有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10082VU
株式会社伊予銀行 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
貸出金残高に占める割合は1.77%と引続き低水準を維持しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により386億24百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済等により△191億6百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比447億12百万円減少して5,575億87百万円となりました。
(1) 当連結会計年度の経営成績の分析
損益の状況
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |||
連結粗利益 | 94,188 | 87,111 | △7,077 | ||
資金利益 | 80,468 | 74,075 | △6,393 | ||
役務取引等利益 | 8,281 | 8,444 | 163 | ||
その他業務利益 | 5,439 | 4,591 | △848 | ||
営業経費 | (△) | 50,678 | 49,616 | △1,062 | |
信用コスト | (△) | △1,236 | 2,173 | 3,409 | |
貸出金償却 | (△) | 79 | 260 | 181 | |
個別貸倒引当金純繰入額 | (△) | ― | 4,118 | 4,118 | |
一般貸倒引当金繰入額 | (△) | ― | △1,530 | △1,530 | |
偶発損失引当金繰入額 | (△) | △23 | 21 | 44 | |
特定海外債権引当勘定繰入額 | (△) | ― | ― | ― | |
その他の債権売却損等 | (△) | 897 | 668 | △229 | |
貸倒引当金戻入益 | 1,002 | ― | △1,002 | ||
償却債権取立益 | 1,186 | 1,365 | 179 | ||
株式等関係損益 | 1,106 | 4,188 | 3,082 | ||
その他 | 1,474 | 1,561 | 87 | ||
経常利益 | 47,328 | 41,071 | △6,257 | ||
特別損益 | △1,205 | △783 | 422 | ||
税金等調整前当期純利益 | 46,122 | 40,287 | △5,835 | ||
法人税、住民税及び事業税 | (△) | 12,156 | 11,210 | △946 | |
法人税等調整額 | (△) | 5,725 | 3,130 | △2,595 | |
非支配株主に帰属する当期純利益 | (△) | 1,241 | 1,495 | 254 | |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 26,999 | 24,451 | △2,548 |
(注) 連結粗利益 = (資金運用収益-資金調達費用) + (役務取引等収益-役務取引等費用) + (その他業務収益-その他業務費用)
① 連結粗利益
連結粗利益は、貸出金利息及び有価証券利息配当金の減少による資金利益の減少等により、前連結会計年度比70億77百万円減少して871億11百万円となりました。② 営業経費
営業経費は、預金保険料率の引き下げによる預金保険料の減少により、前連結会計年度比10億62百万円減少して496億16百万円となりました。③ 信用コスト
信用コストは、前連結会計年度に計上した貸倒引当金戻入益が剥落したことに加え、お取引先のランクダウン・倒産が増加したことから、前連結会計年度比34億9百万円増加して21億73百万円となりました。④ 株式等関係損益
株式等関係損益は、株式等売却益の増加により、前連結会計年度比30億82百万円増加して41億88百万円となりました。⑤ 特別損益
特別損益は、固定資産処分益の増加及び減損損失の減少により、前連結会計年度比4億22百万円増加して△7億83百万円となりました。(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
① 預金等
譲渡性預金を含めた預金等は、個人預金・法人預金ともに順調に増加しており、前連結会計年度比595億円増加して5兆3,244億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
預金等(末残) | 5,264,862 | 5,324,433 | 59,571 |
うち個人預金 | 3,328,409 | 3,348,332 | 19,923 |
② 貸出金
貸出金は、事業性貸出・住宅ローンを中心とした個人融資ともに順調に増加しており、前連結会計年度比388億円増加して3兆8,900億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
貸出金(末残) | 3,851,235 | 3,890,085 | 38,850 |
うち個人融資(単体) | 931,372 | 960,342 | 28,970 |
③ リスク管理債権
リスク管理債権は、前連結会計年度比44億円減少して692億円となりました。貸出金残高に占める割合は1.77%と引続き低水準を維持しております。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
破綻先債権額 | 1,172 | 2,159 | 987 |
延滞債権額 | 55,185 | 50,013 | △5,172 |
3ヵ月以上延滞債権額 | 2,384 | 2,376 | △8 |
貸出条件緩和債権額 | 14,878 | 14,669 | △209 |
合計 | 73,620 | 69,219 | △4,401 |
貸出金残高比率 | 1.91% | 1.77% | △0.14% |
リスク管理債権に対する引当率 | 74.55% | 74.67% | 0.12% |
④ 有価証券
有価証券は、日経平均株価の下落等により、前連結会計年度比918億円減少して1兆7,397億円となりました。前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
有価証券(末残) | 1,831,611 | 1,739,757 | △91,854 |
国債 | 658,787 | 651,888 | △6,899 |
地方債 | 268,812 | 228,424 | △40,388 |
社債 | 107,834 | 124,970 | 17,136 |
株式 | 302,664 | 270,787 | △31,877 |
その他の証券 | 493,511 | 463,687 | △29,824 |
(3) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析
営業活動によるキャッシュ・フローは、コールマネー等の減少等により△642億6百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により386億24百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済等により△191億6百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比447億12百万円減少して5,575億87百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 348,931 | △64,206 | △413,137 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 18,680 | 38,624 | 19,944 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △25,065 | △19,106 | 5,959 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 602,299 | 557,587 | △44,712 |
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