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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CNU0

有価証券報告書抜粋 株式会社ユーザベース 事業の内容 (2017年12月期)


沿革メニュー関係会社の状況


(1)事業の概要
当社及び当社の関係会社(以下、「当社グループ」という。)は、ミッションとして「経済情報で、世界をかえる」を掲げ、世界中の経済情報を人とテクノロジーの力で整理・分析・創出することで、人々の生産性を高め、創造性を解放し、世界中の意思決定を支えるプラットフォームを作りあげたいと考えております。
当該ミッションを果たすために、当社グループは、BtoBサービスである企業・業界分析を行うビジネスパーソンのためのオンライン情報プラットフォーム「SPEEDA」及び、BtoCサービスであるソーシャル経済メディア「NewsPicks」の2つの主要事業を運営しております。なお、当該2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。また、当社グループは、当社、子会社6社(国内子会社3社(株式会社ニューズピックス、株式会社ジャパンベンチャーリサーチ、株式会社FORCAS)、海外子会社3社(Uzabase Asia Pacific Pte. Ltd.、Uzabase Hong Kong Limited、上海優則倍思信息科技有限公司)及び関連会社2社(株式会社ミーミル、NewsPicks USA, LLC)で構成されております。なお、「SPEEDA」事業は当社、国内子会社2社及び海外子会社3社が、「NewsPicks」事業は株式会社ニューズピックスが運営しております。

■「SPEEDA」事業
「SPEEDA」は、企業・業界分析を行うすべてのビジネスパーソンのための法人向けオンライン情報プラットフォームであります。金融機関・コンサルティングファーム・会計ファームの他、事業会社を顧客とし、顧客の所在地は2017年12月末現在、日本国内のみならずアジア諸国を中心として世界13ヶ国にわたります。インターネットが接続できる環境であれば、いつでも「SPEEDA」を利用することができます。利用者は、「SPEEDA」を通じ、世界200ヶ国以上をカバーした企業の財務、株価データ、560を超える業界の地域別の分析レポートの他、統計データ、経済ニュース、M&A情報など、幅広いビジネス情報にワンストップでアクセスすることができます。また、「SPEEDA」はサービス利用者の目線に立った開発を追求しており、利用者は直観的な操作によりサービスを利用することが可能であります。

なお、「SPEEDA」のサービスの特徴については以下のとおりであります。

① 世界の企業・業界情報の統合プラットフォーム
世界200ヶ国以上、580万社以上の上場・未上場企業データの他、統計データ、M&A情報などの経済情報にワンストップでアクセスできます。また、当社の専属アナリストによる560を超える業界の地域別分析レポートにより、業界の概要から市場、競争環境を短時間で把握することができます。

② 直観的なインターフェースによる操作性
説明書が必要ない、直観的な操作性により、必要とする世界中の企業・産業データを簡単に探すことができます。また、データはそのまま「SPEEDA」上で編集、加工できる他、ワンクリックでExcel、PowerPointやPDF等、必要な形式にダウンロードすることができます。

③ アナリストによる分析・リサーチ支援
専門のコンサルタントや業界のアナリストに、より付加価値の高い分析、リサーチ業務を依頼することができます。テクノロジーと専門家の力を組み合わせることで、お客さまのナレッジワーク(注1)を幅広く支援します。

「SPEEDA」の契約単位はIDであり、「SPEEDA」の主な収入源は、利用者から毎月受領する、「SPEEDA」の契約ID数に係る月額の定額利用料金であります。この他、オプション機能の契約によって追加で発生する月額のオプション利用料金、他社の提供する企業のクレジットレポート(注2)・業界レポートの購入に応じて課金されるレポート料金も「SPEEDA」の収入源となっております。

(注)1.ナレッジワークとは、知識により付加価値を生み出す業務のことを指します。
2.クレジットレポートとは、企業の信用情報に関するレポートを指します。

「SPEEDA」の基本契約の契約ID数の推移は、以下のとおりであります。
国内ID数海外ID数合計ID数
2012年3月末394394
2012年6月末434434
2012年9月末488488
2012年12月末515515
2013年3月末550550
2013年6月末603603
2013年9月末638638
2013年12月末6925697
2014年3月末73322755
2014年6月末79140831
2014年9月末84544889
2014年12月末88949938
2015年3月末91554969
2015年6月末968681,036
2015年9月末1,019821,101
2015年12月末1,0801031,183
2016年3月末1,1271221,249
2016年6月末1,2561371,393
2016年9月末1,3051461,451
2016年12月末1,4041681,572
2017年3月末1,4731791,652
2017年6月末1,5931871,780
2017年9月末1,7052011,906
2017年12月末1,8272222,049

