株式会社ラピーヌ 業績等の概要 (2014年2月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済環境は、政府のデフレ脱却と持続的経済成長に向けた各種政策や日銀による金融緩和政策への期待感から円高是正や株式市場の好転が続き、民間企業の設備投資が下げ止まるなど、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループが所属するアパレル業界におきましても、株高傾向を受けた資産効果から一部の高額商品需要が堅調に推移する一方で、個人所得環境改善の動きは鈍く、当社グループを取り巻く経営環境は依然として厳しい状況で推移いたしました。
このような状況のもと当社グループは、中期経営計画「NL2015」に掲げた商品企画・生産・販売にわたる事業全般のコスト合理化を図るとともに、インポート商材の新規導入、セレクトショップの出店などを積極的に行いました。
しかしながら、卸売マーケットの縮小傾向に加え、直営店新規出店のイニシャルコスト負担もあり、当連結会計年度の業績は、売上高は114億71百万円となり、損益面におきましては、営業利益は1億50百万円、経常利益は1億40百万円となり、当期純利益は1億48百万円となりました。
セグメント別の業績の概要は次のとおりであります。

商品部・販売部一体の事業本部制によるブランド単位の利益確保を図るとともに、インポートブランドの導入による販路拡充、小売店頭重視の販売促進策強化などにより売上の拡大と採算性の改善を図ってまいりました。
しかしながら、9月、10月の天候不順の影響から秋物商品最盛期の正価販売が伸び悩み、卸売事業の売上高は90億35百万円となり、営業利益は1億28百万円となりました。

当社子会社の株式会社ベルラピカが運営する婦人服・服飾雑貨小売店「ベルミラン」やセレクトショップ「LAGLAIA(ラグライア)」、また、直輸入レザーコレクションを取り扱う当社直営のインポートショップ「m0851」など、出店地域や顧客のセグメントを明確にした商品品揃えや販売促進活動、接客技術の向上などに努め、店舗単位の採算性・収益性向上に取り組んでまいりました。
その結果、小売事業の売上高は24億31百万円と伸長いたしましたが、卸売事業と同様に秋物正価販売が苦戦したほか、新規出店のイニシャルコスト負担もあり、営業利益は40百万円となりました。
なお、前連結会計年度は決算期変更により2012年3月21日から2013年2月28日までの11ヵ月8日となったため、当連結会計年度の業績に関する前年同期との比較分析は行っておりません(「(2)キャッシュ・フローの状況」においても同じ。)。
(2)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加79百万円などの支出がありましたものの、税金等調整前当期純利益1億73百万円、減価償却費1億57百万円などの収入により、2億72百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入2億2百万円がありましたものの、有形固定資産の取得1億55百万円、投資有価証券の取得1億4百万円などの支出により、67百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入4億80百万円がありましたものの、長期借入金の返済5億44百万円、自己株式の取得1億40百万円、社債の償還1億20百万円などの支出により、3億82百万円の支出となりました。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ1億77百万円減少して、12億61百万円となりました。