株式会社日本マイクロニクス 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年9月期)

文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

1.重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、連結会計年度末時点における資産及び負債並びに連結会計年度における収益及び費用の数値算出のために必要な所定の見積りを行っております。この見積りは貸倒引当金、繰延税金資産、投資有価証券、製品保証引当金、退職給付費用等についてなされたものでありますが、過去の実績をもとに将来の予測を加味した上で、継続的かつ合理的な評価に重点をおき見積られたものとなっております。実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループは、会社の財政状態や経営成績に重要な影響を与え、かつその適用にあたって、経営陣が重要な判断や見積りを必要とするものを重要な会計方針であると考えております。

2.財政状態及び経営成績に関する分析
(1) 当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ4,988百万円減少し、22,581百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少4,371百万円等によるものであります。
有形固定資産は、前連結会計年度末に比べ130百万円増加し、9,113百万円となりました。
無形固定資産は、前連結会計年度末に比べ18百万円増加し、969百万円となりました。
投資その他の資産は、前連結会計年度末に比べ551百万円増加し、3,095百万円となりました。これは主に、投資有価証券の評価額が569百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末から4,288百万円減少し、35,760百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,154百万円減少し、9,501百万円となりました。これは主に、短期借入金の減少1,208百万円等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ694百万円減少し、3,411百万円となりました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末から2,848百万円減少し、12,913百万円となりました。
純資産合計は、為替換算調整勘定の減少914百万円、利益剰余金の減少761百万円等により前連結会計年度末に比べ1,439百万円減少し、22,846百万円となりました。この結果、自己資本比率は60.1%(前連結会計年度末比3.5ポイント増)となりました。

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は26,047百万円(前年同期比19.8%減)となりました。地域別の売上高は、国内売上高が7,766百万円(前年同期比24.4%減)、海外売上高が18,280百万円(前年同期比17.7%減)となり、売上高に占める海外売上高の比率は70.2%となりました。また、受注高は24,335百万円(前年同期比24.1%減)となり、受注残高は5,107百万円(前年同期比25.1%減)となりました。
売上総利益は9,710百万円、売上総利益率は37.3%(前年同期比4.3ポイント減)となりました。
販売費及び一般管理費は、研究開発費が666百万円増加したこと等により8,106百万円(前年同期比9.8%増)となり、売上高に対する比率は31.1%(前年同期比8.4ポイント増)となりました。
これらの結果、営業利益は1,603百万円(前年同期比73.9%減)となりました。経常利益は営業外収益207百万円、営業外費用317百万円を加減算し1,493百万円(前年同期比77.0%減)となりました。特別損益は11百万円(前年同期は144百万円の利益)、税金等調整前当期純利益は1,505百万円(前年同期比77.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は524百万円(前年同期比90.8%減)となりました。
この結果、1株当たり当期純利益は、13円24銭(前年同期は144円71銭)となりました。