(注)契約IDとは、「SPEEDA」を利用する際のユーザーアカウント数を示し、1顧客につき複数IDを契約していることもあるため、上記の契約ID数は顧客数とは異なります。なお同一法人であっても、事業所や部署ごとに別契約を締結している場合があります。

「SPEEDA」において、主に以下の情報の取得及び機能の利用が可能です。

①業界情報
各業界のオリジナル業界レポートを閲覧することができます。560を超える業界のオリジナル業界レポートが格納されており、地域は、日本のみならず、中国、香港、台湾、シンガポールなどアジア諸国を中心に世界各国をカバーしております。オリジナル業界レポートは、当社グループに在籍するアナリストによって執筆され、基本的に「SPEEDA」のみで提供されるオリジナルコンテンツであります。業界レポートは、各業界の特徴などの定性情報、市場の伸びなどの定量情報、業界プレイヤー等について短時間で把握可能な内容になっております。
また、当該オリジナル業界レポートに加え、当社提携先の作成する業界レポートを無料又は有料で取得することが可能となっております。


②企業情報
世界約200ヶ国以上の企業に関するデータを閲覧することができます。上場企業については、世界中の上場企業の内、企業数ベースで97%以上の情報を格納しており、企業概要情報、財務データ、セグメント情報、役員情報、株主情報、株価データ、開示資料等が格納されております。また、未上場企業については、国内企業は約115万社の会社概要、主要財務データ(一部レンジ表記)等を格納、海外企業は、アジアを中心に約460万社の企業概要、主要財務データ、役員情報、株主情報等を格納しております。なお、「SPEEDA」において格納されている各種データは、当社グループ独自で作成したものに加え、外部のデータサプライヤーから有償提供されたものが含まれております。

③M&A情報
2000年以降の、世界のM&Aデータ約167万件を格納しております。M&Aデータには案件概要、案件の金額規模、当該案件にかかるアドバイザー、資金供給者等が含まれます。

④分析・検索機能
分析・検索では、企業の財務比較分析、株価分析、ヒストリカルマルチプル(注3)分析といった比較・時系列分析、有価証券報告書、その他の開示資料の全文検索、ニュース検索、レポート検索、企業のIRデータ、各国の統計情報の検索などが可能となっております。

⑤その他オプション機能
上記の標準データ・標準機能に加え、オプション申込みによって利用者が利用できるデータ・機能があります。主なオプション契約には、Excelに「SPEEDA」のデータを直接ダウンロードすることのできる「Excel Plug-in」機能があります。

⑥サポートデスク
「SPEEDA」のサービス利用者は、当社のコンサルタントやアナリストによるサポートデスクを原則として契約料金の範囲内で利用することが可能です。当該サポートデスクは、利用方法の案内を行うのみならず、利用者からの依頼により、データ作成、リサーチ業務のサポートも行っております。

また、上記の他、「SPEEDA」のサービス利用者は、ワンクリックで業界データや企業情報をWord・Excel・PowerPoint・PDF形式等でダウンロードできるほか、簡単な操作により、企業概要、財務諸表、業績推移のグラフ等の資料冊子を30秒程度で自動で生成することができます。

(注)3.ヒストリカルマルチプルとは企業の株価倍率(財務数値と株価の倍率)の過去推移のことを指します。


事業系統図(「SPEEDA」事業)


なお、当連結会計年度より当社の子会社となった株式会社ジャパンベンチャーリサーチが国内におけるベンチャー企業のデータベース「entrepedia(アントレペディア)」を、当連結会計年度より子会社として設立した株式会社FORCAS(フォーカス)がB2Bビジネスのマーケティングを支援するプラットフォーム「FORCAS(フォーカス)」を展開しており、「SPEEDA」とのクロスセルを開始しております。

「entrepedia(アントレペディア)」について
「entrepedia」は、日本のベンチャー企業に関する、資金調達情報、関連ニュース、類似企業の検索などができる、オンライン情報サービスです。「SPEEDA」同様、金融機関・コンサルティングファーム・会計ファームの他、事業会社を顧客とする法人向けサービスです。ベンチャー企業に関する様々な公開情報を情報源にしており、各種ニュースの他、ベンチャー企業やVC(ベンチャーキャピタル)などの公式ウェブサイト・プレスリリース、登記簿、官報などから、当社グループにおいてデータの収集・蓄積を行っております。月額の定額利用料でサービスを提供しています。

