有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009X5D
株式会社不二家 業績等の概要 (2016年12月期)
(1) 業績
| 当連結会計年度 (自 2016年1月1日 至 2016年12月31日) | 前連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
対前期比 | 増減 | |||
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益 親会社株主に帰属 する当期純利益 | 百万円 104,400 2,514 2,677 1,295 | 百万円 104,021 1,480 1,522 146 | % 100.4 169.9 175.8 884.4 | 百万円 378 1,034 1,154 1,149 |
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
当連結会計年度におけるわが国の経済は、年初から上半期にかけての円高・株安の状況や中国経済の減速により企業収益に足踏みがみられました。年末に向け米国の大統領選及びその後の金融政策を受け、円安・株高に転じたものの、景気の先行きに対する不透明感が増していることもあり、年間を通じて個人消費は伸び悩むものとなりました。
当社グループが属する食品業界においては、消費増税以降、原料価格の高騰により、菓子をはじめとする一部食品への価格転嫁もあって消費マインドに冷え込みがみられました。さらなる消費増税は延期となったものの、景気の先行き不安から消費者の低価格志向は強まっており、経営環境は依然として厳しいものとなっております。
このような環境下にあって当社グループは、お客様本位の新製品開発と既存製品の品質改善に絶え間なく取り組み、売上の拡大をはかる一方で、経費の管理を強化し、利益改善につとめてまいりました。洋菓子事業においては焼きたて製品の拡販など既存の洋菓子チェーン店の売上確保をはかる一方で、一部不採算店の閉店により減少した売上を、スーパー・コンビニエンスストアを販路とする部門に注力した施策の実行により、回復させることにつとめました。製菓事業においては主力ブランドの新製品発売を積極的に進め、歳時や季節商戦など販売機会への対応を早めた営業政策も功を奏し、前期の売上を上回ることができ、グループ全体の売上伸長に大きく寄与しました。また、製菓事業における生産面での大型ライン活用の効果と原材料価格の安定化による収益性向上にも支えられ、グループ全体の利益も大幅に改善することができました。
この結果、当連結会計年度の業績については、売上高は1,044億円(対前期比100.4%)、営業利益は25億14百万円(対前期比169.9%)、経常利益は26億77百万円(対前期比175.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億95百万円(対前期比884.4%)となりました。
②セグメント別売上高の状況
期別 事業別 | 当連結会計年度(第122期) | 前連結会計年度(第121期) | 対前期比 | 増減 | |||
2016年1月 1日から 2016年12月31日まで | 2015年1月 1日から 2015年12月31日まで | ||||||
売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | ||||
洋 菓 子 事 業 | 百万円 | % | 百万円 | % | % | 百万円 | |
洋菓子 | 28,985 | 27.8 | 30,067 | 28.9 | 96.4 | △1,081 | |
レストラン | 6,817 | 6.5 | 6,913 | 6.7 | 98.6 | △96 | |
計 | 35,803 | 34.3 | 36,981 | 35.6 | 96.8 | △1,177 | |
製 菓 事 業 | 菓 子 | 61,356 | 58.8 | 60,230 | 57.8 | 101.9 | 1,126 |
飲 料 | 5,437 | 5.2 | 5,158 | 5.0 | 105.4 | 279 | |
計 | 66,794 | 64.0 | 65,388 | 62.8 | 102.1 | 1,405 | |
その他 | 1,802 | 1.7 | 1,651 | 1.6 | 109.1 | 150 | |
合 計 | 104,400 | 100.0 | 104,021 | 100.0 | 100.4 | 378 |
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
当社単体の洋菓子においては、既存の洋菓子チェーン店の売上確保という課題に対し、焼きたて・作りたての製品を提供するなどお客様本位の新製品開発と既存製品の品質改善に取り組みました。焼きたて・作りたての製品では、店舗改装を進めて店頭にオーブンを導入する店舗を増やし「焼きチーズタルト」など『焼きたて製品』の拡販を行い、また、店内製造機能を活用できる製品の充実をはかり、『作りたて製品』を積極的に販売しました。さらに「マロンモンブラン」、「チョコ生ケーキ」など主力製品の改良を順次実施するとともに、ホイップクリームの改良も行うことにより製品個々の基本品質の向上をはかりました。一方、店舗開発では、『カントリーマアムFACTORY』などショッピングセンター内を中心とした新規出店を行いました。しかしながら、収益性改善のため不採算店の閉店を進めたこともあり、単体の洋菓子の売上は前期を下回る結果となりました。なお、当連結会計年度末店舗数は941店となっております。
