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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DCX7

有価証券報告書抜粋 株式会社日本トリム 研究開発活動 (2018年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、水を電気分解して得られる、「抗酸化性」を持つ水素を豊富に含んだ「電解水素水」の研究及びそれを生成する「整水器」等の機器開発を行っております。また、先進医療分野である再生医療関連事業におきましても、今後、臨床試験等を実施していく予定です。

(1)ウォーターヘルスケア事業

①飲用分野
電解水素水は、医療効果の認証を得ている「胃腸症状の改善」だけでなく、溶存する水素の作用による様々な効果が期待されており、産学共同研究により、新たな機能の解明、実証に取り組んでおります。昨年5月にスタートした、国立研究開発法人理化学研究所との共同研究では、「電解水素水の効果の機序解明」を目的に、細胞試験、動物試験、臨床試験を総合的に推進しております。また、東京大学大学院工学研究科との電解水素水の物性解明に向けた研究やカロリンスカ研究所(スウェーデン)との電解水素水飲用によるうつ病発生抑制効果に関する研究などの基礎研究を実施しております。臨床研究では、東北大学医学部と糖尿病患者への飲用試験や高知県須崎市でのメタボ対象者・予備軍に対する飲用臨床試験を進めております。また高知県須崎市では、電解水素水飲用による健診データや医療費に関する疫学調査も実施する予定です。これらの成果をもとに、電解水素水整水器の普及を拡大し、健康長寿社会の実現、医療費の削減に貢献してまいります。

②農業・畜産分野
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与、「還元野菜®」のブランド化など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。高知県での産官学による「還元野菜プロジェクト」により、2017年2月から次世代型の園芸用大型施設でスタートしたパプリカ栽培は、10アール当たり20トンという中期収量目標にわずか2年で達成の目途が立ちました。今後は日本一の効率である22トンを目指すべく生産効率向上に取り組んでまいります。今後、国内のみならず、世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて精力的に研究開発に取り組んでまいります。
畜産分野では、帯広畜産大学との共同研究により、サラブレッドへの電解水素水飲用による胃潰瘍発症予防効果や食欲低下の予防効果が確認されたことを受け、さらなる効果の検証及び他の動物への研究の実施を計画しております。

(2)医療関連事業

①電解水透析分野
電解水透析事業では、本年1月、東北大学との5年間の予後調査結果を、Nature出版グループが発行する英国科学誌「Scientific Reports」に論文発表しました。本論文では、「電解水透析®」により透析患者の死亡および心脳血管病(うっ血性心不全、虚血性心疾患、脳卒中、虚血による下肢切断等)の発生リスクが通常透析と比べ41%抑制されたこと、透析後の高血圧の改善、1日当たりに必要な降圧薬投与量の減量が報告されました。当論文発表を契機に、電解水透析の導入を多数の施設に検討いただいており、導入施設が増えることで、データの取得も更に加速していくものと考えております。一方、電解水透析での知見、技術を応用し、腹膜透析分野におきましても新たな技術開発、臨床試験に取り組む予定です。

②再生医療分野
株式会社ステムセル研究所では、難治性血液疾患(兄弟姉妹間の白血病や再生不良性貧血等)に対する移植治療、近い将来に期待される再生医療・細胞治療のためのさい帯血の分離・保管及び幹細胞関連の研究開発に取り組んでおります。昨年1月より、再生医療安全確保法に基づき実施されている高知大学医学部における小児脳性麻痺などの脳障害に対する自己さい帯血を用いた第Ⅰ相試験(PhaseⅠ)は順調に進展しており、既に予定の6例の投与が終了しております。また、新たに国内で自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する自己さい帯血を用いた臨床研究(PhaseⅠ)が計画されております。今後も、さい帯血由来の幹細胞を利用した新しい医療の実現に向け、各大学等と連携し、臨床研究を進めてまいります。
胎盤やさい帯などヒト組織由来細胞の医薬品化を目的に事業を展開するヒューマンライフコード株式会社では、昨年9月に、東京大学医科学研究所とさい帯由来間葉系細胞の未だ治療ニーズを満たしていない血液腫瘍領域における希少疾患への適応取得を目的とした共同研究契約を締結しました。さらに、10月に関西医科大学と、低侵襲な乳房再建のための再生修復治療の確立を目的とした開発研究に関する共同研究契約を締結など、精力的に展開しております。

(3)製品開発

上記の様々な研究成果を反映し、家庭用、業務用、医療用、農業用の電解水素水整水器の改良及び新製品の開発を進めております。家庭用では、昨年9月に、水素量への関心の高い方々の要望に応える製品として、新製品「トリムイオンGRACE(グレイス)」を発売しました。当製品は、電解水透析で実装している技術を応用し、医療機器でありながら従来機の約3倍の高濃度水素水を生成することを可能にした画期的製品です。今後も、水の質をより高めるための機能向上は勿論、使い易さ、デザイン、サイズ、コスト等、あらゆる面で、これまでの概念に囚われることなく、製品の開発、改良に注力してまいります。そして、電解水素水整水器を「家電」として一般に普及することを目指してまいります。

このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、医療分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。
以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は232百万円、医療関連事業における研究開発費は16百万円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02333] S100DCX7)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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