「FORCAS(フォーカス)」について
「FORCAS」はB2B領域でのAccount Based Marketing(ABM)の実行を支援する、マーケティングプラットフォームです。ユーザーが保有する顧客データ及び当社グループが「SPEEDA」事業において蓄積してきた企業属性情報(所属業界、従業員規模等の企業の定性・定量的特徴)を組み合わせ、(ユーザーの)既存顧客の特徴を自動的に分析します。そして、ユーザーにとっての営業成約確度の高い潜在顧客を具体的にリストアップし、データ分析ドリブンなマーケティング戦略策定を支援します。月額の定額利用料でサービスを提供しています。

■「NewsPicks」事業
「NewsPicks」はソーシャル機能も兼ね備えた、経済ニュースメディアであります。「NewsPicks」では、90以上の国内外のメディアが配信する経済ニュースをワンストップで読むことができることに加え、「NewsPicks」独自の編集部が取材・編集したオリジナルコンテンツを提供しております。「NewsPicks」は、ニュースを配信するプラットフォーム及びオリジナルコンテンツを提供するメディアとしての性格に加えて、ユーザー同士やユーザーと企業とのコミュニケーションを提供する「コミュニティ」の性格も備えており、ソーシャル経済メディアとして独自のポジショニングを確立しております。「NewsPicks」は、iPhoneやAndroidに対応しているアプリ版とPCからご利用いただけるWeb版を展開しております。
「NewsPicks」の特徴の具体的な内容は以下のとおりであります。
① スマートフォンに特化した経済ニュースのワンストッププラットフォーム
ユーザーは、90以上の国内外のメディア、専門メディアの配信ニュースを「NewsPicks」上においてワンストップで読むことができます。

② ビジネスパーソンをつなぐソーシャル経済メディア
ユーザー同士の「コミュニティ」が形成されています。ユーザーはニュースにコメントを投稿することができ(コメントを投稿するユーザーは「ピッカー」と呼ばれます)、気になるピッカーをフォローすることで、独自のタイムラインを作成することができます。また、NewsPicksアカデミアにおける各界著名人による講義イベントや、頻繁に開催される「ピッカー」同士のイベントといったリアルの場で、ユーザー同士が交流致します。

③ 編集部によるオリジナルコンテンツの提供
独自の編集部が取材・編集し、社会性の高いテーマやビジネスに示唆を与えるストーリーを深堀し、オリジナルコンテンツを作成、提供致します。

「NewsPicks」には主に以下の機能があります。
① 「Pick(ピック)」・コメント機能
ユーザーは、「NewsPicks」上のニュースを「Pick(ピック)」することができます。ユーザーが「Pick(ピック)」したニュースは、ユーザーごとに蓄積され、ユーザーは過去に「Pick(ピック)」したニュースをいつでも見ることができます。また、ユーザーは、「Pick(ピック)」したニュースにコメントを記載することができます。ユーザーによって記載されたコメントは、「NewsPicks」上に公開されます。ユーザーは、「NewsPicks」上のニュースについて、ニュースの内容のみならず、当該ニュースに寄せられた専門家、著名人等のコメントを閲覧することで多角的にニュースを読み解いたり、アイデア発想に役立てたりすることができます。

② 他のユーザーのフォロー機能
ユーザーは、「NewsPicks」を利用する他のユーザーをフォローすることができます。「NewsPicks」内の「タイムライン」というページには、自分がフォローした他のユーザーが、「Pick(ピック)」したニュースが配信されます。これにより、タイムラインは、ユーザーのフォローする専門家、著名人、友人・知人等の、「Pick(ピック)」するニュースで構成されることとなり、ユーザーは、好みのニュースを自分に配信させることが可能となります。

③ 記事投稿機能
ユーザーは、「NewsPicks」に自らニュース記事を投稿することが可能であります。インターネット上公開されているニュースのURLを、「NewsPicks」上の投稿ページに入力することにより、「NewsPicks」上で、他のユーザーにニュースを共有することができます。

④ 検索機能
ユーザーは、「NewsPicks」内のニュース記事、ユーザーコメント、ユーザー名を検索することが可能です。これにより、過去のニュース検索や、コメントからのキーワード検索、他のユーザーの検索をすることが可能となっております。また、Web版では、「SPEEDA」との連携により、「SPEEDA」に格納されている、財務や統計情報などの経済データもワンストップで検索することができます。

