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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002C4M

有価証券報告書抜粋 株式会社ワコールホールディングス 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当社グループでは新たな3ヵ年中期経営計画(平成25~27年度)がスタートし、主力事業会社である㈱ワコールを中心に、多様化する国内レディスインナーウェア市場への対応による売上シェアの拡大と、レディスインナーウェア事業以外の体制整備、また海外事業の積極的な展開による成長力強化に取り組みました。
これらの結果、当社グループの当連結会計年度の連結業績は、主力事業会社の㈱ワコールにおいて消費税増税前の駆け込み需要の影響などから売上が前期を上回ったことや、海外事業において売上が伸長したこと、また為替の影響などにより全体の売上高は前期を上回りました。利益面では、主に海外子会社において利益が拡大したことや、前期に計上した無形固定資産の減損損失の影響がなくなったことなどにより、営業利益は前期を上回りました。
なお、当連結会計年度末において、より適正な期間損益を連結計算書類に反映させるため、2012年4月に子会社化したWACOAL EVEDEN LIMITEDとその子会社(以下、ワコールイヴィデン)の決算月を、従来の決算月から当社の決算月である3月に変更しております。これに伴い、ワコールイヴィデンの前期実績の決算月数を9ヶ月間から12ヶ月間に組み替え、あわせて当社グループの前期連結業績も修正しております。
・売上高 1,937億81百万円 (前期比 7.5%増)
・営業利益 138億60百万円 (前期比 63.1%増)
・税引前当期純利益 150億33百万円 (前期比 37.4%増)
・当社株主に帰属する当期純利益 101億6百万円 (前期比 28.2%増)
オペレーティング・セグメントの実績を示すと次のとおりであります。
① ワコール事業(国内)
㈱ワコールのワコールブランド事業本部につきましては、主力アイテムのブラジャーが、キャンペーン商品やチャネル別ブランドが消費者の支持を得たことにより、順調に推移しました。ボトムや肌着商品は天候不順などの影響もあり苦戦しましたが、駆け込み需要に対する定番品を中心とした品揃えの強化が奏功し、事業本部全体の売上は前期を上回りました。
ウイングブランド事業本部につきましては、主力アイテムのブラジャーは「からだのエイジング」に基づいた商品や高級ラインの商品が苦戦しましたが、大手得意先との協働商品の展開店舗数が拡大したことや駆け込み需要の効果などにより、前期を上回りました。メンズインナーはシニア向け商品が堅調に推移しましたが、シーズン商品は苦戦し、事業本部全体の売上は前期並みとなりました。
小売事業本部につきましては、直営店「AMPHI(アンフィ)」は既存店が苦戦しましたが、新たに展開したインナーウェアのコーディネイトショップ「AMPHI FUL FRU(アンフィ フルフル)」など、新店増加により売上が伸長したことや、アウトレットモールで展開する「ワコールファクトリーストア」が順調に推移したことにより、事業本部全体の売上は前期を上回りました。
ウエルネス事業部につきましては、スポーツコンディショニングウェア「CW-X(シーダブリュ-エックス)」ブランドは、スポーツ用タイツが競合品の影響を受けたものの、スポーツチェーン店の出店拡大などにより、売上を伸ばしました。また、機能性の高いビジネスパンプスなどが堅調に推移したことなどにより、事業部全体の売上は前期を上回りました。
通信販売事業部につきましては、カタログ販売は夏号や冬号カタログが苦戦しましたが、インターネット販売が順調に推移し、事業部全体の売上は前期並みとなりました。
これらの結果、ワコール事業(国内)セグメント全体の売上は前期を上回りました。利益面では、売上の増加や経費抑制などが奏功し、営業利益は前期を上回りました。
・売上高 1,180億85百万円 (前期比 2.1%増)
・営業利益 92億84百万円 (前期比 10.2%増)
② ワコール事業(海外)
米国ワコールは、主力販売チャネルである百貨店を中心にシェアの向上や、販売地域、チャネルの拡大に積極的に取り組みました。売上面では、主力アイテムのブラジャーが総じて好調に推移したことや、インターネット販売やカナダ事業が伸長したことにより前期を上回りました。また、利益面では売上の増加に加え、為替の影響もあり、営業利益は前期を上回りました。
