有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CNQ6
株式会社モバイルファクトリー 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年12月期)
文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであります。
当連結会計年度末の総資産は2,559,844千円となり、前連結会計年度末と比較して331,103千円増加いたしました。主な要因としましては、位置情報連動型ゲームの売上好調に伴う売掛金の回収高の増加による現金及び預金の増加(前連結会計年度末比340,841千円増)、位置情報連動型ゲームの売上好調による売掛金の増加(前連結会計年度末比44,331千円増)等が挙げられます。
(注) 当社は2016年10月1日付で普通株式1株につき2株、2017年7月1日付で普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割を行っており、1株当たり当期純利益は、当該株式分割が前連結会計年度の期首に行われたと仮定して算定しております。
コンテンツサービスは、自社で運営している各着信メロディサービスは緩やかに課金会員数が減少しております。
一方、ソフトバンク株式会社のアプリ取り放題サービス、KDDI株式会社のスタメロ - スタンプ&メロディとり放題サービスが堅調に推移したことにより、コンテンツサービス全体において前連結会計年度比で増加しております。
ソーシャルアプリサービスのうち、スマートノベルは、位置情報連動型ゲームへの集中によりリソースの大幅縮小を行い減少しております。
一方、位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」が前連結会計年度以上に好調に推移したことにより大幅に増加しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して増加となっております。
これは、主に位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」において、コラボイベントやタイアップを実施したこと等により許諾料等の費用が増加いたしました。また、新規位置情報連動型ゲームの開発を中止したことで、その他経費が増加しております。
これは、スマートノベルの売上高減少等により回収代行手数料が減少いたしましたが、位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」のユーザー獲得のための広告宣伝費の増加、管理部門の維持コストの増加等によるものであります。
当連結会計年度における営業外費用は13,572千円(前連結会計年度比484,614.3%増)となりました。主な内訳は東京証券取引所市場第一部への市場変更に伴う株式公開費用13,571千円であります。
以上の結果を受け、当連結会計年度の営業利益は736,040千円(前連結会計年度比20.5%増)、経常利益は722,632千円(前連結会計年度比18.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は511,238千円(前連結会計年度比24.2%増)となりました。
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて340,841千円増加し、1,773,352千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
そのため、当社グループにおいてはサービスの拡張、優秀な人材の採用等を行うとともに、リスクマネジメントを行い、リスク要因を分散し、リスクの発生を抑えて適切に対応してまいります。
そのような中、当社グループは、「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること。それがモバイルファクトリーの存在意義である」の使命(Mission)のもと、ユーザーにモバイルサービスを提供してまいりました。当社グループは、短期目標として国産の位置情報連動型ゲームで日本一を目標に掲げております。当該目標達成のため位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」に注力してまいります。
また、当社グループの今後の企業価値向上のために、ブロックチェーン関連サービスの開発に着手しております。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、当社グループが採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。なお、連結財務諸表には、将来に対する見積り等が含まれており、これらは過去実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づく当社グループの判断によるものでありますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。(2) 財政状態の分析
前連結会計年度 (2016年12月31日) | 当連結会計年度 (2017年12月31日) | 増減額 | 前年同期比 | |
流動資産(千円) | 2,038,842 | 2,431,229 | 392,387 | 119.2% |
固定資産(千円) | 189,898 | 128,614 | △61,283 | 67.7% |
資産合計(千円) | 2,228,740 | 2,559,844 | 331,103 | 114.9% |
流動負債(千円) | 382,032 | 324,975 | △57,057 | 85.1% |
固定負債(千円) | 11,401 | 11,477 | 75 | 100.7% |
負債合計(千円) | 393,434 | 336,452 | △56,981 | 85.5% |
純資産合計(千円) | 1,835,306 | 2,223,391 | 388,085 | 121.1% |
当連結会計年度末の総資産は2,559,844千円となり、前連結会計年度末と比較して331,103千円増加いたしました。主な要因としましては、位置情報連動型ゲームの売上好調に伴う売掛金の回収高の増加による現金及び預金の増加(前連結会計年度末比340,841千円増)、位置情報連動型ゲームの売上好調による売掛金の増加(前連結会計年度末比44,331千円増)等が挙げられます。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の合計は2,431,229千円(前連結会計年度末比392,387千円増)となりました。主な要因としましては、位置情報連動型ゲームの売上好調に伴う売掛金の回収高の増加による現金及び預金の増加(前連結会計年度末比340,841千円増)、位置情報連動型ゲームの売上好調による売掛金の増加(前連結会計年度末比44,331千円増)によるものであります。(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の合計は128,614千円(前連結会計年度末比61,283千円減)となりました。主な要因としましては、減価償却費の計上による無形固定資産の減少、減価償却費の損金認容による繰延税金資産の取り崩しによるものであります。(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の合計は324,975千円(前連結会計年度末比57,057千円減)となりました。主な要因としましては、賞与引当金の減少、中間納付等による未払法人税等の減少によるものであります。(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の合計は11,477千円(前連結会計年度末比75千円増)となりました。これは、資産除去債務の時の経過に伴う増加によるものであります。(純資産)
当連結会計年度末における純資産の合計は2,223,391千円(前連結会計年度末比388,085千円増)となりました。 主な増減内容としましては、ストックオプションの行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ2,156千円増加いたしました。利益剰余金につきましては383,884千円増加いたしました。これは、剰余金の配当により127,353千円減少いたしましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により511,238千円増加しております。(3) 経営成績の分析