「NewsPicks」の収益源は、有料課金ユーザーから受領する月額利用料及び、「NewsPicks」上に掲載する広告に関して広告主から得る広告収入、並びに「NewsPicks」上に掲載する採用情報に関してクライアントから得る報酬となっております。なお、「NewsPicks」における有料課金ユーザー向けサービス及び法人向けのブランド広告サービスの内容は以下のとおりであります。

(有料課金ユーザー向けサービス)
有料課金ユーザー向けサービスは、プレミアム会員向け及びアカデミア会員向けがあります。プレミアム会員とはNewsPicksオリジナル記事や海外の有料媒体の記事等が閲覧でき、アカデミア会員はプレミアム会員のサービス内容に加え、各界著名人による特別講義の受講、NewsPicks選定のアカデミア書籍(毎月1冊)の提供等を受けることができます。なお、プレミアム会員は月額1,400円(iOS)又は1,500円(iOS以外のプラットフォーム)、アカデミア会員は月額5,000円です。

(法人向けブランド広告サービス)
ブランド広告の種類内容
ブランドアカウント広告主が、「NewsPicks」内に企業の公式アカウントを開設することができ、ユーザーが当該アカウントをフォローすれば、広告主は当該ユーザーに、Web上で発信する自社コンテンツを配信することができるサービスであります。
ブランドストーリー広告主と当社が共同で企画制作した記事、又は広告主の依頼に従い当社が企画制作した記事を、「NewsPicks」において配信するサービスであります。
ブランドカテゴリー「NewsPicks」内の「テクノロジー」、「ビジネス」、「政治・経済」といったニュースカテゴリーと並列に、新たに広告主のブランド向上、イメージ浸透などの目的に沿ったカテゴリーを設け、当該カテゴリー自体を広告主が協賛するサービスであります。カテゴリー名称の横又は下に、広告主の名称が併記されます。
ブランドパネル「NewsPicks」内のニュースの表示枠を用いて、広告主の広告を表示するサービスであります。



(リクルーティング広告サービス)
企業が「NewsPicks」を利用するユーザーに対して、直接もしくはエージェントを通じて、採用活動を行うことが可能となるサービスであります。
具体的には、企業が「NewsPicks」に採用したい職種に関連する記事や採用情報を掲載し、記事又は採用情報を閲覧したユーザーが興味を持った採用情報に対して、年収等の詳細情報を登録することで、企業又はエージェントからスカウトメールを受け取ることが可能となる仕組みを提供しております。

事業系統図(「NewsPicks」事業)



サービス開始以後の「NewsPicks」の各種指標(注1)の推移は以下のとおりであります。
会員ユーザー数
(注2)(人)
有料課金ユーザー数
(注3)(人)
2013年9月末2,170
2013年12月末13,680
2014年3月末34,689
2014年6月末87,310403
2014年9月末176,072822
2014年12月末252,5891,688
2015年3月末356,5503,107
2015年6月末510,7865,498
2015年9月末756,6848,440
2015年12月末1,050,27311,130
2016年3月末1,281,24815,982
2016年6月末1,494,47419,336
2016年9月末1,753,56126,255
2016年12月末2,004,14331,987
2017年3月末2,207,56836,990
2017年6月末2,428,87642,451
2017年9月末2,665,24049,230
2017年12月末2,908,92456,135

(注)1.上記の各種指標については、当社グループにおいて集計開始した時期より数値を取得したものであります。
2.会員ユーザー数は、「NewsPicks」サービスに会員登録(簡易登録含む)しているユーザーの総数(延べ人数ではありません。)を指します。
3.有料課金ユーザー数は、「NewsPicks」サービスに会員登録しているユーザーのうち、月額有料サービスを利用しているユーザー数(延べ人数ではありません。)を指し、プレミアム会員及びアカデミア会員によって構成されます。プレミアム会員とはNewsPicksオリジナル記事や海外の有料媒体の記事等が閲覧でき、アカデミア会員はプレミアム会員のサービス内容に加え、各界著名人による特別講義の受講、NewsPicks選定のアカデミア書籍(毎月1冊)の提供等を受けることができます。なお、プレミアム会員は月額1,400円(iOS)又は1,500円(iOS以外のプラットフォーム)、アカデミア会員は月額5,000円です。
4.当連結会計年度より「NewsPicks」事業の最重要KPI(重要業績評価指標)を有料会員数に絞り、戦略の大部分を有料会員の獲得に集中させるため、前連結会計年度において開示していた月間平均総DAU(Daily Active User)数及び月間平均会員DAU(Daily Active User)数は非開示としております。

沿革関係会社の状況


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