コンビニエンスストアをはじめとする広域流通企業との取り組みについては「生マドレーヌ」など新製品の販売が好調に推移し、製品開発・営業の社内体制を強化したこともあり、売上は着実に増加しております。
経費面では物流費のほか上昇する人件費の管理を徹底するなど販売管理費の削減に積極的に取り組みました。
この結果、単体の洋菓子の売上は、対前期比96.4%となりました。
㈱スイートガーデンについては、同社チェーン店において焼きたて製品の販売が順調に伸長しており、新業態店舗の出店のほか、不二家店舗、山崎製パンルート及びコンビニエンスストアへの製品の提案・販売にも積極的に取り組み、業績の回復につとめました。
㈱ダロワイヨジャポンについては、前期のアーモンド価格の高騰によるマカロンの価格引き上げが売上減の要因でありましたが、その後の原料価格の落ち着きもあって6月よりマカロンの価格を引き下げ販売を強化したことにより、売上は着実に回復してまいりました。しかしながら、進物売上の不振もあり通期の業績は厳しい結果となりました。
この結果、ケーキ等の洋菓子類の売上高は289億85百万円(対前期比96.4%)となりました。
レストランについては、引き続きお客様の節約・低価格志向の影響を大きく受けており、価格を抑えた新規メニューを投入し対応をはかりました。売上高は、68億17百万円(対前期比98.6%)と、前期の実績を確保するには至りませんでしたが、ケーキなど物販部門の売上は徐々に回復してきております。一方、原価改善や人件費・賃借料等の管理を強化し経費の削減を進めたことにより、利益は大幅に改善することができました。
以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は358億3百万円(対前期比96.8%)となりました。
当社単体の菓子においては、生産性の向上という課題に向け、主力ブランドに特化した新製品開発・品質改善を推進するとともに大型生産ラインの稼働を促進しました。
製品面ではチョコレート、ビスケット、キャンディ類の基本品質の向上に取り組みました。また、健康・グルメを製品開発のテーマとして、豊富なカカオポリフェノールや食物繊維を含んだ「ルック・カレ」など健康志向の製品、「カントリーマアムベイクショップ」をはじめとした高品質・高付加価値の製品を開発しました。本年発売65周年を迎えた「ミルキー」については企業間コラボレーションを積極的に行い、ブランドの活性化に取り組みました。販売面では、ハロウィン等の歳時や季節商戦など販売機会への対応を早めた営業政策が売上の伸長に寄与しました。利益面では、「ピーナッツチョコレート」、「カントリーマアム」、「ホームパイ」等、徳用大袋製品の販売が好調に推移した結果、大型生産ラインの稼働率が向上したことにより収益性を大幅に改善することができ、当社単体の利益改善にも大きく貢献しました。
この結果、当社単体の菓子の売上は、対前期比103.4%となりました。
不二家(杭州)食品有限公司については、日々の積極的な営業活動を通じて、取引先との連携強化がはかられ、主力製品の「ポップキャンディ」を中心に売上の確保につとめました。また、中国で拡大するインターネット通販市場における販売も積極的に行い、堅調な売上となりました。しかしながら、為替の影響により連結上の円換算売上は前期を下回るものとなりました。
この結果、菓子の売上高は613億56百万円(対前期比101.9%)となりました。
飲料については、主力製品である「ネクターピーチ350g缶」の自販機での販売が順調に推移するとともに、「ネクターこだわり白桃」をはじめとするカートカンの好調な販売が飲料売上の伸長に貢献しました。
この結果、飲料売上高は54億37百万円(対前期比105.4%)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は667億94百万円(対前期比102.1%)となりました。
その他事業は、通販・キャラクター事業部のグッズ販売事業・ライセンス事業及び㈱不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務であり、売上高は、18億2百万円(対前期比109.1%)と前期を上回ることができました。
(2) キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて7億90百万円増加し、83億86百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、63億45百万円(前連結会計年度は44億58百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、34億12百万円(前連結会計年度は38億21百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、20億55百万円(前連結会計年度は23億6百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済等よるものであります。- 有価証券報告書 抜粋メニュー
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00374] S1009X5D)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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