シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004SEW

有価証券報告書抜粋 株式会社リンガーハット 業績等の概要 (2015年2月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済環境は、消費税増税後の景気落ち込みがあったものの、政府主導による経済・金融政策推進を背景に、景気回復の動きがみられました。一方、円安による輸入品価格の上昇が消費動向を低調に推移させるなど、依然として景気の下振れ懸念が拭えない状況が続いております。
外食産業におきましても、急激な円安による原材料価格の高騰や、雇用環境の変化に伴う人財コストの上昇など、先行きにますます不透明感が増してきています。
このような状況の中、当社グループは野菜をはじめとする食材の国産化などによる、食の「安全・安心」に地道に取り組み続け、『全員参加で企業体質を改革しよう』をスローガンに、強固な企業体質づくりとともに、企業価値向上に努めてまいりました。
◆『5Sの徹底とお客さま満足度向上』
当連結会計年度より、当社グループが創業以来築き上げてきた企業理念を、パート・アルバイト従業員を含む全員参加型経営の哲学として浸透させるために「リンガーハットフィロソフィー」として策定いたしました。
現場店舗では毎日フィロソフィーの輪読を行い、店長とパート・アルバイト従業員との対話の機会を持つことで、店舗のQSC(Q=クオリティ・S=サービス・C=クリンリネス)の原点である、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5Sを徹底し、お客さま満足度の維持向上に取り組んでまいりました。
さらに5S活動として、全社全従業員が参加する「5Sの日」を年2回設定するとともに、各店舗においても清掃や設備補修などの5S活動を定期的に実施し、その活動内容を社内ブログで報告するなど、全社的な取り組みとして意識の共有を図ってまいりました。
また、この企業理念の共有と理解を深める施策として「フィロソフィーセミナー」を実施し、当連結会計年度末までに22回開催し延べ400名以上が受講するなど、全員参加型経営への参加意識が確実に高まってきております。
◆『現地・現物で改善のスピードを上げる』
企業価値向上のための改善のヒントは、すべて現地(店舗や工場)・現物(商品)にあるという基本的な考え方に立ち戻り、スピード感を持ってさまざまな施策を実行してまいりました。
リンガーハット店舗の約8割強で導入されている調理システム「NOS(ニュー・オペレーション・システム)」の効率性の見直しにも着手し、ちゃんぽん麺の美味しさ向上とともに、調理提供時間が飛躍的に短縮され、進化型NOSとして、順次転換を実施してまいりました。
また店舗現場でのパート・アルバイト従業員一人ひとりのレベルアップを目的に、「調理/サービス認定制度」を導入し、調理/サービスコンテストの実施と併せて意欲向上につなげてまいりました。
さらに、女性が輝く職場環境づくりについても取り組みをはじめ、女性従業員が個々の能力を発揮して、長く活躍できる環境整備の実現を目指した「女性活躍推進セミナー」を半年間にわたって開催、そこで提案された戦略を採用し、新たに「女性活躍推進室」を設置いたしました。
◆『自主自立で独立採算を実践』
「売上最大、経費最小、時間最短」という経営原則を基本とする小集団チーム単位で成る経営管理システムは導入より2年を経過し、全社全部門に展開することができました。
決められた目標数値やコストダウンだけに固執するのではなく、チーム単位で、パート・アルバイト従業員との対話を通じて予定目標を共有することで、確実に全員参加型の経営の意識へと変わりつつあります。
また、冷凍食品などの外販事業につきましては、当連結会計年度より完全子会社のリンガーフーズ株式会社へ事業移管し、今後は長崎ちゃんぽん、とんかつに次ぐ第三の柱を目指して独立採算制へ移行いたしました。店頭販売やインターネット等通販はもとより、コンビニエンスストアとのコラボ商品販売や、付加価値を高めた「和華蘭」ブランドの商品展開などにより、収益力拡大に努めてまいりました。
出店政策におきましては、国内では徳島県、和歌山県への進出により42都道府県まで拡大するなど53店舗を新規出店、海外では初の和食業態出店となる「六角浜かつ」を米国ハワイ州に出店するなど3店舗を新規出店いたしました。
一方で、不採算店やリロケートにより28店舗を退店した結果、当連結会計年度末では海外も含め合計678店舗(うちフランチャイズ店舗203店舗)となり、前連結会計年度比28店舗の増加となりました。
売上高につきましては、消費税増税直後の影響を受けての厳しいスタートとなりましたが、「安全・安心」な商品の提供を目的として実施した価格改定と、国内での食品の「安全・安心」への関心の高まりが追い風となり、純既存店売上高は長崎ちゃんぽん・とんかつ事業ともに前連結会計年度を上回り、全社で前連結会計年度比101.8%と好調に推移いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は381億55百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は22億42百万円(同26.2%増)、経常利益は22億11百万円(同32.3%増)、当期純利益は9億60百万円(同35.8%増)と、過去最高の売上高と利益を達成することができました。