前連結会計年度 (自 2016年1月1日 至 2016年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年1月1日 至 2017年12月31日) | 増減率 | |
売上高(千円) | 2,072,096 | 2,437,809 | 17.6% |
営業利益(千円) | 611,041 | 736,040 | 20.5% |
経常利益(千円) | 611,816 | 722,632 | 18.1% |
親会社株主に帰属する 当期純利益(千円) | 411,524 | 511,238 | 24.2% |
1株当たり当期純利益(円) | 43.64 | 54.18 | 24.1% |
(注) 当社は2016年10月1日付で普通株式1株につき2株、2017年7月1日付で普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割を行っており、1株当たり当期純利益は、当該株式分割が前連結会計年度の期首に行われたと仮定して算定しております。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は2,437,809千円(前連結会計年度比17.6%増)となりました。コンテンツサービスは、自社で運営している各着信メロディサービスは緩やかに課金会員数が減少しております。
一方、ソフトバンク株式会社のアプリ取り放題サービス、KDDI株式会社のスタメロ - スタンプ&メロディとり放題サービスが堅調に推移したことにより、コンテンツサービス全体において前連結会計年度比で増加しております。
ソーシャルアプリサービスのうち、スマートノベルは、位置情報連動型ゲームへの集中によりリソースの大幅縮小を行い減少しております。
一方、位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」が前連結会計年度以上に好調に推移したことにより大幅に増加しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して増加となっております。
(売上原価)
当連結会計年度における売上原価は856,106千円(前連結会計年度比17.7%増)となりました。これは、主に位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」において、コラボイベントやタイアップを実施したこと等により許諾料等の費用が増加いたしました。また、新規位置情報連動型ゲームの開発を中止したことで、その他経費が増加しております。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は845,662千円(前連結会計年度比15.3%増)となりました。これは、スマートノベルの売上高減少等により回収代行手数料が減少いたしましたが、位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」のユーザー獲得のための広告宣伝費の増加、管理部門の維持コストの増加等によるものであります。
(営業外損益)
当連結会計年度における営業外収益は163千円(前連結会計年度比79.0%減)となりました。主な内訳は、受取利息15千円、受取賃貸料92千円であります。当連結会計年度における営業外費用は13,572千円(前連結会計年度比484,614.3%増)となりました。主な内訳は東京証券取引所市場第一部への市場変更に伴う株式公開費用13,571千円であります。
(特別損益)
前連結会計年度及び当連結会計年度において特別利益はございません。当連結会計年度において特別損失は、サーバー等の固定資産除却損の計上により997千円であります。以上の結果を受け、当連結会計年度の営業利益は736,040千円(前連結会計年度比20.5%増)、経常利益は722,632千円(前連結会計年度比18.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は511,238千円(前連結会計年度比24.2%増)となりました。
(4) キャッシュ・フローの状況の分析
前連結会計年度 (自 2016年1月1日 至 2016年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年1月1日 至 2017年12月31日) | 増減額 | |
営業活動による キャッシュ・フロー(千円) | 437,465 | 544,318 | 106,853 |
投資活動による キャッシュ・フロー(千円) | △77,550 | △69,419 | 8,130 |
財務活動による キャッシュ・フロー(千円) | △43,440 | △134,057 | △90,617 |
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて340,841千円増加し、1,773,352千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、544,318千円となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益721,634千円、減価償却費の計上69,918千円であり、主な支出要因は、売上債権の増加44,331千円、賞与引当金の減少39,335千円及び法人税等の支払額221,565千円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△69,419千円となりました。主な支出要因は、当社サービスの開発に当たり発生したソフトウエア仮勘定及びコンテンツ仮勘定等の増加による無形固定資産の取得による支出65,918千円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△134,057千円であります。収入要因は、ストックオプションの行使に伴う新株の発行4,312千円であり、主な支出要因としましては、配当金の支払124,685千円であります。(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、モバイル関連市場の変化や他社との競争力、コンプライアンスと内部管理体制、関連する法的規制、自然災害等様々なリスク要因が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社グループにおいてはサービスの拡張、優秀な人材の採用等を行うとともに、リスクマネジメントを行い、リスク要因を分散し、リスクの発生を抑えて適切に対応してまいります。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は「わたしたちが創造するモノを通じて、世界の人々をハッピーにすること」をミッションに掲げ、グループ全体として各種の経営施策に取り組んでおります。そのためには、開発力、品質管理力の強化、ユーザー数の拡大、継続率の維持向上、サービスの安定稼動及び位置情報連動型ゲームの拡大といった事業面と内部管理体制の強化といった組織面の双方の強化を図り、事業展開を行ってまいります。また、新しい事業としてブロックチェーン関連サービスに参入し、更なる企業価値向上に努めたいと考えております。(7) 経営戦略の現状と見通し
当社グループが事業展開しているモバイル分野は、技術革新等もあり、より高機能、高品質及び高演出なサービスをユーザーが受けられる状況になっております。そのような中、当社グループは、「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること。それがモバイルファクトリーの存在意義である」の使命(Mission)のもと、ユーザーにモバイルサービスを提供してまいりました。当社グループは、短期目標として国産の位置情報連動型ゲームで日本一を目標に掲げております。当該目標達成のため位置情報連動型ゲームの「ステーションメモリーズ!」に注力してまいります。
また、当社グループの今後の企業価値向上のために、ブロックチェーン関連サービスの開発に着手しております。
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