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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100BUHO

有価証券報告書抜粋 株式会社メディア工房 業績等の概要 (2017年8月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、各種政策を背景に雇用環境並びに企業収益が改善され、緩やかながらも景気回復の傾向となりましたが、設備投資においては依然として慎重な姿勢が続きました。一方で、中国をはじめとする新興国の景気下振れに対する懸念や、米国新政権の政策運営が世界経済に与える影響が不安視されており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの中心事業であるデジタルコンテンツビジネスにおいては、スマートフォンの普及の他、IoTデバイス数の増加等により、その市場規模は引き続き拡大し、2016年で前年比14.5%増である5兆619億円、その内モバイルコンテンツ市場は前年比20.0%増である1兆8,757億円(注1)となっており、今後もMR(注2)、VR等の技術進化によるコンテンツへの付加価値の創出により、ますます市場拡大するものと思われます。
このような事業環境の中、当社グループは、全社横断的な体制を構築することで占いコンテンツの制作体制及び収益構造を再構築する他、ゲームセカンダリー案件の獲得に向けた営業強化、AI、VR等の最先端技術を活用する事業への先行投資など、引き続き積極的な事業活動を行ってまいりました。特にVR分野に関しては、海外の技術会社との連携を深め、来期以降の収益化に向けて着実に邁進いたしました。また、当社においては、株主への利益還元、並びに当社事業活動の一層の活性化及び円滑性の向上を目的として、2017年4月18日から2017年5月18日までの期間において、自己株式の取得を行っております。
当連結会計年度においては、電話占い事業が順調に業績を伸ばしたものの、既存占いコンテンツの売上不振、及び前期並びに当期リリースを行った「OBOKAID'EM」タイトルの早期償却により、連結売上高前年比増ではあるものの、連結営業損失を計上することとなりました。さらに、当連結会計年度においては、来期以降の収益の拡大を目的として、現在進行中の案件を含め各事業内容を厳に精査し、子会社ルイスファクトリーにおける制作途上ゲームを償却する他、不採算事業として、当社ゲームブランドである「OBOKAID'EM」、並びにO2O事業の撤退を決定し、特別損失合計232百万円を計上いたしました。
以上の結果、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高2,251百万円(前年同期比16.0%増)、営業損失31百万円(前年同期は営業利益26百万円)、経常損失45百万円(前年同期は経常損失60百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失110百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失139百万円)となりました。

セグメント別の業績は、次のとおりであります。
① 占いコンテンツ事業
占いコンテンツ事業においては、アジア諸国市場への展開の他、ユーザーの流入経路や広告に関して見直す等、集客構造並びに収益体制の再構築を進めてまいりました。2017年7月には「女性向けコラム×無料占い」を特徴とした占いサイト「カナウ」をリリースし、2017年9月末日において約270万ページViewを獲得しており、本報告書提出日現在も順調に増加しております。電話占い事業においては、既存の電話による占いサービスの他、LINE株式会社の提供する各種占いサービスへのコンテンツ及び占い師の提供を強化したことに伴い、第2四半期連結会計期間以降、緩やかながらも増収が続く結果となりました。その他、当連結会計年度におきましては、国内のみならず海外人気キャラクターとのIPコラボレーション(注3)を行い、アプリ配信数の増加に注力いたしました。
こうした各施策により、第4四半期連結会計期間においては売上回復傾向が見られたものの、当連結会計年度といたしましては、既存占いコンテンツにおける会員数の減少、並びに集客数の伸び悩みや、キャリアの方針による広告掲載ルールの変更に伴うIPコラボレーションアプリの短命化により、収益ともに前年を下回る結果となり、当社グループの当連結会計年度における占いコンテンツ事業の売上高は1,755百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は500百万円(前年同期比18.0%減)となりました。

② ゲームコンテンツ事業
当社グループのゲームコンテンツ事業は、「OBOKAID'EM」「ブルークエスト」「ルイスファクトリー」の3ブランドでゲーム制作及び配信を行ってまいりました。当連結会計年度においては、特に子会社ルイスファクトリーにおけるセカンダリー事業に注力し、2016年9月の事業譲受以降、譲受タイトルの他、新たに『イグドラシル戦記~世界樹の騎士団~』『バハムートブレイブ』計2本の運用を開始いたしました。セカンダリー新規運営本数が計画を下回ったことから、当初の予測には達しなかったものの、当該新規運用タイトルが、当社グループのゲームコンテンツ事業の収益に一定の寄与を見せております。

一方で、「OBOKAID'EM」においては、売上不調が引き続いたことが影響し、前連結会計年度にリリースを行ったタイトルを早期償却することとなりました。これを受けて、当社では「OBOKAID'EM」を不採算部門として撤退することを決定し、特別損失168百万円を計上しております。また、合わせてゲームコンテンツ事業に関しては各案件の徹底的な見直しを行い、ルイスファクトリーにおいても、冬頃リリース予定であった、セカンダリー案件で取得したIPを活用した新規タイトルを含む、制作途上ゲームを償却することを決定いたしました。
以上の結果、当連結会計年度におけるゲームコンテンツ事業の売上高は492百万円(前年同期比542.4%増)となり、営業損失は89百万円(前年同期は営業損失109百万円)となりました。

③ その他
新規事業におきましては、引き続きAI、VR等の最先端技術を活用した事業への参入及び先行投資を行ってまいりました。AI事業「found it Project」においては、データ解析・システム構築を進める他、勉強会の開催を通じて人材の確保、認知度の向上を図り、VR事業においては、米国法人である DoubleMe,Inc. との共同事業に関してプロジェクトの準備を進める他、中国のVR端末開発企業である小派科技(上海)有限責任公司(本社:上海、CEO:翁 志彬)と、日本における同社製品の販売総代理店業務に関する業務提携契約を締結するなど、着実に事業を推進してまいりました。また、2017年9月には、当社100%出資で中国法人を設立し、上海で中国法人とのインターネットの運営配信に伴う業務提携強化に向けた体制整備を行っております。いずれも現時点においては収益段階には至らないものの、来期以降の当社事業並びに業績において重要な役割を果たすものと考えております。
以上の結果、当連結会計年度におけるその他事業の売上高は3百万円(前年同期比83.1%減)となり、営業損失は20百万円(前年同期は営業損失61百万円)となりました。

注)1.総務省「情報通信白書2017年版」によっております。
2.MR:Mixed Reality 複合現実
3.KDDI 株式会社及び沖縄セルラー電話株式会社が提供する「au スマートパス」、ソフトバンク株式会社が提供する「App Pass」に提供しております。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して491百万円増加し、2,226百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金の額は、289百万円(前連結会計年度は196百万円の増加)となりました。
主な増減要因は税金等調整前当期純損失173百万円、減価償却費102百万円、事業整理損227百万円及び前渡金の減少117百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により増加した資金の額は、277百万円(前連結会計年度は363百万円の減少)となりました。
主な増減要因は、有形固定資産の売却による収入318百万円、無形固定資産の取得による支出118百円、関係会社株式の売却による収入186百万円及び事業譲受による支出110百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金の額は、74百万円(前連結会計年度は10百万円の増加)となりました。
主な増減要因は、長期借入金の借入による収入900百万円、長期借入金の返済による支出772百万円及び自己株式の取得による支出279百万円であります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05622] S100BUHO)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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