializer/Deserializer)IPを搭載した顧客ASICの開発が完了し、量産移管いたしました。今後も、本IPを集積した次世代高性能PONシステムASIC製品の受注に向け取り組んでまいります。
③ 有線(撚り対線、同軸線、電源線)マルチホップ通信向けLSIの開発
本製品の特徴である、電力線を含むあらゆる既存配線を活用した通信のIP化、高速化、長距離化、セキュリティの強化の有効性が、顧客の様々なアプリケーションで実証されております。特に、太陽光パネルや、風力発電といった「再生可能エネルギー」関連システムでの採用・検討が進んでおります。
④ 車載向け高速有線通信向けLSIの開発
自動車は自動運転、電動化、コネクテッドという大きな変革期に入っています。その中で重要な要素の1つが高速通信技術であります。当社では100Mbps Ethernet PHYの開発を終え、国内大手Tier1ベンダー様とも協調しながら10Gbpsを超える車載向け有線通信技術及び製品の開発を進めております。また、製品展開としてL2スイッチのような上位側の機構を取り込んだ製品の横展開及びセキュリティ対応のような要素技術開発を行い、今後の車載領域でのビジネス拡大を目指した取り組みを並行して実施しております。これらの技術は車載に限らずM2Mでの通信が必要となる産業系、インフラ系への応用の可能性も期待されており、社内既存技術との融合も含め、車載以外への展開、適用を目指した活動も進めてまいります。
⑤ 5G基地局およびメトロ・コアネットワーク向け光トランシーバの開発サポート
本格普及が始まる5G スタンドアロン対応の基地局向け次世代LSI、日本が高い国際競争力を持つメトロ・コアネットワークやデータセンター向けの光トランシーバLSIの心臓部には、数GSps~ 100GSps(GSps = 毎秒ギガサンプルのサンプリングレート)に及ぶ最先端のアナログ・デジタルコンバーター回路(ADC)とデジタル・アナログコンバーター回路(DAC)が必要で、世界が凌ぎを削っている分野でもあります。当社では、通信インフラ分野のビジネスで長年培ってきたグローバルな最先端アナログ技術を有するパートナーと共に、顧客の次世代LSI仕様にミートする高性能ADC/DACなどの要素技術開発から次世代のLSI開発を最先端ウエハープロセスでサポートすることで、6G世代に向けての顧客の製品競争力の維持・向上に寄与いたします。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02042] S100LKLI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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