中国ワコール(1~12月)につきましては、収益性の改善や中間層市場への浸透に取り組みました。売上面では商品力や販売力の向上、主力店舗の売場改装や顧客に対する販促策の効果、インターネット販売の拡大などにより、前期を上回りました。また、中間層向けブランド「LA ROSABELLE(ラ・ロッサベル)」は百貨店での販売も好調に推移しました。利益面では売上の増加に加え、低採算店舗の閉店や不採算ブランドの廃止、原価低減の効果により、前期の営業損失から黒字に転換しました。
ワコールイヴィデンにつきましては、引き続き大きなカップサイズのブラジャーを強みとして、英国、ユーロ圏諸国、北米、豪州の各地域において、グループの事業シナジーを高めながら、売上や市場シェアの拡大と収益力の向上に努めました。英国やユーロ圏諸国での消費停滞感や米国をはじめ主要市場での天候不順の影響を受けたものの、主力ブランドの「Fantasie(ファンタジー)」は特に水着が好調で、全ての市場で売上を牽引しました。また豊満体型向けブランドの「Elomi(エロミ)」や「Goddess(ゴッデス)」は、インナーウェア、水着ともに商品開発の強化が奏功し、好調に推移しました。また、豪州やニュージーランドで新たに販売を開始したワコールブランド商品や、「Huit(ユイット)」のアジア展開も好調に推移し、ワコールイヴィデン全体の売上は前期を上回りました。利益面では、収益性が高い北米地域の売上構成比が高まったことに加え、生産体制の見直しによる原価低減や低採算事業の改善による利益率の向上、そして経費抑制を徹底したことで、営業利益は前期を上回りました。
なお、為替の影響によりワコール事業(海外)セグメント全体の売上高、営業利益は大幅に増加しております。また、当連結会計年度よりワコールイヴィデンはその他セグメントから当セグメントに変更しており、これに伴い前期実績も組み替えております。
・売上高 436億36百万円 (前期比 30.9%増)
・営業利益 40億37百万円 (前期比 99.6%増)
③ ピーチ・ジョン事業
主力の通販カタログは、新商品のブラジャーが消費者の支持を得たことや、TVCMやWEBを活用した販促策が奏功し、インターネット販売が好調に推移したものの、紙媒体のカタログが苦戦しました。しかしながら、年末年始のバーゲンセールや駆け込み需要の効果などもあり、前期を上回りました。
国内直営店は通販カタログ同様、新商品の好調や販促策の効果に加え、旗艦店舗が好調に推移したことや新業態店舗「YUMMY MART(ヤミーマート)」などの新店増加により、前期を上回りました。また、海外直営店につきましては、中国は苦戦しましたが、香港の直営店は商品政策の強化や固定客化が進んだことで堅調に推移しました。
これらの結果、ピーチ・ジョン事業セグメント全体の売上は前期を上回りました。利益面では、為替の影響を受け原価率が上昇しましたが、前期に計上した無形固定資産の減損損失がなくなったことなどにより、ピーチ・ジョン事業全体では黒字となりました。
・売上高 124億82百万円 (前期比 4.3%増)
・営業利益 83百万円 (前期は営業損失27億1百万円)
④ その他
ルシアンにつきましては、主力のレディスインナーウェアやアウターウェアの大手得意先との取引が拡大したことなどにより、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、為替の影響を受け原価率が上昇し、営業損失となりました。
マネキンの製造販売やレンタル、商業施設の設計や施工を行う七彩につきましては、得意先の投資抑制による影響で物販やレンタル事業が苦戦しましたが、工事事業は物件の受注が増加したことにより堅調に推移し、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、経費の削減などにより前期を上回りました。
これらの結果、その他セグメント全体の売上は前期を上回りましたが、営業利益は前期を下回りました。
・売上高 195億78百万円 (前期比 1.7%増)
・営業利益 4億56百万円 (前期比 39.5%減)
地域別セグメントの実績を示すと次のとおりであります。
① 日本
㈱ワコールにつきましては、主力事業であるワコールブランドやウイングブランドが駆け込み需要の効果もあり、売上は前期を上回りました。利益面では、売上の増加や経費抑制などが奏功し、営業利益は前期を上回りました。
