有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007YMO
株式会社リーガルコーポレーション 業績等の概要 (2016年3月期)
(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善が見られ、一部地域では海外からの旅行者増加によるインバウンド消費の伸長もあり、緩やかな景気回復基調にあるものの、中国をはじめとするアジア新興国や資源国等の海外景気に下振れリスクが存在しており、先行きは不透明な状況にあります。個人消費につきましても、実質賃金の伸び悩みや物価上昇などにより消費者マインドに足踏みが見られ、不安定な状況にあります。
靴業界におきましては、高付加価値やファッショントレンドを意識した商品に対する需要は高まっているものの、消費者の節約志向は根強く、原材料価格の高騰も相まって、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような環境のなか、当社グループは、製造小売業として企画・製造・販売の各部門が連携して、顧客ニーズやライフスタイルの変化に対応した商品開発や売場提案、店舗開発等を行い、新たなマーケットを創造していくことを重点課題とし、更に海外からの調達コスト抑制施策にも取り組んでまいりました。婦人靴全般につきましては、履き心地やファッショントレンドを意識したスニーカーテイスト商品の需要が高まるなか、当社が主力とするパンプスやトラッドテイストのカジュアルシューズ等が苦戦をし、更に暖冬の影響もあり、ブーツや防寒靴等冬物商材の動向に影響を受けました。紳士靴につきましては、国内生産を主体とする「リーガル」のビジネスシューズを中心に堅調に推移し、全体では婦人靴の売上不振をカバーし、売上高は前年実績を上回りました。利益面では、原材料価格の高騰や新規店舗出店に伴う賃借料ならびに店頭販売員に係る人件費等の増加はあったものの、前年並みに推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は 36,336百万円 (前年同期比0.8%増) 、営業利益は 1,990百万円 (前年同期比 4.2%減) 、経常利益は 2,152百万円 (前年同期比 0.4%増) となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、 1,377百万円 (前年同期比 3.1%増) の計上となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 靴小売事業
靴小売事業では、マーケットやライフスタイルの変化に対応した店舗開発を推進し、また多様化する顧客ニーズに対応すべく顧客との接点強化施策を展開し、店舗運営を通してのブランド価値の向上と売上の拡大に努めました。
業態別では、「リーガルシューズ店」、「シェットランドフォックス店」、「クラークスショップ」、「シューズストリート(ネット通販)」、および「アウトレット店」が堅調に推移し、前年実績を上回りました。
商品・アイテム別では、付加価値の高い紳士のビジネスシューズや履き心地を重視した「リーガルウォーカー」は好調に推移いたしました。しかしながら婦人靴全般およびカジュアルシューズは、スニーカーなどスポーツトレンドの需要が高かったことや暖冬の影響もあり、パンプスやトラッドテイストのカジュアルシューズに加え冬物等季節商材の動向が鈍く、苦戦いたしました。
顧客との接点強化施策としましては、消費者のシューケアに対する潜在的な関心の高さに対応すべく、販売員を対象としたシューケア研修を全国で実施し、更に靴のお手入れ全般についての提案を店舗から発信する場として「リーガルシューケアステーション」を全国9箇所に設置いたしました。また、増加するインバウンド需要への対応として、昨年8月より免税対応システムを全国約120店舗で順次導入し、対象店舗の期間売上構成比は2.4%となりました。
当連結会計年度の店舗展開につきましては、「リーガルシューズヨドバシAkiba店」(東京都)など計15店舗を新規で出店し、「リーガルシューズ仙台一番町店」(宮城県)など計14店舗を改装するとともに、不採算店舗計13店舗を閉店するなど、店舗運営の効率化を図りました。(直営小売店の店舗数135店舗、前年同期末比2店舗増)
この結果、当連結会計年度の売上高は 17,658百万円 (前年同期比 1.6%増) 、営業利益は 998百万円 (前年同期比 2.2%増) となりました。
② 靴卸売事業
靴卸売事業では、幅広い顧客ニーズに対応すべく、より上質で高機能な商品の提案に注力するとともに、販売チャネルごとの特性に合った営業活動を推進してまいりました。また、取引先とのパートナーシップ強化に努め、当社商品が集積された売場やコーナーの提案など、囲い込み施策を積極的に展開いたしました。
紳士靴は、消費者の節約志向や消費の二極化傾向が進むなか、当社のビジネスシューズにつきましては品質や機能、耐久性等が顧客の支持を受け、好調に推移いたしました。特に主力ブランドである「リーガル」のビジネスシューズは撥水性、通気性等付加価値の高い商品を中心に業態・チャネルを問わず好調で、加えてマスマーケットへ向けたオリジナルブランドの「ケンフォード」は、商品の品質、価格帯のバランスが市場で評価され、好調に推移いたしました。一方で、カジュアルシューズは、昨今のスポーツトレンドにより、レザーカジュアルが不振でしたが、履き心地を重視した「リーガルウォーカー」につきましては、スポーティなモールドソールや寒冷地仕様ソールを装着した高付加価値商品が好調に推移いたしました。
婦人靴は、「リーガル」のモノづくりにこだわった高価格帯コレクション「プレミアムライン」は一定の評価を得られたものの、全般的には、市場において依然として強いスポーツトレンドに十分な対応ができず、また、暖冬の影響による冬物等季節商材の売上不振により低調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は 18,629百万円 (前年同期比 0.2%増) 、営業利益は 912百万円 (前年同期比 13.2%減) となりました。
③ その他
報告セグメントに含まれない不動産賃貸料の収入など、その他事業の当連結会計年度の売上高は 197百万円(前年同期比 0.4%増) 、営業利益は 40百万円 (前年同期比 84.5%増) となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は 3,835百万円と前年同期と比べ 464百万円の減少 (前年同期比 10.8%減) となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、 291百万円の収入 (前連結会計年度は 776百万円の収入) となりました。
主な要因としては、たな卸資産の増加額 655百万円、法人税等の支払額 610百万円、仕入債務の減少額 285百万円、退職給付に係る負債の減少額 275百万円を計上したものの、税金等調整前当期純利益 2,086百万円を計上したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、 298百万円の支出 (前連結会計年度は 166百万円の支出) となりました。
主な要因としては、有形固定資産の取得による支出 282百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、 439百万円の支出 (前連結会計年度は 611百万円の支出) となりました。
主な要因としては、長期借入れによる収入 500百万円があったものの、短期借入金の純減少額 120百万円、長期借入金の返済による支出 407百万円、配当金の支払額 220百万円、長期未払金の返済などその他の支出 141百万円などによるものであります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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