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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080H1

有価証券報告書抜粋 株式会社免疫生物研究所 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済政策や日銀による金融緩和政策により、大企業を中心に景気回復基調で推移したものの、回復ペースは鈍化してきております。個人消費につきましても、回復の兆しが見られた企業収益への期待が、雇用や所得環境の改善を後押ししているものの、中国をはじめとするアジア新興国経済の減速や円安による物価の上昇等、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主力事業が属する医薬品業界は、医療費抑制政策進展や新薬創出の承認審査の厳格化等によるジェネリック医薬品への代替促進等が進むものとみられております。そのような中、大手製薬企業においては、医薬品の研究開発において、さらなる選択と集中が進み有望な新規医薬品の開発力強化が益々重要視されてきております。
このような状況の下、当社グループのセグメント別での業績は、次のとおりであります。

当事業は、当社の有する抗体作製技術により生産される研究用試薬や体外診断用医薬品を国内外のアカデミアの研究者や医薬関連企業等へ販売を行っております。
当事業の業績は、研究用試薬につきましては、販売方針の変更により収益性が向上しております。国内販売においては、ユーザーの皆様と直接情報交換を行うことにより、販売機会が向上し、当社自社製品のEIA測定キットが順調に販売数を伸ばしております。また、海外につきましても海外担当部署の設置によりアルツハイマー病関連製品を始め、当社グループ全体の販売活動を行い、幅広い分野での製品を海外に向けて発信しております。
体外診断用医薬品につきましては、動物用体外診断用医薬品である牛海綿状脳症測定キットの販売が安定した収益源となりました。また、マイコプラズマ感染症の診断薬原料の販売が、順調に推移したことやアルツハイマー病の診断薬原料として海外向けに販売されたことにより、売上高が増加いたしました。
なお、第1四半期においてタカラバイオ株式会社からの返品が計上されておりますが、第3及び第4四半期において、販売が順調に推移したことにより売上高が増加いたしました。
なお、当事業では、新規治療薬シーズの研究開発や体外診断用医薬品の製品開発を進めている中で、ラテックス凝集法を用いた「LPL ラテックス-IBL」が完成し、体外診断用医薬品として国内での製造販売認証を取得いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は527,623千円(前年同期比4.5%増)、営業利益は121,736千円(前年同期は26,594千円の営業損失)となりました。

当事業は、医薬品、体外診断用医薬品及び動物用医薬品等の原料であるタンパク質の作製方法において、従来の微生物や動物細胞等でのタンパク質作製方法とは異なる遺伝子組換えカイコの繭から有用なタンパク質を産出する技術を有しております。その技術は、従来のタンパク質の作製方法に比べ、安全性や安定性さらにコスト面や動物愛護の問題等において卓越した優位性を有しております。また、従来の方法では、作製困難な「フィブリノゲン」などの複雑なタンパク質も産出に成功しております。
当事業の業績につきましては、研究用タンパク質の受託生産等の売上、共同研究契約先からマイルストーン契約金の収入や大手体外診断用医薬品企業からの抗体受託サービスの売上が計上されました。また、同事業ではアステラス製薬株式会社と「ヒト型フィブリノゲン」を原料とする医薬品の開発を実施している他、大手動物医薬品メーカーや大手診断用医薬品メーカーと共同研究開発を進めております。
その結果、当セグメントの売上高は67,433千円(前年同期比25.5%減)、営業損失は142,444千円(前年同期は44,881千円の営業損失)となりました。
なお、当セグメントにおいては、積極的に資金調達を実施し、将来に向けた重点的な研究開発等を進めております。

当事業は、脂質代謝解析技術を利用した生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え予防・診断支援やペットに対するコレステロールと中性脂肪の測定ができるサービスを提供しております。
当事業の業績につきましては、当事業の主力であるゲルろ過HPLC法を応用したシステムにより、血中リポタンパク質分画の詳細プロファイリングデータを解析する受託サービス(LipoSEARCHⓇ)においては、第3四半期以降、新規顧客獲得キャンペーンや学会出展のプロモーションが奏功し、売上は順調に推移しております。また、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)関連研究・開発向けに、9月より案内を開始した血中遊離コリン測定サービスは、製薬企業等から順調に引き合いを得ており、初めての成約案件を獲得いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は111,756千円(前年同期比1.6%増)、営業損失は20,158千円(前年同期は38,807千円の営業損失)となりました。

当事業は、当社グループの遺伝子組換えカイコ事業が開発したネオシルクⓇ-ヒトコラーゲンⅠ(化粧品原料)及びネオシルクⓇ-ヒトコラーゲンⅠ配合化粧品を化粧品業界や消費者の皆様に広く販売するため、連結完全子会社のネオシルク化粧品が事業を展開しております。
当事業の業績につきましては、ダイレクトメールや電話によるアウトバウンド等の活動を継続して実施し、会員数が2,077名(前年度末会員数849名)になりました。今後も引き続き会員様からのリピート率の向上を図ってまいります。また、展示会やセミナー等により集客した取引先様への販売活動も併せて実施しております。
その結果、当セグメントの売上高は15,793千円(前年同期比37.4%減)、営業損失は35,447千円(前年同期は74,923千円の営業損失)となりました。なお、前連結会計年度の売上高及び営業損失には、前年度末に当社の連結子会社から除外した株式会社エムコスメティックスの売上高15,803千円、営業損失38,707千円が含まれております。

これらの結果、売上高は717,661千円(前年同期比1.6%減)となりました。営業損益においては、診断・試薬事業において販売契約変更等で収益性が向上しておりますが、遺伝子組換えカイコ事業の研究開発や新規パイロットプラント建設のための費用が増加し、営業損失が75,353千円(前年同期は181,517千円の営業損失)となりました。経常損益においては債務消滅益及び為替差損並びに新株発行費等が計上され、経常損失は81,797千円(前年同期は139,084千円の経常損失)となりました。また、投資有価証券評価損の計上により親会社株主に帰属する当期純損失は31,898千円(前年同期は158,480千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ340,294千円減少し891,915千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は16,984千円(前年同期は108,999千円の支出)となりました。この主な要因は、非資金項目である減価償却費の計上が74,966千円、売上債権の回収29,090千円等といった資金増加要因がありましたが、返品調整引当金の減少38,738千円等の資金減少要因があったことであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は607,709千円(前年同期は21,835千円の獲得)となりました。この主な要因は、株式の売却による投資有価証券の売却による収入が170,366千円ありましたが、一方支出では、前橋研究所建設等に伴う有形固定資産の取得による支出が695,392千円及び投資有価証券を取得したことによる支出が50,000千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は286,671千円(前年同期は163,736千円の獲得)となりました。この主な要因は、長期借入金の約定弁済により102,368千円の支出がありましたが、一方、社債発行による収入196,291千円、第三者割当増資による株式の発行による収入198,271千円等によるものであります。

(注) 用語解説については、「第4提出会社の状況 6コーポレート・ガバナンスの状況等」の末尾に記載しております。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00986] S10080H1)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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