㈱ピーチ・ジョンにつきましては、通販カタログは新商品のブラジャーが消費者の支持を得たことや、TVCMやWEBを活用した販促策が奏功し、インターネット販売が好調に推移したものの、紙媒体のカタログが苦戦しました。国内直営店は通販カタログ同様、新商品の好調や販促策の効果に加え、旗艦店舗が好調に推移したことや新業態店舗などの新店増加により、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、為替の影響を受け原価率が上昇したことなどにより、前期を下回りました。
㈱ルシアンにつきましては、主力のレディスインナーウェアやアウターウェアの大手得意先との取引が拡大したことなどにより、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、為替の影響を受け原価率が上昇したことなどにより前期を大きく下回りました。
マネキンの製造販売やレンタル、商業施設の設計や施工を行う㈱七彩につきましては、得意先の投資抑制による影響で物販やレンタル事業が苦戦しましたが、工事事業は物件の受注が増加したことにより堅調に推移し、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、経費の削減などにより前期を上回りました。
これらの結果、売上高1,497億15百万円で、前期に比し2.4%の増加となりました。
② アジア・オセアニア
中国事業につきましては、収益性の改善や中間層市場への浸透に取り組みました。売上面では商品力や販売力の向上、主力店舗の売場改装や顧客に対する販促策の効果、インターネット販売の拡大などにより、前期を上回りました。また、中間層向けブランド「LA ROSABELLE(ラ・ロッサベル)」は百貨店での販売も好調に推移しました。利益面では売上の増加に加え、低採算店舗の閉店や不採算ブランドの廃止、原価低減の効果により、前期の営業損失から黒字に転換しました。
㈱ピーチ・ジョンの海外直営店は、中国では苦戦しましたが、香港の直営店は商品政策の強化や固定客化が進んだことで堅調に推移しました。
これらの結果、売上高は148億71百万円で、前期に比し26.3%の増加となりました。
③ 欧米
米国事業につきましては、主力販売チャネルである百貨店を中心にシェアの向上や、販売地域、チャネルの拡大に積極的に取り組みました。売上面では、主力アイテムのブラジャーが総じて好調に推移したことや、インターネット販売やカナダ事業が伸長したことにより前期を上回りました。また、利益面では売上の増加に加え、為替の影響もあり、営業利益は前期を上回りました。
英国のワコールイヴィデンにつきましては、大きなカップサイズのブラジャーを強みとして、英国、ユーロ圏諸国、北米、豪州の各地域において、グループの事業シナジーを高めながら、売上や市場シェアの拡大と収益力の向上に努めました。主力ブランドをはじめ、豊満体型向けブランドが好調に推移し、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、収益性が高い北米地域の売上構成比が高まったことに加え、生産体制の見直しによる原価低減や低採算事業の改善による利益率の向上、そして経費抑制を徹底したことで、営業利益は前期を上回りました。
これらの結果、売上高は291億95百万円で、前期に比し31.3%の増加となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比し61億44百万円増加し、306億58百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、当期純利益103億77百万円に減価償却費や繰延税金などによる調整を加えた金額に対して、資産及び負債の増減などによる調整を行った結果、89億49百万円の収入(前期に比し33億60百万円の収入減)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、売却可能有価証券の売却及び償還収入やその他の投資の売却及び償還収入などにより、16億58百万円の収入(前期に比し251億78百万円収入増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより、55億54百万円の支出(前期に比し109億33百万円の支出増)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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