有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100D15K
株式会社吉野家ホールディングス 業績等の概要 (2018年2月期)
(1) 業績
当連結会計年度(2017年3月1日から2018年2月28日まで)の連結業績は、連結売上高が1,985億3百万円(前年同期比5.2%増)、連結営業利益は40億19百万円(前年同期比115.5%増)、連結経常利益は46億4百万円(前年同期比67.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億91百万円(前年同期比19.5%増)と増益になりました。当社グループでは、10年先を見据えた長期ビジョン「NEW BEGINNINGS 2025」の実現を目指し、前期より「3ヵ年中期経営計画」を始動いたしました。当期を含むファーストステージの3年間は、セカンドステージ以降における成長のシーズを生み出す3年間と位置付け、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに、「飲食業の再定義」を目指し、これまでの飲食業になかった新しい価値創造に向け活動してまいります。中期経営計画の2年目となる当期につきましては、国内の主要セグメントである吉野家において、積極的な新商品開発を行うことで、新規顧客層開拓を行い、既存店客数の拡大を図りました。国内では、はなまる・京樽を、海外においてはアジアを中心とした出店による成長・規模拡大を図りました。
セグメント概況につきましては、次のとおりであります。
[吉野家]
売上高は、1,010億82百万円と、対前年同期比3.9%の増収となりました。
増収の主な要因は、9月にグループ会社である「はなまる」との初めてのコラボ企画として「はしご定期券」を実施したことや、2月に大型コラボ企画「スーパーフライデー」を実施し、今までご利用機会のなかったお客様にも多くのご利用をいただいたこと、Tポイントデータの販売実績をもとに、朝食時間帯の活性化策として「ハムエッグ定食」「釜揚げしらす定食」、夕食時間帯には「吉野家の晩ごはん」として「牛牛定食」を販売し、時間帯別のお客様の多様なニーズにお応えしたこと等であります。また、冬の定番商品である「牛すき鍋膳」はテイクアウトのご利用に対応し、あわせて、ファミリー向け商品として初めて「牛鍋ファミリーパック」を販売し、お客様のご利用機会を創出いたしました。外販事業においても冷凍牛丼の具の販売に加え、外食チェーンとして初めてとなる機能性表示食品を販売したこと等により、売上高増加となりました。また、新規顧客層の獲得や生産性向上、従業員労働負荷の軽減を目的として、次世代店舗の実験を行っております。セグメント利益は、販売施策による増収および食材原価の低減により50億64百万円と、対前年同期比32.1%の増益となりました。同期間の店舗数は、28店舗を出店し、31店舗を閉鎖した結果、1,200店舗となりました。
[はなまる]
売上高は、270億57百万円と、対前年同期比13.3%の増収となりました。
増収の主な要因は、積極的な出店に伴う店舗数の増加であります。今後も、駅前や駅ナカなどの新立地およびショッピングセンター内への出店を進めてまいります。また、4月に実施した全店規模の大型販促「天ぷら定期券」を、9月には吉野家とのコラボ企画「はしご定期券」として実施したことや、1月、2月の15日に「温玉ぶっかけ」半額キャンペーンを実施したことも増収の一因となりました。加えて季節商品として、6月には讃岐うどんとともに香川県の名産品のひとつであるそうめんを使用した「うどん県のそうめん」を販売し、8月と10月には人気TV番組とのコラボ企画として「ビリビリサンラーうどん」を期間限定で販売し、9月と11月には「四川風担々うどんフェア」の実施、12月には「ぽかぽかあんかけフェア」の実施等、お客様の様々なニーズにお応えいたしました。さらに、お客様に対する新たなアプローチ方法として3月にリリースしたスマートフォン向け「はなまるうどん公式アプリ」が、当期末には37万ダウンロードを達成し、ご好評をいただきました。今後もお客様満足度の向上につながる販売促進および商品開発に努めてまいります。セグメント利益は、店舗数の増加等による増収に加え、売上原価の低減により、12億74百万円と、対前年同期比35.9%の増益となりました。同期間の店舗数は、59店舗を出店し、10店舗を閉鎖した結果、479店舗となりました。