セグメント別の概況は次のとおりであります。

「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、「日本の野菜の日キャンペーン」や「日本のぎょうざの日キャンペーン」の実施など、当社の強みである国産野菜、食材使用による「安全・安心」をさらにアピールする販売促進を実施してまいりました。
メニュー施策としては、今後の夏季看板商品として開発された、野菜をふんだんに使用した「冷やしちゃんぽん」を新発売、また、健康志向やご年配の方のニーズにお応えするために「減塩ちゃんぽん」の販売も開始するなど、商品開発研究にも一層の注力を重ね、お客さまに喜んでいただけるような商品化に取り組んでまいりました。
さらに新しい“自分流・わがまま・アレンジ”にお応えするためのサービススタイルとして開始した「myちゃんぽん」導入店舗も試行改良を重ねながら3店舗まで拡大いたしました。また、調理・サービス教育にも力を入れ、よりおいしい商品をよりよい接客で提供することで、お客さま満足度の向上に取り組んでまいりました。
また、調理・サービス教育にも注力し、認定制度の推進ならびにコンテストを開催するなど、調理・サービスレベル向上とともにお客さま満足度向上に取り組んでまいりました。
新規出店では、国内ではショッピングセンターを中心に49店舗、海外では米国ハワイ州及び香港にそれぞれ2号店の2店舗、計51店舗を出店し、リロケートを含む26店舗を退店、当連結会計年度末の店舗数は570店舗(うちフランチャイズ店舗184店舗)となりました。
以上の結果、売上高は281億64百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益は13億76百万円(同29.6%増)と増収増益となりました。

「とんかつ浜勝」では、『より多くのお客さまに、お食事の楽しさを味わっていただくために、おいしいとんかつ料理を、いつでもおなかいっぱい召し上がっていただく』ことに一貫して取り組んでまいりました。
前連結会計年度より導入した、黒米入りの麦ごはんや、黒酢をブレンドした生野菜ドレッシングなど、お客さま健康志向に対応しながら品質を高める施策が、引き続きご好評をいただいております。
また、女性のお客さまだけでなく、新しい顧客層の獲得にもつながっている「デザートビュッフェ」導入店舗は5店舗まで拡大、さらに中食志向が強まっているニーズにも対応するため、既存店にとんかつ惣菜売り場を併設する試みにも取り組んでおります。
これらの取り組みによって、価格と品質のバランスが取れたメニューが評価され、純既存店の前連結会計年度比売上高は、2012年6月から当連結会計年度末まで33ヶ月連続で前年を上回り、通期で106.5%、客数も102.8%と好調に推移いたしました。新規出店では、初の中京圏進出となるイオンモール名古屋茶屋店(名古屋市)など国内4店舗と、初の海外進出となる六角浜かつ(米国ハワイ州)の計5店舗を出店、不採算店2店舗を退店した結果、当連結会計年度末における店舗数は108店舗(うちフランチャイズ店舗19店舗)となりました。
なお、当連結会計年度より、会社組織の変更に伴い報告セグメントとして記載する事業セグメント「和食」を「とんかつ」に含めて表示しております。
以上の結果、売上高は97億61百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益は7億51百万円(同27.5%増)と、増収増益を達成することができました。

設備メンテナンス事業は、当社グループ内直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備維持メンテナンスに係る工事受注や機器類の保全などが主な事業であり、売上高は16億96百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は1億41百万円(同15.9%増)と、増収増益を達成することができました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ3億82百万円増加し、18億57百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は29億71百万円(前年同期比6.1%増)となりました。これは主に、税金等調整前利益が4億38百万円増加したこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は17億39百万円(同23.9%増)となりました。これは主に、設備投資に18億87百万円支出したこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は8億78百万円(同29.9%減)となりました。これは主に、有利子負債の返済によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E03099] S1004SEW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。