[アークミール]
売上高は、224億82百万円と、対前年同期比2.2%の減収となりました。
減収の主な要因は、ステーキ・しゃぶしゃぶ業態における競争が激化したこと等であります。既存業態の客数回復策として、前期までは毎月29日に開催していた「肉の日」を2日、9日の2日間に開催日を増やしたことや、全業態でお食事されたグラム数や商品に応じてスタンプを押印する「Gカード」を導入いたしました。また、新規顧客の獲得策として、6月から隔月で「フォルクス」と「ステーキのどん」において、「ステーキ食べ放題」キャンペーンを実施いたしました。加えて、期間限定で「どん亭」において「葱とみぞれだしのしゃぶしゃぶ」や、「フォルクス」において「ボーンステーキ」等の冬フェアメニューを導入いたしました。セグメント利益は、原価、人件費の適正化を図ったことやマネジメント力強化の為の営業組織の再編成等により、2億9百万円と、対前年同期比54.4%の増益となりました。同期間の店舗数は、6店舗を閉鎖した結果、178店舗となりました。
[京樽]
売上高は、266億95百万円と、対前年同期比3.9%の増収となりました。
増収の主な要因は、前期から積極的に出店を行っております「海鮮三崎港」を含む回転寿司業態の店舗数の増加による売上高の伸長に加え、ご好評をいただいているテイクアウト事業における「中巻セール」や“ハレの日”の各セール、外食事業における「本まぐろ祭」「(赤皿)99円セール」、180円皿を充実させた「いっぱち祭」等を効果的に実施したことにより、既存店売上高が堅調に推移したこと等であります。また、回転寿司業態では、産地指定した旬の食材を用いた商品を販売するなど差別化を図りました。また、船橋工場の炊飯ラインの拡充により生産能力を向上させ、炊飯米の外部販売を当期より拡大いたしました。新業態開発として、フードコート立地の開拓に向けた店内釜炊きのお米が主役の丼物新業態「日本橋人形町 釜膳」を出店いたしました。セグメント利益は、増収等により3億16百万円と、対前年同期比333.6%の増益となりました。同期間の店舗数は、19店舗を出店し、18店舗を閉鎖した結果、330店舗となりました。
[海外]
売上高は、197億34百万円と、対前年同期比18.8%の増収となりました。
増収の主な要因は、アメリカ・中国の売上高が好調に推移したことや、積極的な出店により店舗数が増加したことに加え、前年第2四半期より吉野家シンガポールを直営化したこと等であります。セグメント利益は、アメリカや台湾で人件費が上昇したことや、出店や改装に伴う減価償却費が増加しましたが、増収等により、12億43百万円と、対前年同期比36.0%の増益となりました。同期間の店舗数は、107店舗を出店し、19店舗を閉鎖した結果、821店舗となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、換算差額を加え、期末残高は195億73百万円(前連結会計年度は229億41百万円)となりました。① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益30億20百万円(前連結会計年度は27億円)に、減価償却費(62億86百万円)、売上債権の21億69百万円の増加、仕入債務の10億84百万円の増加等した結果、93億74百万円の収入(前連結会計年度は101億4百万円の収入)となりました。② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、はなまる、海外セグメント等における積極的な出店により、有形固定資産の取得による支出が74億61百万円(前連結会計年度は76億99百万円の支出)となった結果、83億79百万円の支出(前連結会計年度は65億26百万円の支出)となりました。③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入による収入が60億円(前連結会計年度は117億20百万円の収入)であった一方、長期借入金の返済による支出が75億12百万円(前連結会計年度は84億68百万円の支出)となったこと等により、42億円の支出(前連結会計年度は10億85百万円の収入)となりました。- 有価証券報告書 抜粋メニュー
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